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観光地と宿:京都の老舗宿


京都の宿、柊屋をご紹介

京都市の中心部にあるとは思えぬ閑静なたたずまいの、京の老舗旅館「柊屋(ひいらぎや)」を訪れました。


川端康成が執筆や家族と泊まられた部屋もあり、京都の風情が楽しめます。

柊家は、文政年間に創業され、「来者如歸」で我が家に帰ってきたようなくつろぎの、静かな風情のある宿です。

江戸末期(文政元年 1818年)から昭和までの数奇屋造りの旅館は、

木造二階建ての本館21室と、2006年2月にできた新館7室からなり、

新旧の和室のくつろぎが楽しめます。


ほとんどの部屋から

緑豊かな坪庭が見えます。

古都・京都の旅情を満喫できるお部屋と


ゆったりとしたお風呂も貸切で利用でき、

檜のかおる部屋風呂も、懐かしい昔の家を思い出す、癒しの空間です。


絶品の京懐石料理が楽しめ、

お食事は、お部屋と広間から選べます。


朝食も、朝から湯豆腐で、


京の朝を満喫できる、至れり尽くせりのお食事です。


wifi 完備でゆったりと仕事もできます。

夜は市街地の散歩に、京の夜の街を満喫。。。

新館は贅沢な近代的な和室が魅力です。

旧館には、チャップリンが訪れた茶室や、川端康成が泊まったお部屋のご案内もいただき、歴史を感じるお宿です。

柊屋は、福井県の郷士・西村家が、豊臣秀吉の戦いで敗れたことをきっかけに、麹屋町に居を構え、海産物や運送業を営んだのが始まりです。

初代の庄五郎が、若狭街道を利用して京都に来る人々に宿を提供したのが始まりで、現在は6代目となります。

洛北の下鴨神社の境内の比良木神社に自生していた柊(ヒイラギ)になぞられて、屋号となり、百数十年の伝統を伝える宿です。

調度品もみな立派で、お部屋では、書家の秋山公道の屏風が迎えてくれました。

林間暖酒燒紅葉  林間 酒を暖めて紅葉を燒き
石上題詩掃綠苔  石上 詩を題して綠苔を掃く


送王十八歸山寄題仙遊寺:白楽天を読む

白楽天の長恨歌がなったきっかけは、友人たちと共に仙遊寺に遊んだことだった。
その時に白楽天と行動を共にした友人の一人に王質夫がいた。
白楽天が都に上ったのと前後して王質夫も都に召されたと思われる。
ところが何かの事情で失脚したらしく、王は都を追われて故郷へ帰ることになった。
その折に白楽天が王に送った詩が「送王十八歸山寄題仙遊寺」である。
かつてともに遊んだことをなつかしみ、今後そのような喜びが得られないことを嘆くとともに、故郷へ帰れる友人を羨むと言って、慰めてもいる。
https://chinese.hix05.com/Baijuyi/bai1/bai108.wang.html

  曾於太白峰前住  曾て太白峰前に於いて住み
  數到仙遊寺裏來  數しば仙遊寺裏に到り來る
  黑水澄時潭底出  黑水澄む時 潭底出で
  白雲破處洞門開  白雲破るる處 洞門開く
  林間暖酒燒紅葉  林間 酒を暖めて紅葉を燒き
  石上題詩掃綠苔  石上 詩を題して綠苔を掃く
  惆悵舊遊無複到  惆悵す 舊遊複た到ること無きを
  菊花時節羨君回  菊花の時節 君が回るを羨む

曾て太白峰前(たいはくほうぜん)に住み
数(しば)しば仙遊寺裏(せんゆうじり)に到りて来る
黒水(こくすい)澄む時 潭底(たんてい)出で
白雲 破るる処 洞門開く
林間に酒を煖めて紅葉(こうよう)を焼き
石上(せきじょう)に詩を題して緑苔(りょくたい)を掃う
惆悵(ちゅうちょう)す 旧遊(きゅうゆう) 復た到ることなき
菊花の時節 君が廻(かえ)るを羨(うらや)む

現代語訳
王十八(王氏の十八男であるわが友人・王質夫)が山に帰るのを送って仙遊寺(長安南西80キロの寺)に寄題(その場に行かずにイメージで詩を作ること)した詩

かつて私は太白峰(長安南40キロの終南山)の前に住み、
しばしば仙遊寺(長安南西80キロにある寺)の裏までやってきた。
黒水(仙遊寺の西を流れる川)が澄んでいる時は、淵の底まで見えて、
白雲が途切れたところに洞窟の入口が口を開けていた。
林の中で紅葉をたいて酒を熱燗にしたり、
石の上に緑の苔をはらって、詩を書いたりした。
私は嘆き悲しむ。昔遊んだあの地に、ふたたび行けないことを。
菊の花の時節、君がそこに帰っていくのをうらやむ。

