北海道で社会人がSAJのスキー検定2級に合格した話
はじめに
初めまして。スキーにドはまりして、昨年2023年に東京から札幌へ移住したらむだです。折角、スキーをやるなら上達した方が色んなゲレンデのバーンを楽しく滑れるよねということで、今シーズンはSAJのスキー検定2級の合格を目指して練習し、2024/2/23にルスツスキー場で合格しました。意外と合格に苦労したのでこうして合格記を残しておくことにします。
前提として、北海道のSAJスキー検定2級の合格率は30~40%程度と出ています(公益財団法人北海道スキー連盟は事業報告書参照)。この資料の結果集計の仕方が分かりませんが、合格しなかった受験者が複数回検定を受けてるとしたら、延べ人数で集計すると合格率はもっと低くなると思います。私が受けたルスツの検定や、友人が受けたテイネの検定は合格率が20%を下回っていました。それ以外でも札幌圏のスキー場に関してスキー検定に関するブログやSNSを漁っていると合格率は30%を切ってる印象を受けます。この辺を加味すると、(北海道札幌圏の)スキー検定2級の合格は難しいものではないですが、適切なアプローチで練習しないと合格することは厳しいというのが私の所感です。
このnoteでは、受験した私のスペック、合格までどのようなスケジュールで過ごしたのか、そして検定合格を通じて、やってみてやって良かったことと悪かったことをまとめていきます。
このnoteの結論
スキー検定2級合格には、どんな滑りが要求されてるかを理解しよう
理解したらレッスンを受けまくって、Youtubeの参考動画を見て、自分の滑りを撮影して、合格する滑りに近づけていこう
自分に合うスクールを探そう
筆者のスペック
年齢は26歳(2024/02時点)
スキー歴は、中学からやってるので10年くらい。
ただし、真面目に練習しだしたのは2022-2023シーズンから
スキーにドはまりして2023年夏に北海道札幌へ移住(それまでは関東住)
スキー歴は長いが我流すぎて悪い癖(後傾、内倒、変な構え方)がたくさん、ありむしろデメリットかもしれない。。。
シーズン開始時点で緩斜面ならパラレルで滑れるが、中斜面では怪しいレベル
スキー検定3級合格できるかな?くらい
サラリーマンで平日は仕事、土日祝は休み
合格までのスケジュール
2023年11月
KWPパスを購入
ホームゲレンデをテイネとルスツに決める
※テイネにスクール会員という制度があるのを知らなかった…
2023年12月(滑走日数: 5日)
12/2からシーズンイン
12/30に初めてテイネのレッスンに参加
ここで同年代でスキー検定2級合格を目指す友達ができる
この出会いが合格に大きく影響しました
2024年1月(滑走日数: 11日(うち1日はナイター))
大体、土曜日はテイネでレッスン、日曜日はルスツで個人練習
レッスンで指摘された箇所や教えてもらったエクササイズを個人練習で消化する
ルスツでは主にイソラマウンテンで練習
初中級コースが数キロ続くようなコースで、めりはりのない練習をしていたと今では反省
テイネのレッスンは一人の先生に10人の生徒がつく日もあり…という感じ
2024年2月(滑走日数: 12日間(うち5日間はナイター))
2月最初のレッスンで一人の先生に生徒が12人ついており、2時間のレッスンで3本滑って終わりかつ、まともなアドバイスをもらえなかったことに辟易してレッスンを受けることをやめる
テイネでできた友人とナイターで無限に動画を撮りあって、悪癖の改善と適切な滑りの意識づけに努める
2月は4日間、地元から友達が来ており一緒に滑る
このうち2日間はクラウンを持ってる友達と一緒に滑って、実質レッスンを受けた笑
あとはひたすら、自分の滑りとYoutubeにある2級試験のデモ動画を見比べて癖を直して二級合格に向けて滑りをチューニングしていく
2024年2月23日
ルスツスキー場でスキー検定2級を受験、合格をもらう
9人受験して合格者は2人
他の受験者キッズにリフトでマジカルばななを挑まれたり、滑走直前にめっちゃ煽られて集中力と緊張が途切れて、もうどうでもいいやという気持ちで検定を受けた
午前中に事前講習
参加は任意だが、ここで先生(かつ検定員)がどのような部分を見ているか教えてくれたり、合格に直結するアドバイスをくれたのでとても有益だったと思う
検定バーンはウエストMtのエバーコース(平均 14°/ 最大 21°)
大回りと小回りはコース上部の斜度が大きい部分
シュテムターンはコース下部の斜度が小さい部分
やってよかったこと
スキー検定2級合格に必要な情報収集と要点の理解
SAJではスキー検定の級別に合格に必要な基準と求められる能力を明確に設けています(以下参照)。
