SUPのレイヤーって?
SUPの商品ページを見ているとよく出てくるのが「レイヤー」って話がありますね。
見ていると、なんだか難しい話が書いてあってよくわかりません。
なのでとりあえず、「書いてあるから安心的。」な感じで流してしまっていませんか?
今回はSUPのレイヤーや構造について説明したいと思います。
SUPの構造
Space yam
本体の上と下はナイロンの紐でつながっていて、これでボードのような平らな形状を保っています。 これがないとふくらましたときに円柱になっちゃいます。Base cloth
ナイロンの糸をシートに編み込んである布になります。布にも種類がありますが、また別の記事で説明したいと思います。1st coating
布生地にしみこませているコーティング。主に空気漏れを防いでいます。ビニール袋のような感じでしっかり布にしみこんでいます。2nd coating
ビニールシートに強度を持たせるPVCのコーティング。1st coatingよりも格段に分厚いコーティングです。ここまでのものを1レイヤーと呼ばれています。Extra supported coating
PVCのコーティング。2nd coatingをより強度を高めるためのコーティングです。これがあるものは2レイヤーと呼ばれます。
簡単にはこのような感じです。
今売られているSUPのシートで1stコーティングだけのものは、ほぼ無いと思います。
Space yamや各Coatingに様々な工夫が入れられているものもあり、技術的には難しい話です。メーカーによって同じものでも呼び名が違ったりと様々で戸惑うこともしばしばですね。
バースト(パンク)のリスクは?
インフレータブルSUPで気になるのは空気を入れるためのバースト。
水上でのバーストが一番こわいもの。できるだけバーストしないものを選びたいですよね?
実際に表面や裏面のシートからのエアー漏れは岩礁などで傷をつけたり、経年劣化でシートからエアーが漏れるほかはほぼ発生しないといって良いと思います。
実際にはシートの接合面からの漏れになります。
これについても接着剤による接着や熱溶着などと様々なものがありますので、また別の記事でお話したいと思います。
どれを選べばよいのか?
1レイヤー、2レイヤーとどちらにも特徴があります。
1レイヤー
生地が薄いので柔軟性があり、とっても軽量。生地が薄いので岩礁や木の枝などをひっかけると穴が開いてしまうリスクが大きくなる少しデリケートな材料。2レイヤー
生地が厚くなるので少し固めで、少しの傷などあまり気にせず使用しできます。 生地が厚い分重くなり、持ち運び時にちょっと重い。 折りたたんだ時少し大きくなってしまいます。MSLレイヤー
一部のメーカーで使用している強靭なレイヤー。レイヤー間に特殊コーティングが入っているのでとても強い素材。2レイヤよりもさらに重いので、持ち運びが不便になる材料。
まとめ
・持ち運びを重視して軽さを求めるなら1レイヤーのもの。
・レジャーでクルージングや様々な遊び方をするなら2レイヤーのもの。
・過酷な冒険や強度を求めるならMSL。
と用途によって選択肢がわかれそうです。
結局どれを選ぶのかは使う側がシーンによって選ぶしかなさそうですね。
しかしながら、サイドウォールは2層がマストと考えています。
サイドウォールについてもまた別記事で。
LANDMANのSUP、「ALMOND」はではレジャーでも気兼ねなく遊べるという目的で2レイヤーコーティングを使用しています。
今回はシートのお話でした。
別記事もお楽しみに。