お遍路ウォーキング日記(132:四十一番龍光寺へ ⑧)
【2024年5月16日(木曜日) Day 132】
現在地は宇和島市祝森。昨日も書いた松尾トンネルを抜けた先にいる。平成大合併以前はここが町境で手前が津島町だった。
この先お遍路ウォーキングのアプリでは国道56号線を辿り宇和島城を右手にかすめて市内北部まで進む。ここから先市内のルートは複雑なので省略。
宇和島にはかつては札所がなくただ通り過ぎるだけの町だった。そのため日中はとにかく通り過ぎるためにお遍路道も最短ルートが編まれたのだと思われる。今では平成大合併で札所のある三間町が宇和島市と合併したので事実上宇和島市内にも札所がある事となったがかつてはなかった。
宇和島の町は松山道が宇和島よりも先に延伸してからは一気に通過ができるようになった。それでもどういうわけかこのあたりで打ち止めになったり、宿が宇和島市内だったりと何かと便利な位置にあると言うのが正直なところだ。
宇和島にはユースホステルもあり、かつてはわんこ連れの宿泊ができた(今はできない)。なので宇和島に泊まったこともある。他にもライダー時代は三日に一度宿に泊まることにしていたがそのサイクルに当たったり、一日早いけど宿が多いので宇和島はちょっとした通過点でもあった。そして四国巡礼を始める前も二度ほど泊まったことがある。
そして宇和島に泊まれば夕飯は鯛めしだった。宇和島の鯛飯は鯛茶漬けのように生の切り身がご飯の上に乗っかるものか、甘く煮たものが出てくるかで、炊き込んではいない。詳細は宇和島鯛めし協会のページなどをご覧頂きたい。鯛飯の他にもウツボの刺身などが有名だが鯛飯に目が行ってしまい食べたことがない。
この遍路日記ではグルメの話題には乏しいが、自分の知っている限りのことはできるだけ書こうと思う。なので数少ない情報のひとつとして鯛飯について書くことができた。
多分この手の話は札所三十七番岩本寺のある窪川で取り上げた「塩けんぴ」以来だと思う。
海傍で美味しい物が多く、交通の要所で活気もありお城のために風情のある城下町として発達した宇和島、巡礼では欠かせぬ場所であることは言うまでもない。巡礼のために通過するのは勿体ない。もし時間にゆとりがあるのなら足を止めて鯛飯のひとつでも食べる事をおすすめする。
そしてもしできるのならば宇和島は一度は泊まって見るのもいいだろう■