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その後の日記(8)

 前日我が家にやって来た理学療法士の紹介で介護用品レンタル会社の人がやって来た。本来であれば自分で会社は選ぶのだろうが緊急を要する事でもあったのですべてお任せになってしまった。と言っても業者というのはフランスベッドの人で、入院中にお世話になったベッドを始めとしたいろんなものはフランスベッドの物だったので却って安心でもある。

 本当は二人で来るところ一人で来て、しかも四種類のマットレスを4階まで運んできてもらってとてもありがたい。持ってきたのはスプリングマットレスが二種類、スプリングレスのかなり固いマットレス(これが病院では使われているらしい)とリクライニングマットレス。

 最初はリクライニングマットレスから試してみたがやや身体が沈むのと、入院中もリクライニングの機能はほとんど使わなかったので見送り。次にスプリングレスのマットレス。こちらは沈み込みもなくかなり固い。次にスプリングマットレスの固い方を試してみた。もう一つの柔らかい方は試すことなく却下。二つのマットレスをそれぞれ寝て試してみてから決めることにした。

 前回も書いたが、最初にニトリで買った普通のマットレスが思いのほか沈む。腰を痛めてなければかなり理想の寝心地なのだろうがあまり身体が沈むと腰には悪影響を及ぼすし、硬質コルセットをつけたままだと沈んで寝返りが打ちにくくなり、腰を痛めてしまう。実際ベッドがやってきてからまだ数日しか経っていないのにもかかわらず腰痛は更に激しくなっていた。確実に腰をいためていることがわかる。さらに今朝は寝ちがえたようで首も回らなくなってしまった。マットレス選びはそれだけ重要と言うことでもある。

 こうしてマットレスを二つ置いたあと、介助用の手すりも設置してもらった。

 こうして思うのは突然身体か動かなくなった時にどうしたらよいのか、病院では何も教えてはくれずに退院させられる。

 まずは役所に相談して介助の相談なり介護保険が適用になる用品について、とにかく困っていることを相談してする事だ。状況や問題によって適切なアドバイスが仰げるし、希望をすれば理学療法士が出張で来てくれる。理学療法士は生活環境を見れば適切なアドバイスをくれる。また介助用品は思いのほかレンタルが可能なのでそのあたりも相談してみるとよいだろう。介護保険が適応すればレンタル代も二割負担くらいにまでなる。

 もう一つは障害者年金などの申請だが、こちらは本当に障害者として認定されるか、現状が一年半以上続いていないと申請はできない。しかし該当する物があるのであればこちらもまずは役所に相談してみるとよいだろう。

 もう一度書くが、こういった制度やサービスは思いのほか充実しているにもかかわらずその存在を知っている人は少ないのではないかと思う。人によっては一生縁のない事でもある。

 なので詳しい知識はなくても構わない、いざという時になったら「まずは役所に相談」というキーワードだけでも知っておいてもらいたい。自治体によって名称も変わるかも知れないがたいていは高齢者支援または障害者支援の課があるのでそこで相談をすればきっと次の取っかかりには導いてもらえるはずだ。何を相談していいのかもわからないときは日常生活上で不自由を強いられて何に困っているのかを訴えるだけでも救いの道を示してもらえると思う。

 話は再びベッドに戻すが、マットレスの問題もこれで近いうちに解決する。次は今の状態になったら途端に重く感じられるようになった掛け布団をどうにかしないとならない。今の自分にはあまり想像などできないとは思うが布団を二重にしてかけることもできないのた■

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