再会
【日記#109 2024/12/07(土)☀️☁️】
今日は以前より妻からせっつかれていたこともあったのでわんこのイベントのために昭和記念公園に行った。昭和記念公園の無料エリアで年に2度ほど「しっぽフェスタ」と言うわんこのイベントがある。このイベントははじめのうちこそ規模も小さく出店数も少なかったのでまた新手のわんこイベントかと思っていたのだが回を重ねるごとにどんどんと規模が大きくなっていった。
午前中に家を出て昭和記念公園に着いたのはちょうどお昼頃。まずは買ってあったコンビニ弁当を食べていると早速ご近所のイヌ友さんと会う。
仲間が集まったところで記念撮影をし、1時間半ほど遅れて、ようやくお店を見て回ることができた。
今日はちゃんと目的があって、これがあったら買おうと言うものをいくつか決めてあった。まずはエルマの朝ご飯にもよく使うフリーズドライのフード。使い勝手もよく食いつきも良い。ただしなかなか探し出すのは困難だ。
2つ目はチャイの帽子。女の子であるエルマ、ラーレの帽子はすぐに見つかるが、男の子のチャイ向けの帽子はなかなか見つからない。
3つ目にカートの前側に敷いてある顎のせ用クッション。以前買ったものは色あせてしまって新しいものが欲しかった。
2つ目のエルマのフリーズドライフードはすぐに見つかる。そして3つ目の顎のせ用クッションを扱う店を見つけてどれにするか品定めしていた時だ。
テントの中にいる帽子にマスクをしていた店員さんが、
「もしかしてチャイちゃんですか。」
と訊いてきた。SNSでうちのワンコの写真を見てファンになったと言う人が時々いるのでまた声をかけられたのかとばっかり思ったら、その店員さんはすぐに帽子とマスクを取って顔を見せてくれた。
その人は現地立川にお住まいの昔のイヌ友さんだった。まだチャイとエルマがパピー、ラーレはいなかった頃毎月のように昭和記念公園に遊びに行っていた。その時ドッグランでよく遊んでくれた人だった。夫婦でいつも一緒でとにかくチャイは大好きだった。
春にはお花見、夏は花火を一緒に見に行ったり、クリスマスパーティーに招待された事もあった。当時はパピヨンを飼っていてその子がチャイのことがとても大好きで、ドッグランではいつも後ろをついてくる子だった。ご主人は残念ながら今日は用があって先に帰ってしまったらしい。
7〜8年前にその子も亡くなってしまい、次第に疎遠となってしまったが、その後もこのしっぽフェスタで1度だけ偶然に会ったことがある。その時のしっぽフェスタこそが冒頭でも書いた本当にまだ規模が小さい時のものだった。それ以来の再会だった。イヌ友さんは数多いが、チャイがとにかくこのご夫婦のことが大好きでいつかまた合わせたいなと思っていた。今日もお昼ご飯を食べているときに元気にしてるかねと話題にしたばかりでもあった。
一度可愛がってくれた人の事は絶対に忘れないチャイなのだが、さすがに15歳ともなるとなかなか思い出せないようだった。しかし時間が経つにつれ思い出して来たようで喜んではくにゃくにゃになって甘え始めた。
この様子を見てちょっと目頭が熱くなって来た。毎月のように会っていたあの頃からもう15年近い年月が過ぎていた。それなのにチャイは大好きな人を思い出して再会を喜んでいた。その健気なところ、長かった歳月、あれやこれや思い出すとグッとくるのだ。
こうして再会を喜び合い、近いうちにまた会う約束をして別れた。
今日は最初こそたかがわんこのイベントと思っていたが探し物も見つかったり、思いもよらぬ再会もあったりで重い腰を上げて出てきて良かったと思っている■