7/8 ここまで作り出して思ったこと二つ
今回のタイトル写真はいわゆる「写真と本文は関係ありません」ですが、サヨコさんの展覧会の時に女将さんがお越しになり、ご縁をいただいた糸六さんの美しい絹糸の見本帳です。微妙な色合いが揃い、見ているだけでうっとりします。
6月から布で造形物を作る波が来ていたのですが、作ってると、色々なことを思います。
ここまで来て、思ったことを記していたので、それを書き出してみます。
7/8 9:34
初めて完全我流で服を作ってから、2つのことを強く思っています。
一つは特にファストファッションで薄ーかったり、伸びる素材だったりを、ギリギリの材料で縫製している人達の凄い技術。
なのに、対価は殆ど支払われていないということ。
恐らくそれを指示して利益を得ている人達は、現場でそんなことやったことも、できたこともなく、机上で勉強だけした人達で、だから結果だけを見て厳しくダメ出しもする、できる。
そして、そんな賃金で使うことができる。
そんな構造が世界中いたるところで起こっているということ。
ちょっとでもやってみたら、よほど生まれつき超器用な人以外はその技術はレスペクトでしかなく、自分がちっともできないことができる人をそんな低賃金で使うことなど到底できないと思うのだけど、やらないから平気で?できる。
今朝も、ワールドニュースでEUを離脱したイギリスに労働者が戻って来なくて経営が苦しくなっている、ってことを言っていましたが、構図は全く同じ。
コロナで色々移動ができなくなると、色々変わるきっかけになるのかなぁ。
さて、どうなっているでしょうか…。
でもね、自分で初めて作るものを作ることを通して、世の中に出回っているものは殆ど全て、「自分と同じ人間」が作っているものなのに、自分では作れない→買わなきゃいけない、と、思わされていることにも気付く。
それはそれで知らず知らずのうちに「無力化」させられている、とも言える。
やってみたら、意外とできてしまって、売ってるものより自分好みにできたりするのに。
自分でできた達成感は、自己肯定感に確かに繋がり、次への意欲を沸き立たせる、のだ。
これ、本当に、そう思うんですよね〜。
所謂お金を使う=経済を回す、という観点で言うと、お金は回らないかもしれないですが、お金以外の価値観を探る為にも、また、資源を有効活用する為にも「自分で作る人」、少なくとも、「作ってみようとする人」が増えればいいなと思っています。
その為に、「こんなんでもできる」って伝えたくて、これを書き残しています。