白楽天がかつて終南山(長安南40キロ)あたりに住んでいた頃、友人の王質夫(おうしつふ)らとしばしば仙遊寺(長安南西80キロ)まで足をのばして遊んだのです。
その後、楽天は長安に召され、その前後に王質夫も長安に召されたようです。
ところが王質夫は、なんらかの理由で失脚したらしく、ふたたび故郷に戻ることになりました。
それを見送って白楽天が詠んだ詩です。ともに遊んだ日々を懐かしく歌っています。

「林間暖酒燒紅葉、石上題詩掃綠苔」の対句は有名で、『平家物語』などわが国の古典にもよく引用されています。

■王十八 白楽天の友人、王質夫。十八は王氏の十八番目の子であることをしめす排行。 ■仙遊寺 長安西南約80キロにある寺。白楽天はこの地の県尉であったころよく訪れ「長恨歌」を作った。 ■寄題 その場所に行ったり実物を見ることなくイメージで詩を作ること。 ■太白峰 長安南約40キロの秦嶺山脈の峰の名。終南山。 ■黒水 仙遊寺の西を流れる川。 ■潭底 淵の底。 ■洞門 洞窟の入り口という説と、仙遊寺の山門を洞窟に見立てたという説。 ■惆悵 愁い悲しむこと。 ■旧遊 昔やった遊び。

また訪れたい、京都のお勧めのお宿です。

京都の宿 俵屋



穏やかな時を過ごせる俵屋旅館の部屋数は全部で18室。それぞれ、部屋のしつらえや見えるお庭の風景が違うので何度も泊まって、すべての部屋を覗いてみたくなります。スティーブジョブズの定宿としても有名で、トムクルーズも宿泊したことがあるそうです。

書き物机の椅子は別名「ベンツ座椅子」と呼ばれています。これはベンツの座り心地の良い座席を模して造られた究極の座椅子です。掘りごたつで、いつまでもここに座っていたくなるほど居心地がいいですよ。

こちらはアーネストスタディと呼ばれる部屋で、女将の夫で写真家、大学教授でもあった故アーネスト・サトウさんの書斎を再現しているそうです。午後5時から11時までの間、宿泊客はここでゆったりとした時間を過ごすことができます。非常に座り心地の良いウェグナーのベアチェアをおいています。

俵屋旅館オリジナルの湯豆腐桶、道具や器ひとつとってもこだわりが感じられます。朝食は和食か洋食から選べます。いつまでも温かい湯豆腐は体の奥からじんわりと温まる素晴らしい逸品。湯豆腐を食べるために和食を選ぶ人も多いです。

旅館のすぐ近くにある「ギャラリー遊形」では、俵屋で使われている様々なグッズを購入することができます。俵屋ブランドのグラス、器、小物、ポプリ、トラベル・ケース、スリッパ、石鹸やタオルにはギフト・セットもあります。全て女将の佐藤年さんのデザイン、監修によるものだそうです。

俵屋グッズの中で特に人気が高いのがこちらの石鹸です。キメの細かい、優しい香りの石鹸は自分のお土産にはもちろんのこと、大切な方へのプレゼントとしても人気があります。

薫り豊かな高野薪のお風呂。適温のお湯がはられています。小じんまりしていますが、木の香りに包まれる癒される空間となっています。


京都の宿 炭屋

https://www.ikyu.com/00001439/

京都の料理は、御所に伝わってきた有職料理、禅寺を中心に発達してきた精進料理、茶道にもとづく懐石料理、そして町家に育ってきた家庭料理の四つに分けられる。

所謂、京料理とは古い歴史を持つそれらの料理法を近代的に生かし、季節感を盛って食膳に供するもので、味付けは淡白に、素材そのものの味を生かし、伏見の銘酒にもよく合う。

お部屋

茶人好みの数寄屋造り。ほの暗い明かりのなか、まったりと、飴色に光る北山丸太の柱に、むらむらとした土壁の滲み。情緒あるしつらえ、四季を感じる静寂。


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京都ライブハウス:「拾得 じっとく」
http://www2.odn.ne.jp/jittoku/

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