君はハニーデュー
君はハニーデューのMV、最高だった〜!というテンションのまま、見終わってすぐの状態で書いている。お顔がすっごくタイプ♡な正源司陽子ちゃんがセンターだということで、ずっと楽しみにしていて、曲が解禁された時に聴いた感想は、爽やか!フレッシュ!という感じで。MVすっごく楽しみにしていた代わりに、期待値もとにかく上がっていたけれど、その期待値をやすやすと超えてきて、大興奮!ということで、物語的視点から見た「君はハニーデュー」のMVの感想書きます。
この物語は、きっと「現実と理想」を描いた物語だと思う。(歌詞は一度脇に置いておいて)最初に鏡を見つめた正源司さんは、表情もどこか緊張しているかのように硬くて、どこか自分に自信がなさそうで。けれど、鏡の中の私(=理想の私)はそんなのお構いなしで、とびきりの笑顔でピースして廊下を走りだす。そのスピードの速さに置いていかれそうになっても、前を走っている先輩たちが笑顔で
振り返ってくれる。そんな「理想の私」を「生身の私」は必死に追いかけていって、どこか知らない教室に迷い込んだりして。その迷い込んだ教室で、鏡に手を伸ばす。このシーンはもしかしたら、加入前に音楽番組の日向坂のシーンを見ていた液晶画面のメタファーかもしれないし、ミュージックビデオを見ていたスマートフォンの画面のそれかもしれない。多分4期生はここでは意図的にフォーメーションを外されている。5人(12人)とも、同じ気持ちだったということなのだろう。ずっと画面の中のアイドルの姿を、見つめる正源司さんの印象的な目のカットが熱を帯びていて美しい。違う坂道グループの歌詞だけれど、
この歌詞を思い出した。皆、選んで生きている。鏡の中に映った理想に手を伸ばすのか、伸ばさないのか。伸ばすならどの理想に手を伸ばすのか。彼女たちは、「アイドル」に理想を抱いて、理想に手を伸ばして、ここに立っている。鏡の前で、正源司さんがひたすら鏡の中の先輩や、自分を見つめ続けているカットは、ひたすらきっと自分に、その覚悟を問い続けているのだと思った。きっと、何かを選ぶことは、何かを捨てることだから。アイドルを選んだことで捨てたものなんて、私が想像しきれないくらいにあるだろう。それだけのものを捨てても、あなたはアイドルになるの?という、自分への問いだ。
その後の廊下での4期生のパフォーマンスが思ったよりもアクロバティックでびっくりした。なんか飛び越えてなかったか?ってなった笑 4期生みんな本当に表情管理が上手で、特に可愛かったのは最初の山下さんの笑顔と藤嶌さんのほっぺぷにってするところと宮地さんの前に出てくるところの画面が切り替わる直前のところです(ここもうちょっと長めにみたかった、どんな顔この後してたのか気になる、!)。憧れを見つめてるだけだった4期生が出会って、憧れの存在と同じ衣装を着て踊り歌っている、という話はファンタジックだからこそ美しくて、その夢みたいな瞬間を全力で楽しんでいる笑顔とか、パフォーマンスとかが清々しくて、4期生にさらに期待が高まったカットだった。
正源司さんが体育館に入ったあとも、少し躊躇するようにメンバーを見たあと、えいっという感じで中に飛び込んで、それでも等身大の私と理想の私は一緒に存在して。その後歴代センターが各曲のポーズをした後には真ん中でカメラに向かって微笑んでポーズをとっていて、彼女の活動期間で得たものが彼女自身の自信となっているんだよというメッセージに感じた。(同時に齊藤さんはもういないんだな、、と感じて寂しくもなったけれど)
このあたりからガラスにひびが入って、ガラスと向き合って踊っている正源司さんの顔が柔らかくなってきて、パフォーマンスも必死にひとりで踊っている、という制服でのシーンでも笑顔で、心から楽しんでる!という感じが出てきていて、現実と理想の乖離が少なくなってきていることがわかる。仲間に囲まれて踊っている時も、みんなと踊っている時も、とにかく楽しい!今が一番好きだ!っていう笑顔で、これぞハッピーオーラだって思う。ハッピーオーラって、きっと今を一番楽しんでる人が持つものなんじゃないかな。あとメンバーの貨物列車?してるシーンめっちゃ楽しそうですきです、♡
廊下の真ん中を、ひとりで胸を張ってちょっと微笑んで歩く、そして走り出す正源司さんに、最初の自信なさげな感じはどこにもなくて。先輩たちも安心して着いていってるって感じで、最初との対比が美しい。そしてその後のガラスのドアを開ける演出。ガラスのドアは理想と現実の境の扉。その扉を自分の手で開けられた人だけが、理想の自分になれるこの世界で、彼女は理想の自分に追いつき、追い越して、さらなる新しい理想の自分になろうとしている。
最後の青空の下でのダンス。これぞ日向坂!と思うようなロケーション(たまたまだと思うがヘリポートのマークも味方している)。日向坂ポーズをとったあと、グループの真ん中に立つ正源司さんの視線は凛々しくて、さながら少年漫画の主人公のよう。展覧会の名前がWE R!だったことはたまたまだろうが、そんなところに関係性を見出してしまうほど、この物語は「少年漫画」的。自信のなかった主人公が、理想の自分になるために努力して、遂にはグループを牽引する存在となり、理想の自分に追いつき、追い越して、さらに高みを目指す。物語の始まり、という言葉がぴったりなミュージックビデオだった。
物語的視点から見た、「君はハニーデュー」のMV感想でした。正源司陽子ちゃんが主人公の、「君はハニーデュー」。彼女にとって、いい11th期間となりますように。
(追記)
ラスサビの振りが月と星が踊るミッドナイトと同じときいて胸いっぱいなきもち。汽笛の音とともに、新しい空に向かっていく齊藤さんの背中を押して、こっちは心配しないでって頼もしい顔で送り出してるみたいにも見えて、さらに最高なラストシーンに見えてきた。そして、“日向坂46”の名前が出るタイミングもかっこよくて好き。
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