駆け抜ける前に〜2 クレモンティーヌとの出会い
私の6月からの波、特に途中からの大波は、クレモンティーヌとの出会いがなければ来なかったと思う。
2017年6月10日、京都の紫明会館であったこのイベントでクレモンティーヌの作品と出会った。そのイベントには写真ブースを出していた従弟に誘われて行ったのだけど、その、後ろに掛かっていたクレモンティーヌの服に一目惚れ🧡。
大興奮して、本人不在だったにも拘らず、店番のお友達を通じて、たとえサイズが合わなくて着られなかったとしても、資料として持っておきたいと買い求めた。
その時、物凄く興奮していたので、色々と書き綴ったり、写真を撮りまくったりしていたかと思ったら、意外とそうでもなく、写真ブースを用意している従弟を撮ったのの後ろにたまたま写っていたものしかなかった。
服単体の写真も。絶対ラ・ネージュで撮っていたのもあるのに何故か今見つからないので今撮ることに・・。
でも、このイベント当日の写真が見つかって、本当によかった。
服をメインに撮っていないので、判りにくいかもしれないけれど、ここに掛かっている服は皆、着物の素材を使ってはいるけれど、全て、日本人が着物リメイクでやりがちな、素材がフォーマルだから、出来上がるものもフォーマルに、というような拘りがなく、カッコよく、品もよく、でもスポーティーで、気楽に着られる形に落とし込まれていて、めちゃくちゃカッコよかった❣️
全部買い占めたいくらいだったけど、一つに絞ったのが、最初に目に留まったこの写真で真ん中左上に裾だけ写っている服。
これだ。
フランスの、これもアンティークのものでないと手に入らない質のシルクのシャツと組み合わさっている。日仏のアンティークが組み合わさり、見事に同時代の服として蘇っている。
裾模様の上にコードが通っているのも何ともスポーティーな感じ。
黒いシルクの透け感と、長いこと留袖の裾模様と勘違いしていたけれど、色々な方に伺って「長襦袢」だったはず、の素材とがぴったりマッチしている。
袖なしなので、袖のあるものの上から羽織ってもいい感じ。
とにかく、これは、着物の国の日本人がついやってしまう、洋服の形に変わった着物、ではなく、洋服の本場のフランス人が、和の素材を取り入れた完璧な洋服で、そこに惚れたのだった。
背中側はこんな感じ。
上の写真でも分かるけれど、透け感はこんな感じ。
この辺りの細かいギャザーも素敵🧡
その後、めでたく作者本人とも会え、昨年はこんな展覧会を一緒にした。
彼女は今主に、自身が立ち上げた帯地を利用したバッグのブランドの制/製作をする傍ら、うちでの展覧会の中でも行ったワークショップにも力を入れていて、日本の中のみならず、オーストラリアを始めとする海外の人々にも和の素材の素晴らしさを伝えつつ、人々の作る力を引き出し、それが何より素晴らしいと思う!!
その展覧会のことは、お越しくださったお客様がこのように記してもくださり、
その展覧会の様子も含む諸々をこのような記事にもした。
深層にあった、和服を同時代にカッコよく、簡単に着られるようにして親しむ先にきっちりとしたものの普及がある、だから、簡単に、カッコよく着られるものがほしい。
という想いが、彼女との出会いによって、「なかったら自分で創ればいい」で「創れるもの」の範疇に入った。加速された。
その過程を時々見せたら褒めてももらえ。
彼女を始めとする、プロが、私のアイディアをさらに洗練したものとしてリリースしてくれたらいいなぁ、また、色々な人が、自分スタイルの同時代の和の衣を創作して身に付け、世の中が百花繚乱になればいいと思うのだった。
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