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2023年弥生新月のハイブリッド占い+リーディング

突然ですが、前からやってみようと思っていた「ハイブリッド星占い+リーディング(仮称)」公開します。西洋占星術+数秘術+地球暦(実際の天体における惑星運行)と二十四節氣に、オラクルカード2種を組み合わせて読みます。あとからマヤ暦のウェイブスペルも併せて読みましたが、長くなりすぎるため記事を分けます。

4月20日の新月(金環皆既日食)&穀雨から、次の満月(半影月食)&立夏の前日5月5日まで。占星術上は「双子座」天体上は「ふたご座」と書き分けます。サビアンシンボルは入れません。

2023.4.20-2023.5.5

12星座別ではなく、宇宙全体を眺めて書きます。2023年4月20日13:12、牡羊座の新月。数秘「4」です。金環皆既日食というハイブリッドな珍しい日食が起こり、日本では一部の地域で14時ごろ部分日食が見られます。

陰になった月が太陽を隠し、エネルギー的にも一旦大きな「闇」へ。そこから明けた時、世界は再び強い光に照らされますが、闇を見た後の目は徐々にしか光に慣れることができません。しかし蛇が脱皮するように、蝶が蛹から羽化するように、新しい生命の喜びに満ちていく季節の始まりです。

破壊(闇)と再生(光)は、冥王星を思い起こさせます。20日新月は冥王星と太陽、地球(月)の関係が90度となり、強めの影響を受けます。そして21日からは水星が逆行。占星術上は牡牛座ですが、実際の水星は「くじら座」か「エリダヌス座」あたりの、暗くぼんやりと目立たない地味エリアにいます。しかし近くにいる金星(おうし座、プレアデス星団の近く)からパワーを受けた水星の行動力で、スタートエンジンは掛かります。水星は、ふたご座の足のずっと下方にあるとも言えますが、カストルの足に更に近い位置にいる火星の応援で、しっかり着火するでしょう。逆行のため、様子を見ながらのスタートで、満月に向かって行動力が徐々に加速していきますので焦らずに。地球から見て水星のちょうど向こう側になり、星空では近くに重なるように位置する天王星の援護射撃で、自由で新しいアイデアや方法、技術が生まれるかもしれません。

牡羊座エリアの入口と出口に2ヶ月連続で新月の日が当たるという珍しい位置での新月。舞台は次の牡牛座へ移っていきます。12星座の始まりでもある牡羊座新月の「スタート!」という勢いはあるものの、落ち着いた穏やかな牛のように、1歩ずつ進んでいくのが良さそうです。ゆっくり大地を踏みしめ、草をもぐもぐ栄養補給し、なんども反芻しては消化しながら進んでいくうちに、より高いレベルへと挑戦する成長エネルギーは増大していきます。

幸運を司る木星は、太陽のちょうど向こう側(地球から見て太陽と同じ位置)。新しい世界にゆっくり慣れていき、ワクワクと楽しさで自分を満たしながら、前に進んでいく。さらに冥王星の後押しで、先入観や前例は壊れていきます。自分の感じたまま正直に進みましょう。ゆっくりでいいから、とにかく手足を動かして。今までと違うやり方も試してみる。小さなステップからスロースタートで、徐々に加速していく。

そのために過去を振り返り、立ち止まる時間も必要です。二十四節気では20日新月がちょうど「穀雨」の始まりで、雨がよく降り虹も見えるようになる頃。既に17日から春の土用に入っていますが、2週間後が次の「立夏」、満月と重なります。土用は、季節の変わり目において無理をせず環境を整えていく時。夏という成長期を迎える準備をします。今は種をまく段階で、実際に畑仕事や田植えも盛んになる頃。新しい季節に新しい作物を植えるように、心や身体の準備をしていきましょう。物理的に素手や素足で土に触れるのも良いし、胃腸を整え、しっかり睡眠を取ることも大切です。

心の準備としては、自分自身の本質を知り、受け入れることから。すでに3月から、水瓶座へ移動する冥王星の動きに大きく影響を受け始めていますので、今まで培ったものが壊れるような体験をする人もいます。しかし過去の様々な経験は、複合的で多層的な地下世界のように豊かな土壌を形成しています。以前そこに育っていた植物は枯れてしまっても、そのエネルギーは決して消えません。それらすべてが形を変え、周囲の様々なものと溶け合い、柔らかく包み込まれた土地へ新しい種をまく。自分に居心地のいい、ふかふかの土地になっているか確認することも大切です。土地に合わない種を、わざわざ播く必要もありません。

人と比べることなく、自分のペースで新たな1歩を。コツコツと積み重ねて、また新しいものを作り上げていくことができます(数秘4の性質)。そして、それを見守ってくれる人の温かい眼差しに支えられます。あなたは愛されていて、どんな挑戦をすることになっても、丸ごと受け入れてもらえる人や場所があると信じましょう。

まずはリラックスして、体調を整えて空っぽになって、今の自分の位置を確認。春から夏へと揺れ動く季節の変化の中で、抗わず流れに身をまかせてみる。ゆっくり小さくても波に乗り、次の立夏・満月の日まで、ワクワクするきもちと愛で自分を満たし、育てていきましょう。

