ラブライブに人生救われてオタク起業家になった話
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このたびTenWeを立ち上げた関西学院大1年生の河本秀哉です。今回は不登校だったぼくがラブライブに出会い社会復帰した話から、オタク事業を立ち上げるに至った経緯をお話しさせていただきます。
ぼくはラブライブが大好きです。ラブライブをきっかけに二度も不登校から復帰し、ライブ中には興奮し過ぎて奇声を発したり泣き崩れてます。ぼくはきっとラブライブに凄く惹かれる人種なんです。それだけラブライブが好きなのでこの度起業してオタク向けサービスTenWeを立ち上げちゃいました。
ぼくがTenWeを立ち上げた時に強く抱いた気持ちは
趣味で人生を豊かにできる人が一人でも増えて欲しい
ぼくは趣味があるおかげで人生が変わりました。当たり前ですが、人生の楽しみがたくさん増えました。いまだにオタクは気持ち悪いとか言われることもあります。でもぼくには全然関係ありません。だってめちゃくちゃ幸せだもん。
少々幼稚な主張が繰り広げられていますが、これはぼくの真意です。趣味はライブでも釣りでも運動でもアニメでもなんでも構いません。また、趣味を共有できる友人の存在はとても大きいと考えています。
なので今回自分の経験を活かして、一緒にイベントに行く友人を作ってお金も浮かしちゃうサービスを開発しました。
前書きが少し長くなってしまいましたが、そんなぼくの話を読んでもらえると幸いです。
不登校時のラブライブとの出会い
ぼくが愛してやまないラブライブと出会ったのは中学1年生の頃です。当時、父親がうつ病で働けなくなったことやいじめられていたことが重なり不登校になりました。
不登校になった後はゲームとSNSを四六時中やっていました。ご飯をまともに食べず、家族とも会話せず、昼夜逆転で生活し、まさにダメ人間となったのです。
そんな中SNSの友達から勧められたのがラブライブのスマホゲーム、スクールアイドルフェスティバル(スクフェス)でした。僕の人生が変わるきっかけはこの瞬間にあります。僕にスクフェスを教えてくれたKちゃん本当にありがとう。
僕はスクフェスを教えてもらうや否や、もの凄い勢いでハマりました。スタミナが回復する時間を計算し、2時間半ごとにシャンシャンしてました。スタミナが漏れないように睡眠時間さえずらしてました。さらにアニメを見て、楽曲を聞き、僕の生活はラブライブ一色になったのです。
ラブライブがきっかけで学校へ
こうしてゲームと漫画だけが趣味だった僕はラブライブを見つけ、暗くて死にそうな顔からどんどん明るくなりました。その中でも一番大きな変化が不登校からの復帰です。
中1の10月に不登校になった僕は半年間学校へ一度も行きませんでしたが、2年生になった時学校へ復帰することができました。とはいえ人間そんなに上手くはいかないので数日に一度の登校でしたが。それでも、この変化はぼくにとってとても大きかったです。
新たな境地、ライブ
スクフェス、アニメ、楽曲とラブライブに囲まれていた僕は、ネットで新情報を手に入れます。どうやらラブライブでは声優さんがライブを行っているそうです。ラブライブ大好き少年の僕が興味を持たないわけありません。
それからしばらくした頃、大きな出来事が起きました。それはラブライブグループμ'sによるファイナルライブの発表です。ライブに行きたいなぁと考えつつ行けなかった僕にはとてもショッキングで、数日体調が悪くなったことを今でも覚えています。
ファイナルライブはすぐにやってきました。過去映像を見てライブに魅了されていた僕は、東京ドームでライブを見ようと1万円の映画Blu-rayまで買いました。
しかし当時社会現象とまでなっていたμ'sのファイナルライブに当選することは簡単ではなく、結果大阪の映画館で配信を見ることになりました。感想は割愛しますが、最高でした。μ'sic Forever♪♪♪♪♪♪♪♪♪。これが僕とライブの出会いです。
中学生でたくさんの社会人の友達が
中学3年生の夏頃にも大きな出来事が一つありました。スクフェスのアーケード版であるスクフェスACが出るというのです。僕が愛してやまないスクフェスがゲームセンターでプレイでき、その上μ'sのみんなが綺麗な絵で踊ってくれるのです。
当時狂ったようにスクフェスをプレイしていた僕はスクフェスACが稼働するや否やゲームセンターに入り浸りました。平日には夕方から夜にかけ数時間行き、土日は昼から8時間ほど滞在していました。
