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京都おこしバスでバスツアー大雲院祇園閣・智積院・仁和寺

京都のパスツアーに行ってきました!
JR京都駅の中央改札を出て左側の郵便局の方に進むと、観光バスターミナルがあり、当日チケットを購入。ツアーの概要のチラシをもらいます。
市内をバスで回りながら、ガイドさんの説明も聞けて、見どころ満載の企画で、ランチの手桶弁当もとても美味しかったです!

仁和寺 御殿・庭園(にんなじ ごてん)特別公開世界遺産

「仁和寺」(にんなじ)は、“古都京都の文化財”を代表する世界遺産に指定された寺院の一つで、国宝の金堂や、“御室桜”が有名です。

作庭家・七代目小川治兵衛(植治)の『仁和寺御所庭園』と“御室桜”は、2020年に国指定名勝になり、
2022年には、通常非公開の茶室“飛濤亭”(ひとうてい)とその露地庭園が、『京の冬の旅』で特別公開されています。

小川治兵衛改修の「北庭」を眺め、


背後には長谷川等伯(複製ですが)の色鮮やかな絵が広がります。
26歳で他界した長男の長谷川久蔵(1568-1593)の桜図が美しいでした。


堂本印象の襖絵が残る「黒書院」の修復が完成。


仁王門は、『金閣寺』、『龍安寺』、『仁和寺』を結ぶ、“きぬかけの路”に面しています。
平安時代、886年(仁和2年)に光孝天皇の命で建立され、897年には宇多天皇が初代住職として入寺し“宇多法皇”に。(“御室”の名は、宇多法皇が自らの“御室”をかまえたことに由来)

以来代々、皇室出身者が住職をつとめる門跡寺院の“御室御所”となり、
室町時代に、応仁の乱の乱で大部分を焼失。

1613年(慶長年代)に建てられた『京都御所』の宸殿を移築したものが「金堂」で、「仁王門」「五重塔」「御影堂・経蔵」などは、江戸幕府三代目将軍・徳川家光により寛永年代(1644年頃)に再建されたもの。

「御殿」は1887年(明治20年)の焼失後に、明治時代~大正時代にかけて再建され「大玄関」「城書院」「黒書院」「霊明殿」「宸殿」などが国登録有形文化財。
「宸殿」は、近代に社寺の修復を手掛けた建築家・亀岡末吉の”格天井の部屋”が見どころ。

仁和寺御所庭園は“寝殿南庭”“宸殿北庭”と2つの庭園の、苔と紅葉の美しい中庭があり、宸殿南庭には、同じく天皇の旧御所で真言宗の総本山である『大覚寺』の宸殿前庭と同様に、勅使門を前に広大な白砂が広がり、その中には左近の桜・右近の橘が植えられています。

そして池泉庭園“宸殿北庭”では、五重塔を借景に、国の重要文化財の茶室“飛濤亭”、手前の白砂、正面の大滝に、北側には山々の風景…とビューポイントがいくつもある素晴らしい庭園。

庭園の文化財指定の範囲には、非公開の茶室“飛濤亭”・“遼廓亭”の露地庭も含まれ、“飛濤亭”が2022年の京の冬の旅で特別公開!

築山の上の苔むした庭園や、光格天皇も好んだ“飛濤亭”の茶室、“遼廓亭”は江戸時代に、仁和寺の門前の尾形家から移築されたもの。

黒書院には、近代~昭和の京都の巨匠・堂本印象の襖絵も。

仁和寺には二つの茶室(「飛濤亭」ひとうていと「遼廓亭」りようかくてい)があり、「曼殊院」(まんしゅいん)には、書院と茶室があります。


六盛(ろくせい)京料理


創業128年の料亭で、名物「手をけ弁当」をお召し上がりいただきます。
六盛の初代は仕出屋からスタートし、当時出入りしておりました「六盛会」の屋号を受け継ぎ、明治32年、創業致しました。「六盛会」とは錦林学区内六地域の学校運営の審議を担当した学区会議員の組織です。
開業当時は、今の武道センター(当時の音大)の向かい側でお商売しておりましたが、昭和41年に「手をけ弁当」を始め手狭になりましたので、昭和52年に現在の疏水北側へ移転しました。この時、六勝寺(平安時代)の“瓦留め”跡からたくさん出土した瓦が、今もお店の玄関に飾ってあります。
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先代はハイカラな人で、テレビCMや新聞広告などよく出しておりました。当時の新聞広告には「路上駐車できます。」なんて書いてあったりして面白いです。
平成元年にはお会席用小部屋とご披露宴もしていただける大広間、洋間を増築。そして、晩年に出会ったフランスのスフレに感激し、元のお店を改築して京都で初のスフレ専門店を出しました。反対に当代は京料理の源流を6年間じっくり勉強し、「創作平安王朝料理」を完成。さらに、お若い方の和食離れを危惧し、学生さんを対象に和食のマナー教室もさせて頂いております。
また、新郎新婦おふたりの手づくりのご披露宴もお喜びいただいているようです。
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私共は、自分の目のとどく調理場で作ったお料理しかお出ししたくないという気持ちを受け継ぎ、かたくなに一店舗主義を貫いております。六盛のお料理を楽しみにお越しくださるお客様方に、たくさんのいい思い出をお持ち帰りいただけるよう心がけております。
心のこもったお料理とお客様の立場にたったおもてなしの心を大切に、みなさまのご来店をお待ちしております。
手をけ
味の匠の閃きが、新たな京料理の世界を誕生させました。
「手をけ弁当」を創案したのは、二代目当主の堀場吉一でした。
ある日、縄手三条を下がったところにある「たる源」の 店先にさしかかった
彼は、冷奴入れの桶に眼をとめ、「あれを料理の器に使えないか…」と、ひらめいたのです。
さぁ、それからが大変でした。
どのように、盛り付けるか。
とにかく、初めての試みのために試行錯誤の模索の日々がつづきました。
そして出来上がったのが、青竹の輪器を真中に、
和え物、出し巻き、串刺しのかまぼこ、南京、きぬさや、焼き魚、
ひめたけ、小芋、わらび、麩まんじゅう、椎茸に海老などを盛り込みました。
それに、季節の替わりごはんに赤だしを添えました。
こうして、京料理を手軽に召し上がっていただける、
「手をけ弁当」が誕生しました。
名人気質が香る桶づくりの名匠の手をけに、四季の彩りが映え、
京料理の絆が手軽に味わえる六盛の「手をけ弁当」は、
皆様方の知るところとなり、以来、今日まで六盛の代名詞になっています。

