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大晦日
【日記#133 2024/12/31(火)☀️】
年末のこと、何でも大晦日に回すのは良くないなと思った。
まずは車を洗うことができなかった。我が家の車、かなり汚れていたがこのところ雨も降らす埃が被さり放題で汚れが目立つ。
腰を痛めてから一人で洗車もできなくなり、ガソリンスタンドの洗車で楽をしていた。年末なので給油もしておこうと思いたって出てみたものの洗車機には長蛇の列。こんな列に並んでいたら日も暮れてしまいそうなのでキレイさっぱり諦めて車は汚いまま。
夜の年越しそばの天ぷらを買いに近くの丸亀製麺へ。丸亀製麺って大晦日は食事ができず、天ぷらしか売ってない。それも種類もだいぶ絞られている。
こんな商法は結構合理的だと思うのだが、食事をさせる店のくせに食事ができないというものすごい営業をしておきながら啓発が足りなさすぎ。天ぷらを買う行列に並んだ人の半数近くは並んでしばらくしてから食事ができない事に気がつく有様だ。
今年はこの日だけ大きな海老天しか作らず値段も高くなり、天かすでさえ去年は天ぷらを入れる袋を買って詰め放題だったものが専用カップを(激小)買ってそこに入れてくれというケチぶり。
それでも天ぷらの味は悪くないのであまり文句も言いたくないが、大晦日だけは違うんですよと大々的に知らせる必要はあると思う。
必要最低限の今年最後の買い物を済ませるとわんこの散歩にも出る。
とにかく一日が慌ただしくすぎてゆく。それもそのはず、午前中すべきことがなかなか進まなかったからだ。そしてその理由は偏に「井之頭五郎」である。朝っぱらから「孤独のグルメ」特番の再放送をしていた。
そんなわけで、井之頭五郎に午前中の貴重な時間を取られ、気がつけば午後になって時間がない事に気付かされる始末だった。
それが後々まで足を引いて紅白歌合戦が始まっても年越しそばの準備ができない有様だった。
かつては紅白歌合戦なんて全く観なかった。それこそ結婚前は家にいる事などほとんどなく、数年間連続で海外旅行をした事もあった。今では考えられないと思うが20世紀から21世紀にかけての数年間、国内旅行は需要も高く海外旅行よりもお金がかかることがあり、代わりに海外旅行はやす安宿を渡り歩けば国内旅行よりも安上がりだった時代があった。
今では当たり前になった燃料サーチャージがまだまだなかった事と、アエロフロート航空やサベナ・ベルギー航空などの異次元の格安航空券が個人で買える時代でもあった。
海外旅行中もっとも安い宿の料金はラオス日本円にして50円。もうこんな記録は破れないと思う。あの頃は円も強かった。
その数年間は日本から遠く離れて海外で正月を過ごすことが多かった。よく考えてみれば韓国などは年越しはしたことがないが12月31日と1月1日は過ごしたことがある。
紅白歌合戦を観るようになったのは結婚してからだと思う。その理由は民放がくだらなさすぎで、NHKと対等に渡り合える曲はテレ東くらいだからだ。しかしテレ東の大晦日の歌番組は紅白とはちょっと毛並みも違う。そして途中で終わって別の番組になってしまう、さらに年越しに欠かせない「ゆく年くる年」がないのが決定打だ。
しかし紅白だって喜んで観ているわけではない。歌なんだから愚痴なんだからわからぬヒップホップや日本人だか韓国人だかわからないユニット。学芸会同然の坂道の名前がつくグループ。気が狂いそうになる位大嫌いな椎名林檎(こいつだけは実名を挙げる)、さらには誰も望んではいないけん玉チャレンジなどなど、我慢に我慢をしてようやく見たいアーティストが登場する。毎年そんな感じだ。けん玉と椎名林檎ぐらいはもうおしまいにして欲しい。
そんな忍耐の後にやってくる大好きだった。アーティスト、今回で言えば玉置浩二や福山雅治、そして大トリのMISIAなどを思う存分堪能するために紅白歌合戦を観ているのかも知れない。
いろんなことがあったけれど、今年も自分としてはまり変わり映えがない、寧ろ悪くなっていく一方の一年だったと思う。
身体は四六時中痛み、自由に動かすことさえできなくなっている。それだけではなく、思考も反応も鈍り物忘れも激しくなってきている。それでもまだどん底には堕ちていない。という事は、これからもますます落ちていくばかり、落ち切った先上がるしかない状況には、まだまだ遠く及ばないような気がしてならない。
来年こそは、そんな言葉も言い飽きた。それでも時は無常に流れていく。人もどんどんと通り過ぎてゆく。
流れについていけるだけの一年、次の一年はそうあってもらいた■