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だれかに話したくなる山本周五郎日替わりドラマ〜スタッフつれづれnote①

こーんにちわー!

NHK BSプレミアム「だれかに話したくなる山本周五郎日替わりドラマ」スタッフの橋立です。

2021年2月、時代小説の名手として知られる山本周五郎短編小説を、朗読を交えながら構成される1話完結の30分番組としてドラマ化しました。
朗読は、アニメ「進撃の巨人」のエレン役でも知られる声優の梶裕貴さん。
どれも、きっとだれかに話したくなるホロっといい話ばかりです。

大変ご好評いただき、この度、第2弾の放送が決定しました!
今回も珠玉の短編小説8タイトルを10回に分けてお届けします。2022年2月3日からスタートしますので、ぜひご覧ください。


私は番組制作のために、300以上とも言われる周五郎作品を読み漁りました。※全部読みきれていません(>_<)
そのどれもが、ぜひ映像化したい作品ばかり。
それもそのはず、周五郎作品は、黒澤明や市川崑など、たくさんの日本映画の巨匠たちに映画化されています。

そこで、このつれづれnoteでは、山本周五郎作品を原作にした映画を勝手にご紹介します。

題して「みんな観たほうがいい 山本周五郎原作映画」

きっとだれかにおすすめしたくなるホロっといい映画ばかりです。
今日から3日おきくらいのペースで投稿していきますので、どうぞよろしくお願いします。

それではさっそく1本目いってみましょう!

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『斬る』(1971年/配給:東宝/114分)

(概要)

「砦山の十七日」を原作にした、岡本喜八監督作品。
三隅研次の『斬る』とは別作品なので、どちらも傑作ですが、間違えないでくださいませ。
弥源太には仲代達矢。
黒幕の次席家老に神山繁。
侍になりたい農民に高橋悦史が配役されています。

(あらすじ)

上州のある藩で城代家老が謀反の末に殺される。
計画したのは腐敗政治に耐えかねた次席家老と若い藩士7人。
しかし、次席家老は藩政をほしいままにしようとし、若い藩士たちを暗躍する。
その企みを知ってしまい、武士を捨てた男は首をつっこむことになる。
そこに侍になりたい農民・半次郎も現れ、物語は大きく動いていく…。

(感想)

山本周五郎原作というより、原案に近いと思うほど脚色されています。
荒涼とした町に腹をすかした高橋悦史が現れるトップシーン。
目も開けられないほどの砂嵐は目を見張ります。

仲代&高橋のコミカルな演技が最高ですが、それだけで終わらないのが喜八作品。
侍批判、反権力のメッセージが随所に見られます。

滑稽の中にも哀愁を帯びた弥源太が大活躍する岡本喜八の痛快時代劇、2時間があっという間です。

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次回は、『道場破り』(1964年)をご紹介します。

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