日記
昨晩、突然弟の友達が我が家にご飯を食べに来た。
弟は大学4年生であり、その歳の人間が実家に帰ってきてすることとは思えなくて心底ビックリした。母親もかなりビックリしていた。予告なしだったし。
そんなことをする弟の友達なので、当然僕とは正反対の気さくで明るい好青年が来た。身長が高く、筋肉質で、肌が焼けていた。僕の友達はギークでナードなオタクどもなのに。
気さくな青年が人の家に上がってすることと言えば、挨拶に決まっている。
まずは父親に
「お邪魔します!」
と元気な挨拶。
続いて母親に
「すみません!突然来ちゃって!」
と詫びつつの挨拶。
父親と母親は彼の礼儀の正しさに満足気にゆっくりしてってよ見たいな反応をしていた。
そうなると、必然的に僕にも挨拶が来る。
「こんばんは!」
めちゃくちゃシンプルなヤツが来た。しかも、爽やかな笑顔付きだった。
余りのシンプルさ爽やかさにどう返せばいいか分からなかった。
仕方がないから小さく一言
「こんちゃっ……すゥ……」
と情けない挨拶をした。
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