だれかに話したくなる山本周五郎日替わりドラマ〜スタッフつれづれnote❾
こーんにーちわー!
NHK BSプレミアム「だれかに話したくなる山本周五郎日替わりドラマ」スタッフの橋立です。
このドラマは、時代小説の名手として知られる山本周五郎短編小説を、朗読を交えながら構成した1話完結の30分番組です。
朗読は、アニメ「進撃の巨人」のエレン役でも知られる声優の梶裕貴さん!
大変ご好評いただき、この度、第2弾の放送が決定しました!
今回も珠玉の短編小説8タイトルを10回に分けてお届けします。
2022年2月3日よる7時からスタートしますので、ぜひご覧ください。
さて、このつれづれnoteでは、山本周五郎作品を原作にした映画を勝手にご紹介します。
題して「みんな観たほうがいい 山本周五郎原作映画」
きっとだれかにおすすめしたくなるホロっといい映画ばかりです。
それでは最終回、いってみましょう!
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ちいさこべえ(2012〜2013年/小学館)
(概要)
「ちいさこべ」を原作にした、2012年より週刊ビッグコミックスピリッツで連載されたマンガです。
作者は「バタアシ金魚」「ドラゴンヘッド」の望月ミネタロウ。
単行本全4巻が発行され、文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を受賞しています。
世界三大コミック産業国のフランスでも大変な人気で、アングレーム国際漫画フェスティバル2017で「シリーズ賞」を受賞しています。
(あらすじ)
大火で両親と店を失ってしまった、大工の若棟梁・茂次。
誰の力も借りずに家業「大留」を再興させると片意地をはるが、火事で失った代償はあまりにも大きかった。
火事で孤児となった子どもたちを引き取り育てていくことになる。
家の下働き・りつとともに、悩みながらも、人の道を実直にみつけようとする茂次。
どんぞこから這い上がろうとする茂次をさらなる不運が襲う…。
手を差し伸べてくれる周囲の優しさを受け入れることができない茂次…。
果たして、「大留」の再建やいかに…!?
(感想)
周五郎原作の映画じゃないじゃないか!?とお叱りの声が聞こえてきそうですが、番外編でマンガです。
このマンガ、すごいんです。
何がすごいかって、「ちいさこべ」の舞台設定を現代に置き換えているんですが、原作のエッセンスを損なうことなく、成立させています。
時代は変わっても人の性根は変わらないという、原作の良さもそうですが、それを軽々とやってのける作者の力量、原作への愛情がスゴい!
また、どのコマも切り取って額縁に入れて飾ったり、シールにして貼ったりしたいほど、鑑賞の対象として成立していてアートとしてスゴい!
茂次の生き方に憧れ、りつとの結末は涙なしには語れません。
普段、マンガをご覧にならない方にもぜひ、オススメです。
また、マンガをきっかけに原作小説を読むのもいいと思います。
「だれかに話したくなる山本周五郎日替わりドラマ2」も、だれかのきっかけになる番組でありたいと思います。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー2022年2月3日よる7時からスタート
BSプレミアム「だれかに話したくなる山本周五郎日替わりドラマ2」をよろしくお願いします!
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