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マーク・カーニー氏がカナダ自由党党首選挙へ出馬

なんと、マーク・カーニー氏がカナダ自由党党首選挙への出馬を表明しました。

カーニーと言えば、TCFDの創設者として知られています。
彼が英国銀行総裁の時に創設を提案したわけですが、英国銀行総裁の前は、カナダ銀行の総裁でした。
そう、彼はカナダ人なんです。
そのため、カーニーが英国銀行総裁に就任した際には、「外人が銀行総裁になれるんだ」とイギリスだけではなく、世界に衝撃を与えました。
そして、その後、TCFDを創設したわけですが、彼の気候変動分野での快進撃はそれでは止まらず、さらにはGFANZも彼が作ったと言っても良いものです。
そして、国連の気候変動問題担当特使も務めていました。

彼がカナダ自由党党首選で勝てば、トルドー首相を引き継ぐ形で、カナダ首相になる可能性があります。
現在、トルドーの不人気のせいで自由党は保守党に20ポイントもの差をつけられて負けています。
しかし、元カナダ銀行総裁、イングランド銀行総裁としての実績、気候変動を金融の力で変えるという手法を彼が先導し明らかに世界を変えて実績は、もしかしたら自由党を再飛躍させ、首相に就任する可能性は大いにありそうです。

もちろん、彼の経歴を見れば、明らかにトランプとは相性が悪いと言えます。
しかし、世界を着実に変えた実績、その交渉力は、これを乗り越える可能性を秘めています。
トランプは、主張が明確で、ずばっと切り込んでくるタイプは、案外好きなのです。
彼の作った「金融で気候変動問題を解決する」というレジームが崩壊しつつある中でのこの挑戦。
その勇気は認めてよい気がしますし、トランプとの対決は見てみたいものです。