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【番外編】歴史未来フェス

🍵眞葛焼をこよなく愛し推し続けるnoteにようこそお越し下さいました🥰
ごゆっくりお過ごしくださいまし。

🍵今日は、5月25日に訪れた、横浜歴史博物館で行われた
歴史未来フェス×みなきたマルシェ
というイベントのご報告をいたします。


大人も子どもも楽しめる、憩いの絵本広場を提供するというコンセプトのライブラリーバスプロジェクト「つづきブックカフェ」という団体にワタクシ所属していまして、その手伝いに訪れたわけなのです。
車から一連のアイテムを搬出するのがこれまた一苦労です。

🍵もう、もうね、横浜歴博は面白すぎるんですよ色々……
行かなきゃソンです💡🏛️🚶🚶‍♀️

大塚・歳勝土遺跡公園では、
各ブースがテントを張っており、

お野菜やらジュースやらお弁当も買えて、占いとかもしてもらえちゃう30種類のお店が軒を連ねていました。

レックルにも再会できちゃった!『みほとけを語る』のイベントぶりです。

博物館内部も、
ゴスペルやダンスやライブペインティングなどのイベントや、お店や劇場、体験コーナーがもりだくさんで、
しかもなんと企画展示室も無料開放されているんです!

会場の装飾も独特。何故エジソンの隣に江頭さんが??いやまあ江頭さん大好きですけど
ジョーダンの名言いいですねぇ
龍馬さん、そこだけ切り取るともはやネタです。

今回特筆してご報告したいイベントは、
大塚・歳勝土遺跡公園の体験広場で行われた
『土器ごはん』です!
これが本当に面白かった。
土器で米を炊飯する実験を見学でき、無料で試食まで出来ちゃいます。

土器ごはんの趣旨

大塚遺跡で出土した2,30㎝サイズのものを参考に制作した土器を使い、当時の作り方を再現し米を炊く。
当時の炊き方などの実演から当時の暮らしをイメージできる。炊いた米を試食し、当時の調理法の米の味や食感などを体験する。

米炊き実演の概要

  • 古墳時代の炊き方と、弥生時代の炊き方の二種類作り、食べ比べをする。

  • 炊く米は熊本産キヌヒカリの精白米(弥生時代の再現はこれを使用。私たちが普段食べる普通の白いお米です。)とうるち米(古墳時代の再現はこれを使用)。

  • 今回は雑穀や古代米や玄米とかは使っていない。

  • 米の量はどちらも600g。4合にあたる。

分かりやすいように表にしました。

米炊き実演の詳細

11:00 実演開始。二種類の土器を火にかけ、薪(枝)をくべる。


11:15 弥生時代の土器が沸騰し、ふきこぼれる。上ずみの水を捨て、おもゆ状態の米を蒸らす段階に入る。燠の中で土器を横に倒し、薪をくべる。

食べ物が貴重な当時では、この汁も捨てずに他で使用していたと考えられているそうです。

11:20 弥生時代の土器を少し回転させ、火を当てる位置を替える。
11:22 弥生土器の位置替え。

11:23 古墳土器が全然火が通っていないので、米の量が多かったのかもしれないとのことで米を減らす。
11:24 横に倒していた弥生土器を立て、燠から少し離し、しばらく温める。
11:30 完成。土器から試食用アルミカップに取り分けていく。普通の米炊きよりだいぶ早い完成だ。


11:45 試食開始。試食した女の子が、古墳時代の米の感想を聞かれ、現代の炊いた米より美味しいと言っていた。食感の好みは本当に人それぞれだなぁ。
11:50 学芸員さんと土器づくりの会の人たちのお話を聞ける時間。

「炭化して現代まで残っている米は、食べ残した米ではなく、火事などで焼け食べられなかったお米です」
「中国と朝鮮から米が伝来したように、土器の焼成方法も野焼きから、須恵器などを焼くための穴窯に移行する。穴窯が日本に浸透してからが長く、登り窯はもっと後に出てくるようになる」
「今回の古墳土器の炊き終えた食感が固かったのは、米の量や蒸し時間、うるち米であることが関係していると思われる」

古墳時代の土器の構造が興味深かったので、詳しく見せていただきました。

こういう二重構造になっています。
セイロ蒸しと同じですね
このように上部の土器には穴が開いていて、
下の土器の蒸気が上がります。
このようにセットして蓋をして蒸すのです。

米炊き実演が終わって、「つづきブックカフェ」のブースに帰ってきました

「つづきブックカフェ」のメンバーさんたちと交流し、
眞葛焼復興アイディアを役所に持ち込み、横浜市の助成金がもらえるか相談してみたら、
とご助言までいただきました。
助成金をもらうという発想はありませんでした。
何から始めればいいのでしょう……


とても居心地のいい時間が、ここで流れています。

ブックカフェの発起人であるEさんと、この涼しい日暮れ、歴博前のパイプイスに座って話をしました。

「望みつづけることよ。私自身には何も力はないの。周りのみんなの力があってこそ、この試みは走りつづけられる」

望みつづけ、人を信じ頼ること。Eさんは「つづき図書館ファン倶楽部」という図書ボランティアの創立メンバーであり、都筑の図書環境の未来を、ずっと気にかけ見守り、人の輪を育んできたお方です。ここまで無私無欲に街を愛している人が、尊敬され、周りに人が集まるのも納得です。
Eさんのようになりたい。そう私が言った言葉の返答が、先の言葉でした。

絵本を通して、人と人、大人と子どもが憩う場所、温かい人の輪がある。
そういう街にしたい。

その思いは、これからも、この都筑という街をより良くしていくのでしょう。Eさんが望んでいる次の段階のキーマンに、この日たまたまお会いしてお話出来たそうです。Eさんの夢が、どうか叶いますように。


横浜を愛しているお人がこの記事を読まれたのなら、是非、こういった活動、街の試みに参加してみてください。見学や、イベントに参加して楽しんでいただくのみでも、もちろんかまいません。とても嬉しいことです。


次回のみなきたマルシェ開催は6月29日(土)だそうです!

ああっ!!言い忘れていました!歴博内の古本市、貴重な資料が一冊100円から300円で売られていました!!すご!!
横浜をもっと知りたい方は、こういう機会、絶対逃してはいけません。
購入必至で5冊買いました。


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