アメリカの自由じゃないところ 18
こんにちは。在米20数年の大家のママンです。
コミュニティの価値観を理解することの重要さについてのお話です。
米国では住むエリアによって住む人たちの考え方も違います。
コミュニティに同じような価値観、経済状況の人たちが住んでいます。
皆住む前に自分にあったコミュニティーをとことん探して納得してから
引っ越すのでますますそうなります。渡米した頃は戸惑っていましたが、
今はもう慣れました。これは本当に興味深いことです。
例えばコンドミニアムのような集合住宅の場合、
テナント🅰さんがものすごくきれい好きの場合、お隣の
テナント🅱さんもものすごくきれい好きな場合はよくあります笑
ある豪邸エリアのコミュニティーの一軒家のお庭は管理会社が管理をするのではなく、家主が責任を持って草刈をしないといけない。なぜか各オーナーが庭を手入れするのです。このエリアに住む人たちは、毎週欠かさず草刈の業者、または自分できっちり草を刈る。草刈に命かけてんじゃないでしょうか?というくらい一生懸命歩道と草の分かれ目の部分まで角度を完璧にして見栄え良くしている。
芝生の色も緑で青々と見えるように栄養剤を撒いている。
そこまでお庭の見た目にこだわる人がいるエリアは、お向かいさんもお隣さんもやっぱりそう。自分の家の草が伸びすぎていたらお隣さんが必ず文句を言いに来ます。みんな短く刈っているのだから、あなたもそれに合わせて短く刈ってちょうだい。コミュニティー全体の見栄えがよくなくなるから。という苦情です。自宅のお庭の草ですよ。長さと角度の指定まで細かいです。
一軒家なのに本当に不自由なものです。彼らにとってはコミュニティー全体の価値を上げることがとても大切なんです。イヤならどっか別の場所に引っ越してねという感じです。その考えに賛成の人たちしかこのコミュニティーに住めません。実際には住めますが自由に快適には住めないということです。定期的に住人のコミュニティに住む住人の集会もありますしね。年1回の住人の集まりでそれはそれは、いろんな意見が飛び交います。最後には大揉めになって、取っ組み合いの喧嘩に発展するところもあります。
芝生の生え際の角度まで指定されますともううんざりですが、綺麗なコミュニティーはそれくらいこだわっている人が多いです。
他の人からどう見られるかがものすごく大事なコミュニティー、結構あります。
一軒家といえどもあまり自由がないように思います。ゲートに囲まれたコミュニティは本当に自由がありません。自由の国アメリカの中に、日本の田舎以上に窮屈な部分もあるのです。
読んでくださりありがとうございます。
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