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さてどうしたものか 贅沢な悩み

きっかけは思いもよらないことから

副業の話の前にそこに至るまでの話を少し。

私、もともと写真を撮るのが好きでした。
初めて買った一眼レフカメラはペンタックスのKxという機種の白いモデルでした。APS-Cのエントリーモデルです。その次の機種もペンタックスで、K-3IIという機種にしました。
何故かその頃はペンタックスに惹かれてたんですよね。理由は全く覚えてないのですが。。。

そのK-3IIは娘が小学校に入学する年まで使っていたカメラです。
K-3IIを買ったのは娘が産まれて少ししてからでした。
「カメラを変えたらもっときれいに写真を残してあげられるかな」って思って。
今ならそんな自分にグーパンチですね。カメラじゃねーよって。
でも、モチベーションとは大事なもので、K-3IIで撮影欲はすごく上がったし、撮影が楽しかったです。
経験のある方なら分かるかもしれませんが、小さい子の撮影は飽きないものですよね?

娘が幼稚園に入る頃には少しは腕も上げられたかと思ってました。(自惚れで間違いない)
この頃、映像もきれいに残してあげたいと思ってビデオカメラも業務用になるレベルをとソニーのAX-700を買いました。ハンディカムにしてはちょっと大きい4Kが撮れるカメラです。
こんな感じなので幼稚園の行事で構えてると目立ちます。学年に1人ぐらいはいるカメラオタクのパパでした。

娘が幼稚園最後の年には、同じマンションに住む同級生と一緒に1年間いろんなシーンを撮って、最後に卒園記念動画を作ってあげたりして、自己満足に浸ってました。この頃には、娘の同級生やそのご両親にも私の撮影好きが知れ渡っているので、子供たちを撮ってあげると、その子のご両親にも喜んでもらえるし、撮影自体の楽しさの他にもいろんな楽しさや喜びを知った頃でした。

そして娘が小学校へ入学。
コロナ禍で体育館での入学式へ出席出来る保護者は一人だけ。でも学校の計らいで校庭でクラス写真の撮影があったり、ひとしきり自由時間があったりで外では存分に撮影できたことを嬉しく、そしてありがたく思った時でした。

それから2ヶ月ぐらい経ったある日、その日が突然やってきました。

父からの呼び出し

それはある金曜日だったと思います。
父が私に話があるから週末、実家に来いというのです。
実家は我が家からとても近く歩いても行ける距離。
ただ家族で行くときは大抵車で行ってました。

私は父が36歳の時に出来た子供です。
この話の当時、父はちょうど80歳だったかとおもいます。
父は長年小さな設計会社を営んでいたこともあり、78歳ぐらいまでだったか、自分で仕事を辞めたいタイミングを決めて、それまで仕事を続けられていました。

父はとても頑固。
自分はいつも正しく、そして短気。
「俺は短気だから」なんて、短期であることまで正当化する始末です。
理不尽なことを言うのも当たり前。
そんな性格でよくこれまで社長業を出来ていたなと、ある意味感心していました。
そして常日頃、「お前たちには世話にならない」なんて言っていた父です。そんな父に呼び出されたら「何か面倒なことなんだろうな」って嫌な予感しかしませんでした。

実家に着きました。
いつも家族が集まるのは4畳半の居間です。
いつもの簡単な挨拶を済ませ、お茶を飲んで世間話。
一息ついたところで本題に入りました。

「お前に生前贈与しようと思ってる」と。
私にはあまりにも唐突な話で
「へっ?・・・」って感じ。

子供の頃から母には「うちはお金がないお金がない」って聞いて育てられていたし、家族旅行なんて一度も行ったことがなかったんです。父も母も贅沢をしているとも思えず車も庶民的なもの。

そんな父からの申し出でしたので正直驚きました。
その後、いろんな話を聞かされて、父の考えも分かり、ありがたく受け取らせてもらうよう返事して。だけどいったん保留。
父もある程度、知識をつけたようで非課税の範囲で準備してくれたようでしたが私もちゃんと贈与について知っておこうと帰宅後に色々調べました。
非課税の範囲ではありましたが、念には念を入れて、後日、贈与契約書を作って父と取り交わし、晴れて受け取らせてもらいました。

そして贅沢な悩み

受け取った生前贈与。
サラリーマンの私には大金でした。
でも何故か貯金するって考えは全くなかったことを覚えてます。
「何に使おうか」
これしか考えてなかったことを記憶してます。
贅沢な悩みの時間です。

私は昔からモノと思い出、どちらにお金を使うかと言えば圧倒的にモノにお金を使いました。
旅行やライブはほとんど興味がなかったです。
旅行に行ってもなぁ。「ふ~ん」で終わっちゃう。
仕事で地方に出張しても、そこで何か名所を観たいとも思わない。
好きなアーティストがいても、「いいAV機器で一人優雅に観て聴いた方がいい」という考えの人間です。

何かにつけて理由を付けてガジェットを買って使う。最先端のものに触れていたいタイプの人間なんです。

そんな私が悩みに悩んだ結果、お金の使い道は
「フルサイズのカメラが欲しい。買おう!」という結論になったんです。

フルサイズのカメラなら自分みたいなアマチュアでも、すごくきれいなプロみたいな写真が撮れるんじゃないか。娘をもっと綺麗に写真に残せるんじゃないか。今のカメラはすごいから動画もきれいに残せるんじゃないかって。

浅はかですよね。分かります。自覚してます。
でもまだこの時も副業の考えはありませんでした。
(副業しようって思うまで、そう時間はかかりませんでしたが)

さぁ、カメラを買うと決めたけど、まだそこから贅沢な悩みは続きます。
そのお話はまた次回に。

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