超大型クルーズで地中海を巡る MSCワールドエウローパ乗船記①(申込~乗船準備)
はじめに
2024年1月、イタリア・チベタベッキオから1週間で地中海を周遊するMSCワールドエウローパ(以下ワールドエウローパ)のクルーズに乗船しました。
幼少期、はやみねかおる先生の『怪盗クイーンと優雅な休暇』を読んでからずっとクルーズ旅行を憧憬していたのですが、今回長い休暇を取ることができたためようやくチャレンジすることができました。作品ではロイヤルサッチモ号のカリブ海の12日クルーズという設定でしたが、今回は7日間でローマ近くのチベタベッキオ港からパレルモ・マルタ・バルセロナ・マルセイユ・ジェノヴァを巡り、チベタベッキオ港に戻る旅程です。
ワールドエウローパの今回のクルーズは、同じ寄港地を巡回する形で運行されており、基本的に乗船した港で最終的に下船します。
申し込み
MSC社のクルーズは、直接申込ができる地域に居住している場合は直接、そうでない場合は代理店経由で申し込むことができます。現在居住している国では直接申し込みができず、今回は日本の正規特約店のIMAを利用しました。こちらであれば、海外居住の場合も手配をお願いできました。
ワールドエウローパは、部屋の種類だけでなく食事時間などを決める宿泊タイプを選びます。今回は、大きな開閉可能な窓付の「Infinite Ocean View」をAUREAクラスで利用しました。AUREAクラスの主なメリットとしては以下の通りです。
・夕食を好きな時間に取ることができる(他クラスは毎日固定の時間)
・サーマルエリア(温浴施設)を利用できる(1日1時間、事前予約が必要)
・優先的に下船できる
・乗船の際のミニギフト(プロセッコ1本とチョコレート、芳香剤)
特に上2つが大変便利で、ショーやスパ等毎日夕食時間を気にせずスケジュールを調整できることで好きに動くことができました。また、寒い時期の旅行ということもありサーマルエリアは毎日利用していました。
1つ下のFANTASTICAクラスとの差額は2名合計で24000円程度でしたが、差額分の価値は十二分にあったと感じています。
また、オプションとして空港送迎と寄港地観光(マルタとマルセイユ)を事前申し込みしました。
チベタベッキオ港は空港およびローマ市街地からは車で1時間程度かかるため空港から直接乗船する場合は申し込んだ方が安心かと思います。また、寄港地観光についても乗船中に申し込むよりも安く確実に申し込めます。
パッケージ
今回、インターネットパッケージおよびドリンクパッケージは申し込みませんでした。
インターネット環境については、比較的陸地に近い航路を進むため、バルセロナ~チベタベッキオ間は乗船中であっても比較的インターネット回線が入りました。また、比較的船外に出ている時間も多いため、常に連絡が取れる状態にしなければいけない方以外はなくてもそこまで支障はないかと思います。
ドリンクパッケージについては、夫婦でそこまで飲むタイプではないので付けませんでした。船内のアルコールドリンクが1杯につき7~15€程度、ワインボトル1本30€~でしたので、かなり飲まれる方以外は付けなくても良いのではないかと思います。また、夕食のレストランではワインをボトル注文して飲みきれなかった場合、ボトルキープもすることができました。
事前準備
今回、真冬のクルーズ旅行ということもあり服装は日本の冬服を前提に準備していきました。普通の旅行とそこまで変わらない荷物ではありましたが下記のものは特に旅行中便利でした。また、様々な寄港地を巡るため想定以上にお土産で荷物がかさんだため、荷物には余裕を持たせた方が良いかと思います。また、海外旅行保険についてはクルーズ中緊急事態が発生した時、場合によってはヘリコプターで病院まで搬送されるケースもあるようなので、加入の際にはクルーズ旅行がカバーされているかは要確認です。
特に便利だったもの
・コイルキーチェーン
乗下船及び船内の決済はすべてクルーズカードで行われるため、クルーズカードを落とさず気楽に持ち運ぶために100円ショップで購入したコイルチェーン付きのカードケースを持参しました。クルーズカード自体に穴が空けられておりそこに留め具を通せる形になっているので、カードケース自体はあってもなくてもどちらでも問題ないと思います。
・洗濯物干しピンチ及び洗濯セット
こちらも100円ショップで購入しました。クルーズは1週間と長く途中で何度か洗濯する機会がありましたので持参するのがおすすめです。ハンガー自体は部屋にありますが、下着類を干すピンチ等はないため持参をおすすめします。
・水着類及びビーチサンダル
冬場の旅行でもあり、プールには入るつもりはなかったのですが、サーマルエリア利用の際は水着の着用が義務付けられていますので、利用される場合は持参必須です。エリア内で使うビーチサンダルもあると便利です。
・歯ブラシ・歯磨き粉・ティッシュボックス
部屋に備え付けのものはありませんので、こちらも持参必須です。
あまり必要性を感じなかったもの
・水筒
部屋には備え付けの水はなく、船内ではビュッフェコーナーでのみ飲料水を提供していました。事前にこのビュッフェコーナーで給水すると便利と聞いて水筒を持参したのですが、エレベーターの混雑もありビュッフェコーナーまで向かうのが億劫だったこと、水筒のきちんとした洗浄が困難だったこと、そして何より寄港地で飲料水は安価に購入することができなおかつ船内に持ち込めたため、旅行中一度も使う機会はありませんでした。
・変圧器
部屋にはUSBケーブルの充電ポートが備え付けられており、携帯やカメラの充電はポートで行えたため、こちらも特に電源プラグがないと使えない電化製品を持ち込まないのであれば不要です。
・ハンガー
部屋に複数かかっており、追加で必要な場合声をかければ貰えるためあえて持参する必要はないかと思います。