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11時のニュース

【日記#155  2025/01/22(水)☀️】

 あまりニュースや時事問題などについて、この日記で書こうとは考えていない。ただニュースや時事問題には非常に興味を持っている(経済、金融、芸能一般は除外)のでニュースを見たり聞いたりするのは好きである。

 最近のニュースと言えば、フジテレビの問題が非常に上がる。これを受けて、一部の人は「フジテレビなどなくなれば良い」とまで言う。現実離れした話かもしれない。確かに放送局一つ営業させる為にはその背景にいろんなことがある。それら一切を無視してまでテレビ局を廃止しろと言えるのかどうか。

 そう思う一方でなぜフジテレビに対してこれだけの非難が浴びせられるのか考えてみたが、これまでもフジテレビは非道なことを数多く繰り返している。それを見続けてきた人達の鬱積がいよいよ爆発寸前にまで来ているのかも知れない。つまりもうこれ以上は我慢できないと思い始めている人が急激に増えたのではないかと思う。

 その他にも兵庫県知事問題(こちらは具体的には書かない)もかなり人々の鬱積が募っているのではないかと思う。

 しかしだ、世界に目を向けるとアメリカ合衆国の第47代大統領、ドナルド・トランプがいよいよ大統領として活動を再開させた。こちらの方が危険だと思っている。アメリカ人の立場から見れば自分の国が豊かで強くなるのは見ていても気持ちが良いかもしれない。自分たちが実現できなかったことを次から次へと新しい大統領が実現してくれるのであれば確かに「アメリカを再び偉大にする。」と言うセリフに酔いしれてしまう人もいてもおかしくはないだろう。

 しかし外国から見れば自国の利益にばかり目を向けて他者との協和や協調を蔑ろにする道ばかりを選んでいるように思える。

 多様性重視の風潮に真っ向から立ち向かい、古い価値観で人間を振り分ける。人々が何十年もかけてようやく手にした権利や立場を一瞬にして無にさせようとしている。

 それだけではなく、今地球が直面している問題に目をそらし自国の利益ばかり追い求めて、そのツケを他の国に全てを押し付けるようなやり方は本当に正しいのかどうか疑問である。

 具体的に言ってしまえば環境問題だ。僕も環境問題に関してはそれほど敏感ではないと思っているが、あそこまで鈍感な人間も珍しいと思う。

 ドナルド・トランプが最初の4年間大統領だった時、地球規模で環境問題に取り組み前へ進む姿勢がアメリカ合衆国にはまるで見られなかった。そのためその4年間のツケが早速この二年位から見始めているような気がする。

 2023年の夏にグテーレス国連事務総長が「今や地球温暖化ではなく、地球沸騰化の時代だ。」とショッキングなことを言っていた。これだって元をたどればアメリカが真剣に取り組まなかったツケであろうと思っている。

 さらにこの先4年間アメリカ合衆国が環境問題に何の手も打たないのであれば取り返しのつかない状態にまで陥る事は火を見るよりも明らかだと思っている。

 他の全てのことには我慢をして目を閉じたとしても、この事1つだけでも世界は確実に破滅の道に足を踏み入れることだと思う。しかしもう止められない。世界の破滅へと道連れにされるのは御免である。

 アメリカ合衆国が移民を嫌おうと受け入れようとそれはその国の勝手で自分のとやかく言うことではない。しかしアメリカ合衆国と言うのはもともと移民からできた国ではないのか。そこをすっかり忘れていると思う。

 アメリカに住んでいる僕の親戚もネイティブアメリカンは誰もいないのだから元はと言えば移民である。具体的に書けば伯母さんは日本人なのだから半分は日系。伯母さんの旦那はアイルランド人なので、これもやはりアイルランド系の移民だ。

 その日系+アイルランド系移民の娘として生まれた従姉妹の旦那は一人はジャマイカ系(白人)、もう1人はドイツ人だ。ジャマイカ系の白人と言う事は、そのルーツをたどればイギリス人と言うことになる。

 我が家の親戚一つ取ったって一体いくつの国が登場するのかわからない。そんなアメリカ合衆国で今後不法移民はシャットアウトすると言っているのだから、まずは不法なのか合法なのかの線引きははっきりとしてもらいたいと思う。

 次にドナルド・トランプは自らを「関税男」(A tariff man)と言い、関税(tariff)こそが最も美しい言葉だと酔いしれてているくらいだがこれは旅行者にとっては昔から嫌われる言葉だった。こんな言葉に美しさを感じるそのセンスが下品すぎる。

 何でもかんでも関税をかけ外交にまで関税をちらつかせて自分の思う通りに話を進めようと言うのはあまりフェアなことではないと思う。そもそもこのようなやり口でたとえ他国を服従させたところで需要と供給のバランスと言うものを考えると、足らざる物はその値段が上がっても手に入れようとする者が必ずいる。そうすると回り回ってアメリカ国民に余計な負担を押し付け経済的に疲弊させるだけのやり方ではないかと思っている。ただでさえ今のアメリカ人はインフレで疲弊しているというのにだ。

 具体的に書けば$10で買えたものに25%の関税が加えられれば、最低でも$12.5の値段がつく。$10だったものが$12.5になってもそれが必要だと思えば、$2.5位余計に付け足してもそれを手に入れようとするだろう。

 関税をちらつかせて外交する事はとどのつまり自国の国民を人質にしているのと何ら変わらないのではないかと思う。それこそナチスが金がないのならどんどん印刷しろと言って貨幣を増やしたために急激にインフレが起こったのと似てなくもない。

 それでもやりたいと言うならやってみればいいと思うし、その点自分は合衆国の国民ではないので、結構気楽でいられる。

 話は突然終わるようだが、このようにしてよく見れば欠陥だらけの方針でこの先四年間アメリカ合衆国が動かされると思うと、なんとも不憫でならないし親戚がいる分心配でもある。

 因むと僕の親戚は大半がペンシルベニア州、伯父側の親戚はニュージャージー州、そしてごく一部がテキサス州にいるが全員が民主党支持者だ。それはドナルド・トランプが云々と言うよりもずっと昔からそうだった。

 僕はその国の政党までああだこうだと支持しようと思っていないが親戚が全員民主党だと、どうしても民主党に偏った見方をしてしまいがちだ。けれども日本にいる分、それは大して問題ではないとも思っている。

 下品な政策が国民から愛想を尽かされ、最後は目も当てられぬほどに落ちぶれることを少なからず期待している。そしてそうでもない限り地球はかなりの高確率で破滅の道を進むであろう。それだけはどうしても避けてもらいたい■



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