読書記録:伝わるシンプル文章術
文章は、クイズ文と日記文に分類できる。
クイズ文は、問題(Yes/No、Wh系、How)+結論+理由。
この本が書きたいのは、これであろう。
たしかにシンプル。しかし、この書き方は、学術論文、資格試験の小論文などを書いた経験があれば、だいたいの人ができると思います。
この本は、有益か否か。
学術論文、資格試験の小論文などを執筆したことがある人には、有益ではない。
なぜなら、この形式で文章を書くことになれて、または経験があるから。学生時代、仕事において、そのような文章を書くように指導されることがあるから。
こんな感じでしょうか。
理由のところに、裏付けデータを書き加えていくのは、資格系の論文で示されている書き方ですし、今更これを読んでも、、、という感じが否めませんでした。
もちろん、小論文をあまり書いたことがない人には、有用だと思います。
まぁ、私自身、小論文が上手かどうかはわかりませんので、参考になっているのかも知れませんが・・・
さて、この本を手にとったのは、
職場の先輩職員が、うまく日本語を書けない方なので(日本育ちの日本人ですが)、なにかおすすめできる本がないか、と探していて、
のことでした。
〜は〜は・・と、主語に相当するものを連ねたり、
〜させていただき、〜いただき、〜いただき・・と長文を同じような形の文書を書いたり、
というのを、平然と繰り返しています。
もちろん、ここはこういう理由で直したほうがいいですよ、
というのは、都度申し上げているのですが
なかなか吸収してくださらなくて。
なので、参考になるものがないか、と探していたところでした。
シンプル文章術、とあったので、おすすめできるかなぁ、と思ったのですが、その人の意思を明確に示す、というより、
それより低いレベルの、
事実を伝える、
というのを、
なるべく短文で(テレワークがあるので、だらだら口頭で伝えるのではなく、短文で、メール・ちゃっとで伝達、が通常になりましたので)
できるようにするスキルが身につくように、参考書を勧めてあげたいな、と。
と読書記録を書いておりますと、
この本は、学生時代に習ったことだから、特段新しい発見はなく、名前が付いただけ、だったように思いますが、
探している本は、もう少し易しいレベルのものだったのか、
という気づきを得られました。
アウトプットして、自省することは、大切なことですね。
ありがとうございました。