大雲院祇園閣(だいうんいんぎおんかく)


祇園祭の鉾を模した伊東忠太設計の名建築(国登録有形文化財)からの絶景。
天正15年(1587)、織田信長・信忠父子の菩提を弔うために創建された寺院。
祇園閣は、大倉財閥創始者・大倉喜八郎の別邸の一部で、伊東忠太による昭和初期の名建築で、国登録有形文化財。
祇園祭の鉾をモチーフにした外観で、高さ36mの3階建。
天井の十二支の装飾や、階段部の魑魅魍魎(ちみもうりょう)の鬼を装飾した照明など見どころ。
閣上からの眺望も絶景。
・京都駅から市バス206系統「東山安井」下車、徒歩約5分
・京都駅からJR奈良線「東福寺」駅で京阪電車乗換「祇園四条」駅下車、徒歩約15分

智積院(ちしゃくいん)


堂本印象の襖絵が彩る特別公開の宸殿ち、名勝の庭園を拝観。

智積院総本山
京都市東山七条にある、真言宗智山派の総本山で、
成田山の新勝寺、川崎大師の平間寺、髙尾山の藥王院の大本山を始め、東京都の高幡山金剛寺、名古屋市の大須観音寶生院を別格本山とし、全国に3000余りの寺院があり、
智積院は、全国約30万人の信徒の総菩提所、総祈願所です。

鎌倉時代の中頃に、頼瑜(らいゆ)僧正、大伝法院を高野山から根来山へ移しま、根来山は栄え、最盛時には、2900もの坊舎[*1]と、約6000人の学僧を擁するようになり、智積院は、多くの塔頭(たっちゅう)寺院のなかの学頭寺院[*2]でした。
しかし、豊臣秀吉と対立し、天正13年(1585)、秀吉によりほとんどが灰燼に帰し、住職の玄宥(げんゆう)は高野山に逃れ、豊臣秀吉が亡くなった慶長3年(1598)に、智積院の再興の第一歩を京都東山にしるしました。
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「拾遺都名所図会」より智積院の様子
慶長6年(1601)、徳川家康公の恩命で、玄宥に東山の豊国神社境内の坊舎と土地が与えられ、智積院が再興され、秀吉公が夭折した棄丸(すてまる)の菩提を弔う祥雲禅寺を拝領し、境内伽藍が拡充されました。
正式の名称は、「五百佛山(いおぶさん)根来寺智積院」といい、弘法大師の真言教学を伝える寺院となり、
江戸時代前期には運敞(うんしょう)僧正が宗学をきわめ、智山教学を確立しました。
智積院は学侶が多く集まるようになり、学山智山と称され多くの学僧を生み出しました。
*1)根来山で勉学にはげむ僧侶の寮
*2)僧侶に学問を授ける最高指導者(今の学校長)
智山派から総本山へ
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智積院学寮伽藍界図(明治3年)
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総門前に立つ総本山智積院を記した石柱
幕末から明治維新になると、廃仏毀釈(はいぶつきしゃく=明治初期におこった仏教排斥運動)で、明治2年(1869)には、土佐藩の陣所となっていた根本道場の勧学院が爆発炎上、明治15年(1882)には一山の象徴である金堂を焼失。
しかし、明治33年(1900)に全国の約3000の寺院が結集し、智積院を総本山と定めました。
戦後から
終戦後、徐々にそ整備され、昭和41年(1966)には、宿泊施設として智積院会館が建設されます。
昭和50年(1975)には、宗祖弘法大師ご誕生1200年の記念に新金堂を建立し、焼失した本尊大日如来の尊像も造顕。
平成7年(1995)には、興教大師850年御遠忌記に、講堂(方丈殿)が再建され、智積院は真言宗の多くの信仰を集め、日々参拝者が絶えません。



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