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金継ぎで今度こそ大切に

7月に頼んでいた金継ぎのペアカップが、先週届きました。
私が不注意で落し、取っ手部分が完全に取れてしまっていたのですが、
見事に直っています。
継ぎ目部分を触ってみると、ちょっとぷっくりしていて、強度は安心です。

せっかくの眞葛焼noteなので、
金継ぎ技術の簡単なご説明をお付けします。

金継ぎとは

「漆(の木の樹液)」を使って壊れた器を修理する日本独自の古来からの伝統技法です。
表面塗装に「金粉(または他の金属粉)」を使った装飾をおこないます。

鳩屋サイト引用

金継ぎでは漆のポテンシャルを最大限に引き出し、「接着剤/パテ/ペースト/塗料」として使うことで

割れた破片をくっつけ
欠けた箇所を埋め
最後に、修理した箇所に漆を塗り、それが乾かないうちに金粉を蒔いて、それから乾かし、定着させて完成
…という工程で直すことができるわけです。

鳩屋サイト引用

「溶かした金」で直すわけじゃないのです。

現代において、金継ぎには「なんちゃって金継ぎ」を含めると3通りのやり方があります。

1「本物の漆のみ」を使う伝統的な金継ぎのやり方(本漆金継ぎ)
2「合成樹脂」と「本物の漆」とを併用する現代的なやり方(簡漆金継ぎ)
3「合成樹脂のみ」を使う一番お手軽・簡単なやり方(簡易金継ぎ)

※ 1のみが「本当の金継ぎ」で、2,3は「なんちゃって金継ぎ」です。

この3種類の金継ぎ方法にはそれぞれメリット・デメリットがあります。

鳩屋サイト引用

詳しくは下記サイトをご覧ください。
上記説明は全て下記のサイトの引用になります。とても分かりやすい素晴らしい説明です!

ご参考までに……私のお願いした金継ぎ暮らしさまはこのようなご提案をしてくださいました。

【見積り】
品物:マグカップ
数:2点
状態:割れ
直し方:簡易金継ぎ(強度上げ有)
金粉:真鍮粉
代金:24000円(税込)
注意点:配送は発送受取の両方を依頼人が支払う

破壊直後、自分の落度に大号泣して旦那さんをドン引かせて(そんなに泣くなら最初から丁寧に扱えとのこと)しまいましたが、これからはより注意して大切に使いたいと思います。

ちなみに、このペアカップ、再生産が不可能な個人店の限定デザインなんです。旦那さんが結婚記念日に買ってくれた、思い出のカップです。

荒井陶器工房の荒井先生も、陶は長く使ってこそ、と仰っていましたが、
まさに陶器は一生もの。大切に大切に、私たち夫婦が持てる限界まで、人生にお供してほしいと思っています。

陶器って、人間の重い愛に応えてくれる素材なんですねえ。

私は、長く使えるものはなんでも好きです。
財布も(人によっては開運のため買い替えるようですが)
文庫カバーも、
キーケースも、
眼鏡入れも、
姉からのお下がりの服も(姉が高校生の時私にくれた服)、
お気に入りの古本も、
箸置きも、
アクセサリー類も

長く長く使います。
そして愛着も増していきます。

今日は金継ぎに関するお話をしました。
最近、眞葛焼に直接関係のない投稿が増えておりますが、
眞葛焼の研究をするために陶芸教室に入り、一日2時間という制約で、
毎週日曜日、陶芸を学んでおります。

私は他にも仕事をしており、なかなか研究が進まない状況です。
眞葛焼の情報収集より、陶技の会得に今は集中しているため、
投稿の内容が眞葛焼から離れてしまうこと、お許しください。

ちなみに、立体造形研究で出た副産物を、販売することにしました。
私の住んでいる部屋はとても狭いので、研究成果を自宅で保管するスペースがないのです。
ハンドメイドにご興味ありましたら、
ぜひ下記サイトにご訪問くださいまし↓↓↓



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