言葉未満の響きを大切にしたくて
この世界の
形あるもの
形のないもの
みんな響きをもっていて
響きから言葉が伝えられ
アンテナが響きをキャッチする
感性という受信装置はそれを心まで運んでくれる
その信号を受け取り、そうして私は、「言葉」を紡ぐ。
「五大に響きあり」
空海さん・・弘法大師の言葉。
五大とは、地・水・火・風・空のこと。
それを言い換えれば、この世界の森羅万象すべてのことをいう。
この世界のすべては、固有の響きをもっていて、
姿あるもの、姿なきもの、
形あるもの、形なきもの、
大きなものも、微細なものも、
すべて響きをもっている。
響きとは、
言い換えれば、
言葉。
すべては、言葉を伝えていて、
耳を澄まして、心で聴けば、
この世界は、なんという、響きに満ちたものなのか。
言葉に満ちたものなのか。
そんな、
言葉未満の響きを、大切にしたい。
だから、
こころで聴く。