前提
X/Twitterの過去の規約は以下のページで見れます。
現在の規約は以下ですが、EU等(要するにヨーロッパ)とそれ以外で規約が異なります。
WinMergeというテキスト比較ソフトを使うと違いが簡単に分かります。
以下では2024/11/15以降の規約とそれ以前の規約の差分を順に見ていきます。
太字にしたのが新しく追加された文言です。ユーザーがXに送信したコンテンツ(画像など)をあらゆる目的で使用するとして、具体例に「アップロード、ダウンロード」が追加されています。
更に「ロイヤリティフリーのライセンス(再許諾の権利を含む)」をX社に付与すると追加されています。ロイヤリティ、つまり使用料を払わずにX社は「ユーザーのコンテンツ」を利用でき、再許諾もできる、つまり、投稿したものをX社が勝手に他の企業に使わせる、もしくは販売する時もロイヤリティ(使用料)無しにできるということです。
損害賠償金
新しく追加された項目ですが、これは外部からのスクレイピングに対する罰則なので一般ユーザーには関係ありません。
訴訟について
旧規約ではAI規制法が成立したカリフォルニア州の法律が適用されていました。
新規約ではそれが無いテキサス州の法律が適用される。また、X社がユーザーに訴訟する場合はテキサス州以外でも可能となる。そしてユーザーは訴訟したい事象の発生日から一年以内に訴訟しなければならない(ヨーロッパ版規約でもそうなっている)。
EU等(ヨーロッパ)と「それ以外」の地域の規約の違い
ヨーロッパでの規約
ヨーロッパ以外の規約では上記の太字の部分が丸々削られている。要するに、「アカウント凍結」はヨーロッパでは「法律違反」など重大な場合のみ行なうと明記されているが、「それ以外」の国では特に規約なく凍結できる。
ヨーロッパ版では規約変更に30日の猶予が与えられている。
AI学習について
ヨーロッパ版では「制限付きコミュニティに限定する」場合AI学習等に用いないとしている、逆に言えばヨーロッパ以外では鍵垢などでもAI学習に使われるということかもしれない。