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帰宅
【日記#80 2024/11/08(金)☀️】
今日は4ヶ月に一度の整形外科定期診察の日だった。この日記の始まりでもある化膿性脊椎炎の定期診察だ。この病気のおかげで3度の入院をし、いまだに社会復帰の途上にある。
病院は我が家から本当にすぐのところ。直線距離はあまりに近すぎて病院のWi-Fiが我が家にまで届いてくるくらいだ(届くだけ)。
朝のウォーキングも病院の外周を歩くし、わんこの散歩の時もすぐ近くを歩く。我が家からはもちろん見えるし、入院中は病室から我が家が見えたくらいだ。
そして整形外科の他に外科でもお世話になっている。母も定期的にこの病院で診察を受けている。さらにウォーキングの途中でトイレに行きたくなった時は駆け込むことも度々ある。そんな自分の生活には欠かすことのできない大事な施設だ。
ところが入院生活が長かったことからこの病院の建物の中に入ると一種異様な「帰宅感」を感じる。今でこそ外来として一般の人が入れる時間に限って利用しているが、待合所や中にあるコンビニなどは一般の時間以外の様子もよく知っている。
横浜医療センターともなると相当数の入院患者もいるために病院全体が一つの町のようなものだ。町には昼の顔と夜の顔、そして平日と休日がある。ひとたび町のそれぞれの顔を知ると自分もその町の住人のような錯覚に陥る。
そのため今日も何とも言えぬ「帰って来た」感に包まれてしまうのだった。
とは言え今は別の場所で生活をしている。用事が済んだら帰らなければならない。そんな気持ちで病院から帰って来るが、部屋から外を見れば目の前にさっきまで自分がいた病院がある。
そのくらいに横浜医療センターは自分の生活の中にどっしりと構えている存在だ。とはいえ日頃はそばにいるだけの存在だ。
今年の夏、別の病院に入院して十日ほど過ごしたが、こちらの病院はその後一度診察を受けた際そんな帰宅感など皆無だった。入院した期間が短かったこともあってなんともよそよそしい感じばかりした。
※ ※ ※
今日の診察のことについてだが現状維持で薬だけ変わった。ご存知の人もいるかと思うが痛み止めの湿布薬は一回の処方で63枚という上限がある。そのためそれをカバーさせる外用薬が出された。ところがそれがチックタイプのために塗るのに一苦労する。ただこれまでは湿布かロキソプロフェンを頓用するしかなかったので選択肢が増えたのはありがたい。
とは言え二つの胸椎の間が壊死して潰れ、その場所に骨を移植したため二つの胸椎はくっついて長い一つの胸椎になってしまっている。移植手術のために肋骨を一本欠いている。これは不可逆なことでこれらが腰痛の最大原因であることもこれから先変わることはない。
僕は謂れもない理由で激しい腰痛を今後も抱えながら生きていかねばならない。気圧の加減で腰痛が激しくなると一刻も早くこの痛みから解放されたいと思うことも度々だ。日頃から腰が痛く、その痛みは止まることもない。
そんな苦しみを背負って他の人たちと同じように日常を過ごしている。自宅以外の場所に帰宅感を持って束の間の安らぎを得たっていいかと思っている■