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その後の日記(7)
連休明けの火曜日にかねてより相談の依頼をしていた理学療法士がお役所の人とやって来た。当初は入浴が困難で浴室周りに設置する補助具などの相談をするつもりだったのが、今ではとても入浴はできなくなってしまった。せっかく来ていただいたので浴室を見てもらい、いくつかの提案を受けたのだがやはりどれも今の状態では苦痛を伴いそうだ。
日記には書いていなかったが退院して一ヶ月。状況は日に日に悪化するばかりだ。少なくとも日常生活では歩けなくなり、起きていると腰に負担がかかり、それが激痛となって返ってくる。以前は外出して歩くこともできたが、今では外に出るのでさえ困難になってしまった。
前回の日記でベッドがやって来たと書いたが、マットレスが予想以上に沈み込み、これが負担になってしまう結果に。ここまで何もかもが揃いも揃ってうまくはいかないと本当に厭になってくる。今回せっかく理学療法士が来てくれたのでこの事も相談をしたが、一時的にマットレスを病院ベッド用のものにするか、介護マットレスというものもあるのでそれをベッドに載せ換えるという提案を受けた。介護マットレスというのはマットレスそのものにリクライニングの機能が備わったものらしい。
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本当ならばベッドだってあまり好きじゃない。これまで和式の生活が好きでベッドで生活することが殆どなかったからだ。日本人なんだから畳に蒲団の生活を続けたかった。それが身体に障るから泣く泣く諦めてベッドを買って、それさえも体に尚障るとなったらどうしたらいいのだろう。
理学療法士が言うには僕のようなケースの人は最低でも半年は我慢が必要だとの事だが、そんなに安静にしていたら仕事にも戻れない。お先は真っ暗である。
その上時折やって来る激痛がとにかく辛い。こんな痛みから解放されると信じて入院をして手術も受けたというのに、結局その痛みからは逃げられずますます激しくなっていく。本当にこの痛みから解放されたいと心の底から願うばかり。でもうそろそろ疲れてきた。こんな日記も書くだけ虚しいと思っている。
これからますます動けなくなり、寝たきりで痛みに耐える生活が目に見えている■