まちづくりの活動に2年関わって、分かったことや思うこと
どうも、こんにちは富田です。
北千住に引っ越してきてから、「千住いえまち」をはじめとした、まちづくりの活動に2年半関わってきました。
課題点ふくめて色々と分かったこと、思うことをお伝えいたします。
街づくりの活動に参加してみて
僕が主に関わっているのは、千住いえまちという団体です。
千住に残る古い魅力的な建物の調査をしたり、紹介したり、新たに建物や軒先を活用した、まちを豊かにする提案やイベントなどの活動を行っています。
この団体は基本的に営利目的ではなく、参加者も基本はボランティアで活動を行っています。活動に参加してみて、感じた特徴はこちら。
非営利のまちづくり活動の特徴
いい意味で緩く広く関係者と関われるので、友達や知り合いができる
イベントなどの単発的な活動になりがち
→お金が出るわけではないので、関係者を長期間拘束できないため
営利のまちづくり活動の特徴
実際に自分はこっちには参加していないので、聞いたことや想像込みです。
お金を稼ぐ必要があるのでシビア。参加できる人も能力がある人に限られる
長期的な取り組みが可能(コミュニティを生む喫茶店など)
非営利のまちづくり活動は誰にとっていいことなのか
非営利のまちづくり活動を続けていくうちに、僕は次第に疑問が湧いてきました。
「これって本当に自分にとっていいことなのだろうか?」
活動を通してまちをより魅力的にして、メディアで魅力を発信したとします。
それを見た人達がたくさんまちにやってくるようになります。
すると、お店が儲かり、住みたい人も増えて街がにぎやかになり、活気が出ます。
ですが、これは裏を返せば、お店が混むようになって入りづらくなる、人が来るのでお店の販売価格が上がる、住みたい人が増えるので家賃が上がる、不動産価格も上がる、ということになります。
賃貸に住んでいて、自分でお店をやっていないという人にとっては、いいことではないのです。ボランティアで活動することで、家賃もお店も高くなる可能性があります。僕は賃貸暮らしの会社員なので、まさにこのパターンなのです…!
このように考えていくと、まちづくり活動で本当に得をするのは、主にこのような人たちでしょう。
・不動産を所有している方
・お店を持っている方
・地域の公務員の方
実際に、積極的にまちづくり活動を続けている方は上記の属性の方が多いです。
ただ個人的には、知らない街に引っ越してきて心細い中、活動を通して街に知り合いや友達ができたので、関わってよかったと思っています。
まちづくり活動はどうあるべきか
こういった仕組みに気付いてしまうと、得をする属性でない方は、ボランティアでまちづくり活動を積極的に続ける気がなくなってしまいますよね。
そこで、属性が合わない方には、まちづくり活動によってメリットを受けられる方々から金銭での対価を支払う仕組みを整理するべきだと思うのです。活動に対してお金が受け取れれば、やる気も出ます。
特定の会社のために働くよりも、自分の住むまちのために働きたいという方もきっとたくさんいるはずです。
まちづくり活動にお金を出してほしいのは、こんな組織です。
不動産会社・不動産オーナー
商店街組合・ショッピングモール
役所
上記組織は、まちづくり活動によって恩恵があるので、ウインウインのはずです。
個人的には、自分の住むまちの為になるなら、通常よりも安い金額で働いても構わないと思っています。こういう人は一定数いると思うので、意外と安い金額でもかなり大きな動きになる可能性があるのではないでしょうか。
こうした仕組みを、今後は考えて作っていく方向で、まちづくり活動に関わりたいです。
まちづくりとお金に関しては、木下斉さんの書籍が物凄く参考になります。