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ノータイトル

死にたいと思ったわけではないけど
映る鏡に死にたい顔は見当たらなかった

自分が何をしたいのかも
すべては酔狂のように思えて
生きてることがひどくつまらなくて

なおもそれを辞めてみる勇気もなく
すべては離せず壊してしまうのかもと

何も持っていないくせに
他人のものほど羨ましく映るのは何故なのか

わたしはわたしでいなくてはならない
でもそれすら重くて苦しい
わたしだけの、生のかたちであったはずなのに

何もなれないのなら
何もいらないのに

でもそんなこともできない
理想がある故に
現実はいつもそこに存在する

流れる水のように
何も気づかず降っていけば
海と交わるあの場所に行けるのだろうか
いつかはあの終わりに行き着くのだろうか

生まれた因果は
果たして現世にあるのか
ないものは探すしかないけれども

飲んでみる
飲んでみるのだ いつだって

喉の引っ掛かりはそこにある
それでもそれを飲み込んでみる

針のように 鉛のように
すべてが苦い 今日もそうしてそれを飲む


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