天体イベントと惑星会合

地球暦2023

月は、徐々に満ちながら金星・火星に接近していきます。

4月23日に三日月と金星が大接近(おうし座)、4月26日に月と火星が接近(ふたご座)。28日は上弦の月。5月6日の満月(02:34!)は、おとめ座スピカに接近します。いずれも一等星と近く、華やかな星空となります。星たちと宇宙のエネルギーを、自分の目から実際に浴びてみてください。スピカは満月にかき消されそうですが、他の会合は月明かりが少なく、よく見えるはずです。しばらく前から火・水・金星は西の空で日没後、目立つ星座(おうし座、ふたご座)に囲まれています。オリオン座も近いので、見つけやすいです。

その他、4月22日に金星と火星の結び(太陽から見て火星、金星が一直線)。26日、水星と木星の開き(太陽を挟んで真向かい)。29日、金星と土星の開き。5月2日、 八十八夜 水星と地球の結び。4日、水星と天王星の開き。

参照:地球暦note


なお22日夜から23日明け方にかけて、こと座流星群が極大。あまり派手な流星群ではなく1時間に5−6個程度とのことですが、明るい流星の割合が高いそうです。月明かりの影響も少なく、流星が見えた時は素晴らしい体験となるかもしれません。


本来、占星術や数秘術は概念ではなく、体験と知恵の集積。月や冥王星から分かりやすく影響を受けるわたしのように敏感でなくとも、星空を眺める時間を持つことは、この世の煩わしさや世界の小ささ(宇宙の果てしなさ)を感じることでもあり、精神的な影響は必ずあると思います。良いも悪いも・・・例えば月を見るとモヤモヤするとか、興奮しすぎるとかもありますので、無理なきように。

オラクルカードリーディング(2種)

29ネロリ「バランス」 
 「セイクリッド・アロマカード」HIRO / RIE / 夏秋裕美

41蜜蜂、21分身/(裏)26月 
 「夢意識のオラクルカード」矢野ミチル

ネロリはミカン科のビターオレンジ(ダイダイ)の花。蜜蜂が好んで訪れます。

自分自身は光を放っていないけれど、太陽と地球との位置関係によって、輝く部分と影となる部分が変化していく月。新月にふさわしく「裏」のカードとして出てくれました。

「欠けて、満ちる」を繰り返すリズム(重力)に影響を受け、地球上の自然環境も生物も、バランスを取りながら生きています。光と影は「分身」のように2つの側面かもしれませんが、同時に1つのものの中に存在し、変化します。それら全てを受け止める花と、その花にやってくる蜜蜂によって生命の美しい循環が生まれるように、この新月をきっかけに、新しい世界で素晴らしい体験が待っています。それは小さな蜜蜂がコツコツと甘い蜜を集めていくように、ゆっくりと、しかしこれまでにないような大きな幸せをもたらしてくれます。

「分身」はあなた自身の二面性でもありますが、あなたを自分自身であるかのように慈しみ、影も光も丸ごと大切に思う人の存在でもあります。自分のすべきことに向き合いながらも、独りで閉じこもらないで扉を開け放ちましょう。その時に新しい風や光が入り、最初は混乱するかもしれませんが、徐々に内面の安らぎがもたらされるでしょう。もう1人の分身もそれを感じて同時に幸せになっていきます。その思いはどのような形であれ相手に届き、受け止めてもらえます。蜜蜂とネロリの花の関係のような、愛の循環が生まれます。

個人の思いは周囲、ひいては地球(さらには宇宙!)へ影響します。心の中の闇も受け入れながら自分を愛していくことは、誰かの手助けは多少してもらえるかもしれませんが、最終的には自分にしかできないことです。自分の中の影だと思っていたものが光に見えてくるようなことも、あるかもしれません。闇だけを除去しようとしたり、光だけを取り入れようとしたりせず、全てを良い悪い/YES・NOで判断しないで。白黒はっきりさせず時間を置いてみるとか、反対の解釈をしてみるとか、ありえないと思っていたことに可能性を見出してみるとか・・・あえて価値観を「反転」させてみてもいいと思います。あくまでも自分の感覚・感情をしっかり受け止めながら。理性と感情のバランスも、頭でばかり考えていると狂ってしまいます。感情は身体反応と直結しているので、自分の身体を丁寧に扱っていくことで、感情に素直になれることもあります。

アロマカードの解説書から、ネロリの「コトノハ」部分を。

ゆっくりでいいから 自分の中の大好きなところをひとつひとつ数えてみて

また、29番ネロリはアロマカードの中で最終ナンバーでもあり、満ちたりた幸せ・祝福・内面の安らぎなど「愛そのもの」といえる最高のエネルギーをもたらしてくれる香りです。ネロリは精油の中でも非常に高級です。ネロリの香りを試せる機会のある人は、是非。実際にダイダイの花から香りを嗅ぐという贅沢もありですね。といっても花が咲くのはもう少し先で、5月末から6月あたりだそうです。

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