見出し画像

ららジュースのこと 1 (キッチンカー )

ららジュースはキッチンカー で移動販売をしています。
レモンイエローの軽トラの上に小さな手作りの「木の小屋」がちょこんと載っています。

建築関係の仕事をしていたり、林業地である吉野の地域支援もしていたことがある私は木や自然に対する思いが大いにあります。
「キッチンカー をしよう!」と決意した時、自分らしいものを作りたいな、と思いました。やっぱり木やな、小屋やな、と思いました。

ひさしぶりにCADを触り、図面を書きました。
知り合いの大工さんに小屋の本体を作ってもらい、内装や設備(電気以外)は自分でしました。

キッチンカー立面図 C2020206

シルバー色だった軽トラに刷毛で色を塗り、小屋にも色を塗り、カウンターにタイルを貼り、床を貼り、水栓金具をつけ、棚を作り・・コツコツコツコツ作業しました。(noteでも今後、キッチンカー DIYのことを綴りたいと思っています。)

画像2


キッチンカー ができた時、充実感がありました。じつは、起業後1年間、ジュースやさんの計画を練ったり、キッチンカー の準備をしている間、ずっとなんとなく自信がなくなっている自分がいたんです。「やりたい」ことと「やれる」ことは違うのかなぁ、食べ物の仕事したことないしな。何を自分はやろうとしてんのかな、やらんでええことをしようとしてんのかな、と。
ずっと思っていた「食」や「農」に関わった仕事がしたいなと思い、起業したものの、技術はないし・・。

でも、自分がこだわった今までの自分が持ってる力(「住」の技術を生かせる木のキッチンカー )をちゃんと形にできた時、「よしっ、ええやん、やったらええやん」と思いました。
自信がなくなったとき、ちゃんと作って形にしていくことは大事なんやな、と改めて思いました。やりきる自分も確認できました。

世界的にコロナが流行りだした頃、必死でキッチンカー 製作をしていたので、あまり実感がなかったのですが、できあがった頃、ほとんどのイベントは自粛になっていました。「出店できひんやん・・」
思い描いたとおりに行かない、というのをスタート時点で感じました。

思い通りに行かない、というのは今まで生きてきて節目節目でよく出会う感覚です。
コロナで世の中のスピードも遅くなっている気がしました。
今まで1人で籠もって作業していたけど、ここからは「ゆっくりと」「いい距離感で」いろんなものとつながっていかないといけないんやなぁと、そう強く思いました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?