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スマホ遍路日記(133:三十九番延光寺〜四十番観自在寺 ⑨)

【2023年8月22日(火曜日) Day 147】

  札所四十番観自在寺を打つ。以前も書いたが観自在寺は札所一番霊山寺から一番離れた寺で四国巡礼の折り返し点とも言われている。

 このお寺ではかつてお寺の人からとても世話になった事がある。それはこのお寺でその日打ち止めをし、近くに野宿のできる場所はないかと納経所で聞いてみたところこの先の内海というところに入浴できる施設があり、その道路向かいにキャンプ場があると教えてもらった。

 さらにその入浴施設の入場券までいただいた。この施設は風呂に海水を温めた湯を使っているので温泉施設ではないのだが、キャンプ場にテントを設営するとすぐに風呂に入りに行った。野宿生活が基本だと毎日風呂に入るのは難しい。なので風呂はとてもありがたいお接待だった。

 すると先ほどの納経所の方も偶然にも仕事帰りに入浴に来られていて一緒に風呂に入ったあと夕食までご馳走になったのだった。

 その縁もあってこのお寺を打つ時には必ず顔を見せることにしている。やがて自分が結婚して妻やわんこも一緒に巡礼に行くようになっても僕のことは覚えてくださって寺に納められた錦札(100回以上巡礼をした人が使う納め札)を分けてくださったりとその後も再会を喜んでくださる。

 観自在寺というただでさえも意味のあるお寺にこんな縁がある。

 スマホのアプリではなく実際にまた巡礼を再開したら真っ先に会いたい人の一人だ。四国にはそんな「また会いたい人」が少なからずいる■

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