入院日記1 10週目 10月23日
とうとう入院10週目になってしまった。10という数字はあまりにも情けない。本当に日記なんかつけなければ良かっと後悔ばかりしている。すでに退院は決まっているか、あまり両手を挙げて喜べないのが正直なところだ。
毎朝起きて腰の痛みに苦しむが、今日もまた激しい痛みに苦しむとしか書きようがない。今日は天気も悪く、否、天気なんて良かろうが悪かろうが関係ない。トイレには行かなければならないがそれ以外の時は寝たきりになっている。また同室の他の患者が早朝なのにいろいろとうるさいったらない。
以前であればこんな時食事は寝て食べていたが、この姿勢も今になって考えてみれば腰に負担がかかっていたんだなと思う。生きていく上で必要になる様々な動作が今、身の危険につながっている窮屈な状態だ。
さらに今日はリハビリの時に布団での寝起き、和式生活場面での立ち上がり方などを中心に訓練をしたこともあってただでさえ具合の悪い腰に多大な負担がかかってしまう。しかし習って訓練しておかなければいけない重要な動作ではあったので明日以降は約に立てたい。リハビリも今日で終了。本当にお世話になった。
毎回書くことなのだか本当ならこんなに腰が痛いのに退院なんかしていいのだろうか。これまでの暮らしに近づくことはできるのだろうか。本当に心配になってくる。
この腰痛はリハビリから帰ってきて部屋で休んでいる間にだんだんと和らいでくる。昼食後の薬を飲むとどちらかと言えば常に続く疼痛みたいに感じられてくる。とは言っても痛い物には変わらない。
午後はデイルームには行かずに部屋で休んでいた。この日記の9週目も終わり、Macに取り込んでWordで編集してるのだか、それも写真などを含め延べ100ページを超えるくらいになっている。部屋でその編集に時間を費やした。
写経のノートも今日で四冊目が終わった。明日で退院なのでもうこれ以上の追加はないし、この日記も明日をもって終了だ。
今日は妻が来るのも早かった。明日のために早々に持って帰れるものは持ってってもらうことにした。
妻が帰ると夕食。そしてその後はデイルームにいた。この夕食後から消灯までのデイルームの時間もCBS(韓国基督教放送)など聴きながらくつろげる時間だった。2カ月の入院生活もいよいよ最後の夜となった■