スマホ遍路日記(79:三十五番清瀧寺〜三十六番青龍寺 ②)
【2023年6月24日(土) Day 88】
札所三十六番青龍寺を打ち、元来た道を宇佐大橋まで戻る「打ち戻り」の途中。
青龍寺は一気に登る石段が有名で元横綱朝青龍がまだ明徳義塾高校に在籍していた時この石段で体を鍛え力士になったので寺の名前を四股名に使ったというエピソードがあるが札所側はその話には一切触れていない。
青龍寺は横浪半島という東西に長い半島の先端に位置する。この横浪半島がカバー写真では分かりにくいので今日はもう一つ画像をつけておく。
高知に元から住んでいなけれはこんな地形だったことは想像もつかないと思う。この半島の先端、上の図で言えばフラグが立っている場所が青龍寺で、宇佐とは橋でつながっているのもわかると思う。
この橋は今からちょうど50年前に架けられたものでそれ以前は「竜の渡し」という渡し船が存在した。渡し船は少し前高知市の浦戸の渡しの話をしたがこの竜の渡しは歴史も古く弘法の時代から存在し、橋がかかった後にもその名残が浦ノ内湾の須崎市営巡航船として残っている。
現在の札所三十六番から次の三十七番岩本寺までのルートは三通りで、上の図に書いてある県道23号線を進む道、須崎市営巡航船に乗るルート、そして横浪半島側を進む横浪三里スカイラインルートがあるが、横浪三里はアップダウンが激しく歩き向けではない。お遍路ウォーキングのアプリでは県道23号のルートが選択されている。
波穏やかな浦ノ内湾沿いを歩くのが最も平坦で無難なルートだ。車やバイクの遍路は横浪三里側を好む、というのもこのルートは絶景が楽しめる。
絶景を選ぶか平坦な道を選ぶかは人それぞれだけどどちらにも良さはある。
札所三十六番を出ると次の三十七番岩本寺までは50㎞以上も離れている。今のペースで歩いていたら数日がかりなのは目に見えている。
ところで話は全く変わるが札所三十六番の青龍寺にさんずいがつけば三十五番の清瀧寺になる。これがなかなか気づかないらしい■