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25/3期1Q決算発表(業績進捗としては低調、だがしかし…)

こんにちは。ランディックスのIR担当の松村です。
1Qは売上は前期とほぼ同水準ですが、利益を大きく落とす結果となりました。
とはいえ…事業認識として、掲題のとおり「だが、しかし」があります。
今回の決算ではココを是非見てほしいと思っています。

・・・・・この記事はここから3分程度で読めます・・・・・

「だがしかし…」の内容

お伝えしたいのは
「1Qで大型&高利益物件の契約(=販売引渡し見込)が決まったことで2Q以降の利益水準向上がほぼ確実、業績予想達成が見えた。」
ということです。

1Qは「大型かつ高利益」物件の仕入れが複数件ありました。さらに、期首から織り込み済である収益シリーズの工事も予定通り進捗し、在庫水準として売上・利益ともに今期の業績予想達成可能な水準となっています。

…例えば、こちらは代表的なものですが、東京23区の一等地中の一等地、神山町の仕入れに関する開示です。(2024/7/3開示←契約自体は6月末)

1Q段階で大型&高利益物件の契約が済となったことで、2Q以降の利益をほぼ見込めた形となり、結果的として1QのP/Lには現れていないものの、1Q決算発表時点(8/9)において、通期の業績予想の達成確度としては安心感の持てるスタートとなりました。
※不動産の販売は「契約」することで物件の「引き渡し」期日が決まり、この「引き渡し」をもってP/Lで売上・利益として認識されますので、契約がある分については高い確度で業績の予測が可能です。

当社の主力事業は戸建事業(土地・完成物件)で、1~1.5億円程度の価格の不動産を回転早く、売上を積上げていくイメージが基本ですが、年度の前半で大型物件の販売が見込めることで業績達成が安定してきます。

ちなみに、、当社の事業をご存じでない方へ!
「ランディックスって何の会社?」という方は是非こちらをご覧ください!

1.1Q決算の概要

1Q決算の数字は通期の業績予想からすると芳しくない結果となりました。

決算サマリ

①利益率の低下

売上高 :37.58億円(前期比▲2.4%)
営業利益:1.21億円(前期比▲67.0%)

年間の業績予測に対する進捗としては売上高で18.5%、営業利益で6.9%と厳しい結果です。

昨期に、営業組織の拡大を見据えた評価制度の改善、若手採用強化を行っています。若手のリーダー、サブリーダークラスで成績が出始め、離職率が改善するなどプラスの芽は出始めていますが、1Q段階で明確な業績にはねるまでにはいま一歩結び付くに至らずといったところです。
外部要因としては、昨年から引き続きの傾向となりますが、不動産価格・建築価格の高騰により仕入れコストの圧迫があり、利益水準が低下しているという状況です。

②在庫保有期間の改善

前期は不動産価格が上昇していく局面において販売が鈍り、当社の水準からするとやや在庫期間が長期化(5.40ヵ月)していましたが、1Qにおいては4.59ヵ月と改善しています。
在庫を短期間で販売していくサイクルを継続することで、在庫量をコントロールし、在庫の質をその時の相場に適切な水準に維持することが当社の強みでもあります。

③在庫の蓄積

繰り返しになりますが、今年度の業績達成に必要な量の在庫を確保済です。
これを計画通り売っていくことで今期の計画達成を目指していきます。

確定在庫量

2.今期の業績は下期に偏重

今期は複数の大型物件が下期に引渡しが見込まれているため、業績が下期に偏重します。
今まで四半期推移というのは予想を出していませんでしたが、今期はある程度予想がついていることと、かつ偏りが例年より大きくなる見込みのため開示をしています。

四半期売上の推移予測

3.成長イメージ

「事業計画と成長可能性に関する説明資料」で開示した内容となります。
当社は「東京エリアにおける富裕層向け不動産のトッププレイヤー」を中期ビジョンとしています。

数値目標】
 ■ 売上高毎年20%成長
 ■ 経常利益率10%

会社の事業の歴史として、富裕層のお客様との関係値が非常に高く、成約の30%程度が紹介・リピートによって成立しています。そして、住宅を買って頂いた後には収益用不動産のご購入やご親族のご紹介、セカンドハウスの購入など、2度3度とお取引がつながっていきます。
現在では1棟収益不動産や別荘開発もスタートしており、富裕層のお客様の不動産ニーズにワンストップで対応する体制を構築しています。

成長イメージ

4.今期の見通し

2024/7/31にはついに日銀が政策金利を0.25%程度引き上げる利上げを決めました。
一方、住宅ローン金利(変動)が実際に上昇するのはしばらく先だと思われますが、金利が上がったとしてもまだまだ低金利が続く見込みです。(現状年利0.3%とかっていう水準なので…)
当社のお客様で言えば、住宅ローンの上昇を懸念してのかけ込みや、逆に冷え込みといった顕著な動きは見られませんが、注意が必要な状況に変わりありません。
有報の冒頭に書くような言い方になってしまいますが(笑)、、「先行き不透明な状態」です。

8月初頭、日経平均の大幅な下げからの反発、この先の株価の動きはIR上も気を揉むところですが、引き続き頑張ってまいります!

基本は弛まぬ努力に、一歩一歩の地道な姿勢。

通期実績を是非ご期待ください。
ありがとうございました!

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