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制作秘話! 新サウナ「3号棟 コルメ」「4号棟 ネリャ」ができるまで……

こんにちは。
LAMP野尻湖支配人の野田クラクションベベーです。

The Saunaの3号棟コルメ、 4号棟ネリャがオープンして1年が経ったこともあり、制作を振り返る意味でもブログを書きます。

あ、ちなみに、フィンランド語でコルメは数字の3、ネリャが4です。

毎度毎度のコンセプトを考えよう

コルメ、ネリャをつくるきっかけは、1号棟のユクシ、2号棟のカクシのご予約が埋まるようになり、さらに多くのお客様が楽しめるようにしよう! ということからでした。
これ、LAMPで大事にしていることで、変化をする=課題解決をする意味合いが大きくて、サウナが足りないなら増やす、宿が足りないなら増やす、レストランが足りないなら増やす。需要に対して供給していくと至極真っ当な事業計画で毎年進めています。
さて、今回の課題である「サウナが足りない」に対して、どういうサウナを作ればいいのか。
2021年~2022年は「黙浴」や「ソロサウナ」がトレンド。LAMPでも貸切のご利用が多く、貸切需要メインのサウナを作ってみたいと思い、コンセプトを洗い出し、お客様の声や自分たちが感じている課題なども詰め込んだ結果

今回のコンセプト

・貸切専用
・2時間じゃ短いから3時間でやってみる
・知った仲間と喋って入れる空間
・貸切だからサウナの空間は広く
・水風呂は共同ではなくプライベートにする
・柵を立ててプライベート感
・焚き火もしたい
・2つ建てるから「双子サウナ」?
・「双子サウナ」ってことはトントゥ的な妖精が合う?(今考えるとよくわからない)
・違う建物だけど、2つで1つ感ある感じにしたい
・井戸掘りたい
・水風呂は大垣サウナ風(ちょうど行った後くらいに作ろうとした)

ざっとこんな感じ。

プライベートかつサウナは広々とすることを前提に設計に落としていくことに。できあがった図面はこちら。なんじゃこりゃ。

遊さんが3Dでキレイにしてくれて

水風呂はそれぞれにしよう。ってなって

プライベート感だすならもっと分けよう。でこうなりました。すごい。ここ1番時間かかった…。

同時に、LAND(カクシ、コルメ、ネリャがある土地)に木道、トイレ棟、シャワー棟、トレーラーハウス、トレーラーサウナなど……も作る必要があり、ランドスケープ的なのを素人ながら、みんなで話して作ったのも集大成感あってすごかったです。
もう、時間さえあれば何でもできるじゃないかと思うくらい、ガイド兼大工の遊さんが躍動していました。

サウナ自体のボディは、ユクシを作ったときのログがまだ残っている! とログラフさんからご連絡をもらい、木曽桧のOLD材を使用。

その他の細々した素材も木曽にある車屋木材さんから使わなくなった木材をレスキューさせてもらい、様々なところで使用させてもらいました……本当にありがとうございます。

サウナを作るときに大切にしているのは、まずは地元や繋がりなどを通じてモノを作るということ。いろいろご縁の結果、そこにしかないモノや自分たちしか作れないものになると考えています。

ここからは、写真で一気にできていく工程を説明!!!

今回のログは、LAMPから車で15分くらい離れた場所で作成してもらいました。

ログラフさんと、北海道のTHE GEEKでご一緒になり、それ以来一緒にサウナをたくさん作っているちぇきねさんがメインでログを刻んでもらいました。

やっぱり職人さんに任せると制度が全然違う。

どんどこ積み上がるログ。

後日、ログを移動。ログってすごい。

屋根などを作り、徐々にできあがっていきます。

うん。いい感じの双子具合。

ベンチも車屋木材さんからもらった一枚板を使用。ウィスキングしやすいようにベンチの高さも変化。

結果、ベンチの高さを変えたことで、3時間のサウナタイムの過ごし方が無限大に。これはまた後ほど。

ちぇきねさんの細かい一工夫も嬉しい。収納をベンチの下に設けているので、いろんな動線が楽ちん。

水風呂の縁に大理石みたいなの貼って、青いタイルをあしらえば、あれまぁ「大垣サウナの水風呂っぽさ」が! (後日大理石が凍って滑りまくるので、削りました)

職人さんが作るウッドデッキや木道は寸分の狂いなし。すげぇ。

細かいこだわりで扉の窓を丸くしたらかわいいだろう…ということで丸窓に。扉の下にはトントゥの扉(給気口)。ディズニーでよく見るあれです。

水風呂は奇跡的に飲める判定をもらい、飲みながら入れるやばい水風呂に化けました。神様よ、野尻湖よありがとう。

ストーブはフィンランドのMONDEX社のモノを使用。

これもご縁がつないでくれて、奇跡的に2台あった双子ちゃんたち。火力も石への熱の伝わり方が異常によい。

みんなで壁を貼り貼り。高さを調節すれば、進撃の巨人ばりの壁が出現。

最後は、レストランスタッフのひとみさんが作ってくれたクマちゃん吐水口をはめ込み完成。よだれダラダラしているようなテスクチャーに仕上がりました。

実際に入ってみて


実際完成後に3時間入ってみたところ、2時間のそのサキがすごいよくて、ととのいを超えて「豊か」さが押し寄せてくるような不思議な感覚でした。
サウナに入り、井戸水を飲み、焚き火にあたり、仲間と思う存分のサウナトークに華を咲かせるお客様の姿をみて、作ってよかった…と心の底から思いました。

中には家族でサウナを楽しんだり、大切な人とサウナを満喫したり、ワンちゃんと一緒にサウナをしたり……1号棟、2号棟とはまた違う、良さを楽しんでもらえると嬉しいです。

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最後に

さて、次は5号棟。
サウナチームリーダーのサラマンダー小野に任せて作ってもらうことにしています。もし、至らぬところがあっても、みんなで改善してこれまでのサウナを越えるような作品にできるよう、メンバー一同サウナ作りに勤しんでいきます。

誰もがどんなフェーズでも楽しめるサウナ空間に、「The Sauna」とはを常に問い続けて。