肩関節の基礎編〜ローテーターカフ②〜
こんにちは!かまだです(^o^)丿
最近は忘年会シーズンまっ定中ですね〜!
昨日は職場の忘年会があり、久しぶりに飲みに行きました🍻
後輩と先輩と真面目な話もしたり、ふざけたり楽しかったです(^^)
飲みニケーション大事だなと改めて感じました!
今日は、前回に引き続きローテーターカフ(腱板)についてです💡
今回は前回と少し内容が変わり、腱板の付着部や経路など解剖学的な内容も含めてお伝えしていきます
では行きまっしょう!!
▶腱板筋のfacet・path・大結節のglide
腱板筋(rotator cuff)の腱が通過し、付着する上腕骨の部位をfacetと呼び、特に関与する解剖学的経路をpathと呼びます。また、肩峰下に入るまでの大結節が通る経路をglideと呼びます💡
ここでは大結節に絞り、図も合わせて見ていきましょう
・腱板筋の付着部(facet)
大結節(Greater Tubercle)のfacetは、
①Superior facet(上面)
②Middle facet(中面)
③Inferior Facet(下面)
と大きく3箇所に分けることが出来、Superior facetには棘上筋が付着し、Middle facetには棘下筋、Inferior facetには小円筋が付着します
・腱板が通る経路(Path)
腱板筋の腱は、肩関節を取り囲む形で配置され、特定の解剖学的スペースや構造を通過します。
腱板筋が上腕骨頭周囲を通る経路(path)は、解剖学的位置や運動に応じて
①Anterior Path(前方路)
②Posterolateral Path(後外側路)
③Neutral Path(中間路)
として分類されます。
図形が作れなかったので、手書きです。笑
Anterior Path(前方路)
腱板筋が上腕骨の前方を通過する経路。主に肩甲下筋が関与しています💡
肩甲下筋の腱が、小結節に付着し結節間溝付近で、上腕二頭筋長頭腱と近接しており、肩関節包と肩関節の前方安定性を確保しています
肩関節内旋位での挙上時に通過する経路です
Neutral Path(中間路)
腱板筋がニュートラルポジション(肩関節が中間位)で機能する際の経路。主に棘上筋が関与しています
肩峰下間隙(subacromial space)を通過し、肩峰下滑液包と密接に接触し、骨頭の上方変位が起きると肩峰下インピンジメントが生じ、それが最も一般的な部位です。 断裂や摩耗が進行すると、肩関節の挙上が著しく制限されてしまいます
肩関節内外旋中間位での挙上時に通過する経路です
Posterolateral Path(後外側路)
腱板筋が上腕骨の後外側を通過する経路であり、棘下筋と小円筋が関与しています 棘下筋と小円筋の腱が、大結節の中面および下面に付着し、後方安定性を確保している為、この領域での損傷(例: 棘下筋腱断裂)は、外旋力の低下や肩の後方不安定性を招いてしまいます。
肩関節外旋位での挙上時に大結節が通過する経路です
・骨頭が肩峰下に入るまでの段階(glide)
肩関節挙上において、骨頭が肩峰下を通過する際、角度によって名称が異なります
①pre-rotational glide (0~60°)
②rotational glide (60〜120°)
③post-rotational glide (120°〜)
上腕骨頭が転がり+滑りがしっかりと行えることが前提で、上記のように3つのエリアに分かれます
「path」の区分けをそのまま用いて横向きに分けたのが「glide」になります
特に「肩峰下インピンジメント」が起こりやすいのは60~120°の角度なので、rotational glideが該当します。painful arc signと共通で覚えておくといいかもしれませんね!(評価に関しても後日記事にします)
ここには、肩峰下滑液包や腱板が存在している為、肩峰下を通過する時に痛みが生じ、ちょうどその角度という訳です
▶本日の転用💡
腱板(ローテータカフ)についての基本的な知識と同時に付着部や経路も頭に入れておくと実際臨床で行う際にイメージしやすくなると個人的には思います💡
なかなか想像力、立体的な認識が必要なので一回じゃ覚えられないのは当然だと思います。繰り返し見ることで少しずつ覚えていきましょう〜!
では、今日はこの辺で!
また次回(^o^)丿
▶引用文献
工藤慎太郎:運動機能障害の「なぜ?」がわかる評価戦略 出典 医学書院