ねぎらいのおむすび
手術をするために、しばらく入院をしていました(数ヶ月前から決めていた入院で、楽しみでもあった手術は、とてもすこやかな体験となり、これはまたいつかに綴りたいと思っています)。
全身麻酔の手術を終えた当日はベッドに寝転がったままで点滴のみ。術後まもなくから私のお腹はぐうぐうと鳴り出し、はらぺこ状態。入院期間中ずっと食べたいと思い焦がれていたのが、おむすびでした。
「自分でむすんだおむすびが食べたい」。
自分の中に生まれている願いを大切にしながら、残りの入院生活を過ごし、退院した翌朝、早速、自分のためにおむすびをむすびました。
自分の願いは自分の中にある。
いつでもそこにある自分の願いにつながり、その願いを自分でかなえること(行動すること)、は1セットで大切なんだと思う。
一口食べたおむすびは、とってもあたたかくて、今までのどの時よりも、格別においしい、と感じたおむすびでした。自分のからだと心と魂、細胞の隅々まで、あたたかくやさしく染み渡り、私が私自身にねぎらいを手渡している感覚。お手あてのおむすび。
お米の一粒一粒に、太陽、土、雨や風、微生物全てのこれまでの生命のいとなみを感じながら、ゆっくりとゆっくりと食べていたら、あっという間に、6こぺろりと完食していました。
わたし、本当によくがんばったね、
まっしろなおむすびは、ねぎらいと応援と祈り、そんなものがむすばれていたように思います。
2024.11.24