だれかに話したくなる山本周五郎日替わりドラマ〜スタッフつれづれnote❺
こーんにーちわー!
NHK BSプレミアム「だれかに話したくなる山本周五郎日替わりドラマ」スタッフの橋立です。
このドラマは、時代小説の名手として知られる山本周五郎短編小説を、朗読を交えながら構成した1話完結の30分番組です。
朗読は、アニメ「進撃の巨人」のエレン役でも知られる声優の梶裕貴さん!
大変ご好評いただき、この度、第2弾の放送が決定しました!
今回も珠玉の短編小説8タイトルを10回に分けてお届けします。2022年2月3日よる7時からスタートしますので、ぜひご覧ください。
さて、このつれづれnoteでは、山本周五郎作品を原作にした映画を勝手にご紹介します。
題して「みんな観たほうがいい 山本周五郎原作映画」
きっとだれかにおすすめしたくなるホロっといい映画ばかりです。
3日に一度くらいのペースで投稿していきますので、どうぞよろしくお願いします。
それでは5本目いってみましょう!
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椿三十郎(1962年/配給:東宝/95分)
(概要)
「日日平安」を原作にした、黒澤明監督作品。
椿三十郎には三船敏郎。
敵のリーダー・室戸半兵衛に仲代達矢。
若き藩士・井坂十郎太を加山雄三が演じています。
その他、団令子、藤原釜足、志村喬など豪華キャストが脇を固めます。
脚本は菊池隆三、小国英雄、黒澤明の3名によって書かれました。
(あらすじ)
藩の悪政を正すために下剋上を計画している若き藩士・井坂十郎太。
それを知った浪人・椿三十郎は、これに乗じて金をせびり、仕官を果たそうと企む。
しかし、十郎太たちの稚拙な計画を放って置けなくなり、三十郎は助け舟を出すことになる。
敵に拉致された城代を奪還し、三十郎たちは藩政を正すことができるのか!?
(感想)
朝ドラ「カムカムエブリバディ」の劇中劇(初デートの映画)としても再注目されている本作。
実は、山本周五郎の原作はシーンや設定としては生かされていますが、菊池隆三、小国英雄、黒澤明によって大幅に書き換えられています。
三船敏郎の役名・椿三十郎も原作では菅田平野で、城代奪還の合図(タイトルにもなっているアレ)も原作では狼煙でした。
あまりにも有名すぎるラストシーン(最後のアレ)の印象が強い作品ですが、見どころは三十郎側と半兵衛側に分かれたシーソーゲーム。
どうなる?どうする三十郎!と、最後まで目が離せません。
突然出てくるトリックスター・小林桂樹さんのなんとも言えない存在感にも注目です!
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次回は、「ひとごろし」が原作の『初笑い びっくり武士道』(1972年/松竹)をご紹介します。
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