修行と夢中のはざま
初めて山小屋に泊まって登山をしたとき、10年くらい前でしょうか。
そのときに山小屋で出会った若い男の子が、朝早くに走るように険しい山道を登って行って、多分あの辺りまで行ったのだろうな、というところから汗をかきながら楽しそうに山小屋に戻ってきて、どんなけ速いん!とびっくりしたことがありました。
その子を見て山伏みたい。と思ってから、大阪に戻って山伏についての本を読みました。
それが著者、坂本大三郎さんとの出会いです。
そして坂本さんが修行された東北、羽黒三山に興味が湧いて月山にも行きました。
わたしは湿原を歩いただけですけどね。
毎週聴いている細野晴臣さんのラジオ番組のゲストが、今週はその坂本さんでした。
初めて話し声を聴きました。
ゆったり優しい話し方で、自然の一部のように暮らす人の穏やかさを感じました。
やっぱり素敵な方だ。
海外のアートフェスでパフォーマンスをしたお話をされていて、穴を掘ってそこに3日間こもり空っぽになって、出てきて神楽を舞うということをなさったそう。
まるで神話の世界です。
ディズニープラスのドラマ「将軍」を観たいなぁと思っていたら、いつの間にか主人が加入していて観ることができました。
中国とかヨーロッパの時代ものは好きです。
日本の時代劇があまり好きではないのですが、将軍はおもしろかったです。
あの内容がほぼ実話だということを観終わってから知り、関ヶ原の戦いの前について描かれているのですが、徳川家康のいろんな意味での怖さが今も残ります。
ああじゃないと天下は取れないということなのか。
娘もディズニープラスで観たいドラマがあったらしく、すごくよかったとお勧めしてくれたのは「the bear」
邦題は確か「一流シェフのファミリーレストラン」
確かにおもしろくて続きが観たくなる。
センスがいい人たちが制作したドラマだと感じます。
カメラワークが独特だし音楽もかっこいいです。
熊と対峙する、はじまりのシーンも印象的でした。
めちゃくちゃなレストランに秩序が生まれて、みんなでよくなるようにとお店を立て直していくストーリーです。
自分にできることに夢中だったり、深めたり追求していく人たちの根底には何があるんだろう。
理由なく好きだとか惹かれる世界だからとか。
突き詰めたり貫いたりしている姿が勇ましく素敵で、自分を生きているなぁと思います。
好きというか、大事な世界のことを自分なりに学び続けて今があります。
知りたいという欲求、探求するおもしろみがいつの間にか自分の力になっている。
磨かれていくってそういうことの連続で起きるのかもしれない。
好きこそものの上手なれ、ということかな。
最近見聞きしていたことから考えていたことです。