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入院日記1 9週目 10月22日

 今日も朝から腰痛が激しかった。もはやこの腰痛も引く様子はなく、入院した時と同じように諦念が過ってくる。早朝に採血があり、朝食時には主治医も来て今後の治療方針だの、再手術だのと聞きたくない言葉ばかりを口にする。あまり受け入れたくないはない。

 朝食のあとリハビリに行くのだが昨日も書いた同室のオッサンがリハビリ室で病棟の悪口を言っているのが耳につく、本当に鬱陶しい。部屋離してもらいたい。

 今日はリハビリの後も腰の痛みがおさまらず、歩行器なしでリハビリまで来たので寄り道して帰るにはきつかった。コンビニでコーヒーを買って息も絶え絶え部屋に戻ると先ほどのオッサンがまた舌好調。相手は実習生ということもあって止まらず。堪えられなくなって部屋を出る。その後すぐに担当のナースに退院させろと申し出た。もう我慢も限界だ。身体より先に精神がやられてしまう。

 その後はデイルームで写経などをしていたか、婦長がやって来て話を聞いてくれた。要求をいくつか出す。まずは口の減らないあのオッサンを喋らせないように実習生に注意する。オッサンを他の部屋に追い出す、できないならば即刻自分を退院させてくれ等。無理もあるかも知れないがもう我慢も限界。そもそも新しいコルセットの装着も一週間になり、そろそろ入院をして行っていることは全て通院でもできるだろうと言っておいた。

 昼食後少し休んでから周辺の荷物の片付けをし、再びデイルームへ移動する。秒にのくせに自分の病室にもいられないのが情けない。

 午後はずっとデイルームで写経をしたりラジオを聴いたりして過ごしていた。昨日に引き続き腰の具合は本当に良くならない。

 眠たくなったので部屋に戻ると事務さんが来て退院の通知をくれた。本当に退院ができるようだ。

 夕食を食べているときに妻が来て担当医からの説明を聞く。まず血液検査の結果は元に戻っていたこと、CTの結果には変化が見られないことからすぐに再手術をする理由もなく、だとしたら昼前婦長に訴えた事が妥当といえるので通院に切り替えることとなった。ただし言うなれば条件付きで、今後通いで検査を受け危ないと判断されれば再入院となる。また職場復帰も当分の間はできない。腰骨が骨折している状態で退院するのだから致し方ない。

 そんなわけであまり喜べない退院ではあるが、今度は日延べになったりナシになったりと言うことはなさそうである。今日も少し身の回りの物の片付けをしていたが、2カ月も入院していると荷物も多い。

 妻が帰ってからはずっとデイルームでブログ更新をしていた。それと退院とは関係なく今日で9周目日記も終わり、まさかの10週目に明日から入ってしまう■

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