ゲイを職業とする人達

 タイトル通りではあるが、「ゲイ」を職業にしている人は一定数いる。有名どころで言えばマツコデラックスやクリス松村といった人である。ドラァグクイーンもある種「ゲイ」という属性の上に成り立つパフォーマーであるためこの属性に含まれるのかもしれないと思い、分類させてもらっているが。一方でゲイのコミュニティ内部の閉鎖的空間内で言えばGOGOボーイやイベント演者、ゲイバー定員、ウリ専といった職業があるだろう。しかし前者と後者の決定的な違いは端的に言ってしまえばゲイに「媚びている」か「媚びていないか」であると思う。

 こう言ってしまうとなんとまあ刺々しい言葉になってしまうのだが、何故この話をしようと思ったかと言うと「媚びたパフォーマンス」からプロのパフォーマー、エンターテイナー、スタッフとしての昇華が出来ずに過去の栄光に縋った懐古主義的当事者が多すぎるのだ。人間というのは「旬」があるのは当然だ。アイドル然り、俳優然りだが莫大な宣伝広告費と共に大々的に売り出される人は沢山いる。小栗旬や向井理といったイケメン俳優が代表格ではないだろうか。

彼らは最初、「イケメン」その一言のみで(もちろん色んな要素ありきだと思うが、売り出し方として)デビューし、イケパラのような青春群像劇に出演し、名を馳せていった。その当時は、素人目で見てもわかるほどに演技としては拙いものであった。しかしどうだろう。今となっては列記とした一有名俳優になっている。そして大河ドラマにも出演する人も多い。

一方で、過去の「チヤホヤ」という呪縛からいつまでも抜け出せずに引き時を見失う人も多いのが事実である。

ある意味ゲイ業界でもその構図は同じように感じる。一定数の、所謂プロと呼ばれる人たちに、デビューの仕方は千差万別であれど、なる人達もいる人もいれば、残尿感と性生活に対する衰えを感じ始める年齢になっても日々自撮りをSNSにアップし、またある時は「おじさんと言われるのは気に食わない」だの、過去の栄光とのギャップという現実からの逃避行をしている人もいる。

ゲイ業界の後者、プロになりきれなかった人は特にその傾向が強いと感じる。芸能界ではこう言う人たちも最低限の仕事を与えられ、不自由なく生活できるくらいにはお仕事をもらえるが、ゲイ業界ではそうは行かない。
芸能界より引き際が肝心であるのだ。

※ここでのプロという表現は「その仕事でお金をもらって生活している人たち」とは異なります。

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