色々書いてありますが、私はいかなる斜度やターン弧においても、外足側スキー板の適切な位置に乗り続けることだと解釈しました。これに気付いたのは2月であり、2月に改めてボーゲン→シュテムターン→大回り→小回りと段階を踏んで各段階で適切に滑れるように練習し直しました。ボーゲンとシュテムターンを一週間練習しましたが、とても有益な練習だったと今では思います。余談ですが、感覚で滑る人(特に子供)は、シュテムターンの運動要素を理解していなくて落ちてるケースが間々見受けられる気がします。
動画撮影しまくる
基礎スキーが第三者によって評価されるスポーツである以上、自分の滑りを客観的に理解することはとても重要なことだと思います。滑走時の自分のイメージと動画で見た自分の滑りはかなり差異があることが多いです(特に初心者)。他人からのアドバイスで腹落ちしないものもあると思いますが、そういうのも動画を見れば理解しやすいと思います。
レッスンとYoutube動画で学習
個人的にレッスン無しでスキー検定を合格するのは、かなり非効率で難しいかなという印象です。というのも級別検定の検定員が普段のレッスンを見ていることもあり、そういった観点からアドバイスをもらって練習することが合格近道だと思うからです。金銭に余裕があるならプライベートレッスンを受けまくることが最も効率的な合格ルートだと思います。あと今ではYoutubeに参考になる動画がたくさん投稿されているので、それを見るのもとても参考になります。
ほとんどの2級受験者にとって参考になる動画は以下の二つでしょうか。あとは、レッスンで言われた癖などは他の動画を探していけばよいと思います。
まとめると,2級合格に必要な要点を理解して、レッスンを受けて、Youtubeの動画と自分の滑り動画を見て2級合格のための滑りに近づけていくというのが私なりの効率的な合格ルートだと思います。
反省点
スクール選択の失敗
これが私にとって一番のミスでした。決してテイネスキー場でレッスンを受けることが失敗というわけではなく、自分には合わなかったということです。事実、私の友人はテイネのレッスンだけで検定に合格しました(その時は47人受験して合格者が9人)。よくなかった点を列挙すると以下の通りです。
一人の先生に8~12人以上生徒がつくことが常態化している
スキー場の規模に対して来客数が多く満足に練習できない
スキー場内での大会やイベントが多くレッスン時に滑走できるバーンが限られていることが多い
要するに、供給に対して需要が過多な状況であり、金額に対して満足なレッスンを受けられないと私は判断し、2月上旬でレッスンを受けることをやめました。これは私のリサーチ不足が招いたミスであり、もっと多くのレッスンを受けておきたかったのが本音です。恐らくこのような状況は札幌のような都市から近いスキー場ほど起きている事象であることが推測されます。(現在は24-25シーズンでのホームゲレンデを探して、色々なスキー場へ足を運んでいます。有益情報あったら教えてくださいmm)
質の悪い個人練習
これは主に1月までの練習を指しており、上述した通りルスツでのだらだらした練習はあまりよくなかったなと反省しています。逆に何をすればよかったかというと、やって良かったことの最後に書いてあることをやればよいと思います。2月から本格的にそのような練習に取り組み始めて受かったので、私よりスキー歴の短い人でも効率的な練習内容で時間を積めばもっと早く合格できると思います。事実として1シーズンで2級と1級に合格される方もいますしね。
おわりに
もしこの記事が誰かにとって有益な情報になれば幸いです。2級の検定自体がストレッサーになってる人もいると思います。私もその一人でした笑。二月からはストレスでよく眠れない日がありました。ただ検定受験の当初の目的は基礎スキーの滑走技術を向上させることにあり、検定の合格はその過程に過ぎません。自分がどの程度上達したのかを確かめるくらいで受けるのがよいと思います。スキーは楽しいという感覚を大事にすることが一番大切だと思います。一緒に頑張りましょう!!
Enjoy!!!
ここまでnoteを読んでいただきありがとうございました。有料コンテンツとして、検定直前の私の滑り(整地小回り、整地大回り)をYoutubeにて限定公開させていただきます(無料公開による誹謗中傷を避けるため)。この記事を読んでお布施してやってもよいという寛大なお方と、検定受験に向けて滑りのレベルを参考にしたい方は記事を購入していただけると幸いです。
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