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どうしても体験してほしいコト
皆さん、こんにちは。
note愛好家の皆さまで読書が嫌いという方はいらっしゃらないでしょう。
が、50代、60代という私と同世代の方は、もしかして老眼が進んで読書から遠のいてしまっているのではないかと思います。もちろんキンドルで大きめの文字設定にすることはできますが、電車などで画面を見られて「うわ、この人自己啓発の本を読んで幸せになろうとしている」など思われるのではないかなど、いらぬ自意識過剰が出てきてしまい(実際は他人のスマホ画面なんてほぼ見ていないと思うけど)、ますます読書から遠のいてしまいがち。
そんな折、登場したのがAudibleです。Audibleが日本に上陸したのは2015年7月と割と早く、新し物好きの私はすぐに飛びついたのを覚えています。当時はコンテンツが少なく、落語がチラホラあるぐらいで、あまり魅力的なサービスではありませんでした。
しかしそれから8年、私にとって無くてはならない生活の一部になりました。もともと音声配信やラジオが好きということもありますが、「ながら聴き」のできるAudibleは快適この上ありません。
電車移動中、散歩中に、別世界を耳で楽しむことができる
掃除しながら、別世界を耳で楽しむことができる
料理しながら、別世界を耳で楽しむことができる
眠る前にお気に入りの朗読で、別世界を耳で楽しむことができる
何かをしながら耳では他のことを楽しむというと、今までは音楽しかなかったはずです。そこに「朗読」が入ってきました。
プロのナレーターの方の声は落ち着きがあり、本の内容にぐっと集中することができます。ですが、高橋一生の読む「騎士団長殺し」を聞いた時、私は恋に落ちたのかと思うほどの衝撃を感じました。いえ、高橋一生さんのファンだった訳ではありません。プロローグを読み始めた高橋さんの声に、心と耳を奪われました。
今日、短い午睡から目覚めたとき、<顔のない男>が私の前にいた。
『だるまさんがころんだ』の『だ』で鬼が振り返りピタっと停止した時みたいに、意識が止まりました。そして「え、何が始まるの?」とそこからはもう、一言たりとて逃すものかと耳に前意識を集中せずにはいられませんでした。
主人公である画家の男の声色がまず「ああ、こんな感じの人なんだろうな」としっくりくるし、謎のエグゼクティブおとこ・免色渉に至っては、普通に目で読む騎士団長殺しの中でも素敵なのに、声がプラスされて魅力倍増な感じなのです。久々にミーハー魂を揺さぶられました。
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高橋一生さんの朗読は抑揚が少ないのに、キャラクターの声色をみごとに使い分けていて、画家の男と免色さんの対話など、二人の横で盗み聞きしているようなやましささえ感じることができます。
Audibleは単独で聞くと、3500円とかバカ高いのですが、メンバーになると月額1500円です。2023年10月3日までに登録すると2か月無料みたいなので、この機会にぜひ高橋一生さんのめくるめく朗読の世界を楽しんでみてください。「いらないな」と思ったら2か月前にキャンセルすれば料金かかりません。
私はいま柳楽優弥くんの読む「パン屋再襲撃」を楽しんでいます。
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尾形イッセーさんの読む「東京奇譚集」のレビューは大荒れですが、また違った意味でおもしろかったです。品川猿は文句なしにすごくよかった。
![](https://assets.st-note.com/img/1695515759311-SPBR032e0D.jpg)
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![杉本 ゆみ](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/99579334/profile_935208a8a92f9ca5f0c692473d5ad3fc.jpg?width=600&crop=1:1,smart)