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ナッツ@Seventh Heaven

セブンスヘブン:(ユダヤ教やイスラム教の)第7天国 、月と太陽に加えて目に見える5つの惑星が天国の層を構成し、人が死ぬと順にその層を巡っていき、最後の第7天国で神に会えるとするもの。

今年で15才のナッツ(キャバリア・キングチャールズ・スパニエル)の写真の中で、ダントツお気に入りなのがこの一枚です。昨日からナッツの容態が急変し、本日、天国へと旅立ちました。

わんわん物語のレディに一目惚れした少女時代、いつかレディのような犬と一緒に暮らしたいと夢見てきたので、レディ=キャバリアと知ってからは、運命の子探しに余念がありませんでした。

愛情深いブリーダーさんのもとで、沢山の兄弟と共に、大自然の中で育ったナッツは、人も犬も大好きで、コミュニケーション能力がとても高く、お散歩は、緑の多い公園も好きだけど、とりわけショッピングモールのような人工的で人の多い場所も大好きでした。

飼い主の私はというと、アクティブで外交的な割には、気分が落ち込むと部屋に籠りがちです。そんな私を「お散歩行こうよ、外行こうよ」とはしゃぐナッツのおかげで、いつも強制的に気分転換することができました。
自分とは反対の性格の、太陽のように明るい親友に、ぐいぐい引っ張られた挙句、いつの間にか光の元でキラキラ輝いていた…みたいな感じです。

散歩というのものは、人間が犬を連れていくというよりも、犬が人間を外に連れ出すものなんじゃないかって、今ではそう確信しています。

お散歩中も、私は犬仲間さんたちと立ち話をするのはあまり得意ではなくて、できれば知らぬ顔でやり過ごしたいのに、ナッツは尻尾をブンブン振り回しながら、人の輪のド真ん中へどんどん向かっていくので、必然的に私も仲間入りしてしまいます。多くの犬好きの人は、話してみれば、いい人ばかりなのに、いつもナッツに「ほらほらほら、コミュニケーション!」と背中を押されていた気がします。ナッツの尻尾ブンブンは最強でした。

セブンスヘブンへ旅立つまでの1週間前くらいから、足取りがおぼつかなくなり、立っていることが次第に困難になってきたナッツは、介護生活に入ることもなく、莫大な治療費がかかることもなく、あっけなく2日の間に光の子となりました。きっと、ママに迷惑かけちゃいけない、心配かけちゃいけないって、母子家庭の我家を気遣っての、ナッツなりの最後の大判振る舞い、大サービスだったんじゃないのかな…と思えてなりません。

目の焦点もおぼつかなくなり、呼吸も次第にゆっくりになり、そろそろなのかな…という時に、話しかけました。「次の生もまた会おうね(生まれ変わったら)、ママが行くまで待っててね!」。私たちの仲よしは、きっと次もそのまた次も、ずっとずっと続くんだと思います。だって、今もずっと繋がっていると感じるから。悲しみに沈むのはきっと違うのです。また会えるその日を楽しみに、待てる喜びに感謝☆

ナッツ、15年間、そばにいてくれてありがとう。再会を楽しみにしてるね。
My dearest beautiful dog in the world.
Rest in peace. ~18th July 2018~
BGM : Seventh Heaven / Perfume

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杉本 ゆみ
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