シティポップチャンネルその2 / 海外でウケた理由とは?
こんにちは。
今回もシティポップについて触れていきたいと思います。
前回紹介出来なかったなぜシティポップが海外の若者にウケたのか?について個人的な見解でお話ししたいと思います。
本当の火付け役はブルーノ・マーズとダフト・パンク?
まず、シティポップが再燃し始めたのが2010年代からだと言われています。
この時期は、シティポップのみならず世界的にも70〜80年代の雰囲気が漂う楽曲が大ヒットしている時期でもありました。
1. Bruno Mars - Treasure (2013)
この音楽とMVから漂う70's〜80'sの古き良きファンクテイストを、現代版にして新しくリリースされた楽曲です。ブルーノ・マーズはこの曲以降もマーク・ロンソンの曲に客演として参加した「Uptown Funk」で大ヒットしています。
2. Mark Ronson - Uptown Funk ft. Bruno Mars
さらに、2014年にはDaft Punkがブラックミュージックの要素が強く取り入れられた楽曲がグラミー賞を受賞しております。
3. Daft Punk - Get Lucky ft. Pharrell Williams, Nile Rodgers (2013)
こういった懐かしくも新しい楽曲が2010年代の前半に大ヒットして以降、世界中で多くのアーティストが70's〜80'sを意識した音楽が新たに生まれております。
4. Carly Rae Jepsen - I Really Like You (2015)
5.POLYCAT - ดูดี | Pretty ...Good(2018)
6. TWICE - SAY SOMETHING(2020)
6.Justin Bieber - Peaches ft. Daniel Caesar, Giveon(2021)
などなど...
というように、2010年代から世界中でレトロな雰囲気が漂う音楽がヒットしていたことが分かりますね。(TWICEのSAY SOMETHINGについては、もろにシティポップだと思います。)
これとシティポップと何が関係しているのかというと、、
2010年代はヴェイパーウェイヴやフューチャー・ファンクと呼ばれる新たなジャンルが発生していることに繋がります。
ヴェイパーウェイヴは、ざっくりいうとこんな音楽です。
このようなジャンルはPCを用いてリミックスして作られていると言われた音楽で、このヴェイパーウェイヴの派生がフューチャー・ファンクと言われています。
このフューチャー・ファンクというジャンルが、日本の80年代の楽曲をリミックスされている事が多く、そこで日本のシティポップが注目を浴びたと言われています。
ただ、個人的にはそれだけではないと考えています。
というのも、先ほど説明したように、2010年代は世界中で70's〜80's風の音楽がヒットしていました。そして繋がるのがどちらもファンクテイストだということです。
単純にファンクだけということではありませんが、ブルーノ・マーズやダフト・パンクの大ヒット曲はファンクです。この曲を聴いた海外の若者たちは、良い曲の音色がこのような音楽であるという認識を与えたことがまた一つの要因であると考えています。
これが世界的に70〜80年代の雰囲気が漂う音楽が広まっていったと同時に、フューチャーファンクが生まれ、音楽を深掘りしていった海外の若者がシティポップに辿り着いたということになります。
なぜならば、ブルーノ・マーズやダフト・パンクの曲は2012〜2014年辺りで出していて、竹内まりやさんや松原みきさんらの楽曲が2016年頃から再燃しているからです。
つまり、世界的に70's〜80's風の音楽がヒットしていなければ、ここまでシティポップが世界中に広がることはなかったと私は考えています。
もちろんストリーミングや動画配信サイト (YouTube) などのサブスクで音楽を聴くというスタイルも関係しているとは思いますが、単純にこの時代にマッチした音楽でもあったということだと思います。
そういった意味では、本当の火付け役はブルーノ・マーズとダフト・パンクであるといっても過言ではないかもしれません。
以上が私なりの見解です。
次回は、シティポップサウンドについてお話ししたいと思います。
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