それだけスクフェスACをやっていると当然他のプレイヤーとも出会います。ラブライブが好きすぎて暴走している僕は『相手が社会人だから』とか『迷惑かも』とか何も考えずに待ち時間や休憩中にガンガン話しかけていきます。
すると、幸運にも皆さんはとても優しく接してくれたのです。中学校という狭いコミュニティ以外での初めてのラブライブ友達ができました。中学生の僕にとって社会人はとても魅力的でした。
彼らは車の免許を持ち、仕事をし、自分とは桁違いの財力を持っていたのです。車で送って頂いたり、お家に泊めてもらったり、カラオケやご飯に連れて行ってもらったりと世界が広がりました。これを機に僕はさらに前向きになり、中学生なりの社交性を身につけたのです。
中学3年生で初現地へ
ライブを通じて僕は大好きなことりちゃんの声優をされている内田彩さんにも惹かれていきました。彼女は声優に留まらず、アーティストとしても武道館に立つなど成功を収めていました。
僕はそんな彼女が大阪でバースデーイベントをすると聞きつけすぐに参加を決めました。画面の向こうで見ていた彼女を初めて見た時の感動は忘れません。また、現地へ行くことが叶わなかったμ'sの『僕らは今の中で』を歌ってくれたことはとても幸せでした。
大好きなAqoursとの出会い
こうしてライブ、現地の素晴らしさを知り、イベントに参加していた頃、μ'sの次のグループ、Aqoursのアニメがスタートしました。僕は大好きなラブライブの新グループAqoursに興味を持ちました。アニメの最終話で1stライブが発表された瞬間映画館での参加を決めるほどに。
スクリーンの中のAqoursはとても輝いており、一瞬で惚れました。単純な僕はこの日を境にAqoursの楽曲を揃えるようになり、Aqoursのグッズも買い漁りました。
さらに幸運なことに、Aqoursは2ndツアーを発表し、その中にぼくの地元神戸が含まれているというのです。ライブの楽しさを知りAqoursに惚れた僕はもちろん現地での参加を決めます。
しかし当時はまだアルバイトをしていなかったためツアーの一部を映画館で見ました。この時今後あまたのライブを共にするBさんとTwitter上で出会います。映画館の席を一緒に取るという形で、僕は初めてネット上のライブに一緒に行く友達を見つけたのです。
彼とはコンテンツに対する考え方が似ていたこともありすぐに意気投合しました。また、彼のプライベートの友達とも会話するようになり、仲良くなっていきます。この頃にはコンビニバイトを始めたこともあり、地方や東京どこでも積極的に現地参加するスタンスに変わりました。
ライブにぼっち参加することの寂しさを知る
Twitterや学校で仲良くなった人と一緒に遠征するようになった僕は、打ち上げはもちろん、ライブ前の物販や観光など全てを人と共にするようになったのです。
しかし、これはあくまでAqoursのライブでの話であり、内田彩さんや高槻かなこさんのライブはぼっちでした。そして僕は重大な事実に気づくのです。
イベントぼっち参加は寂しいし感想語れないのしんどい!!!!!!!
有難いことにライブに行く際は人と一緒に時間を潰し、打ち上げをすることが当たり前になった僕はぼっち参加した時の落差に衝撃を受けました。
誤解を恐れずに言うと一人で参加するか誰かと参加するかで、ライブやイベントの満足度に差が出たのです。僕はこの時に初めてライブの楽しさを打ち上げで昇華させる事が非常に大事だと感じたのです。
このサービスの立ち上げに関して
何度かぼっち参加をしつつ、趣味以外では大学受験の失敗、浪人、関西学院大入学などを経験しました。入学後、何かしたいなぁと考えていた僕は以前から興味があった起業をすることになりました。
正直な話をすると起業と言ってもよくわからず、最初はとにかく自分ができることを。としか考えていませんでした。HP制作、飲食店への送客事業、受験生向けサービス、などなどたくさんの事を考えては挑戦しました。
起業する中でぼくは答えがないビジネスの世界に面白さを見出しました。そのため楽しい、という感情は持っていても『何かを成し遂げたい』『このような人たちを助けたい!』という強い感情は持っていませんでした。
しかしその中で自分を見つめ直し、ある思いが強くなりました。それは、自分のように趣味で人生を豊かにできる人が一人でも増えて欲しいということです。
僕は元不登校なのもあり、部活もせず、これまで学生らしいことはあまりしてきてませんでした。でも僕はラブライブを通じて人との繋がりを持つ事ができ、色々なことを知り、経験してきました。ライブを楽しむことは僕の人生にとって非常に大事な要素です。
しかし、それにはライブの感動、興奮を共有できる仲間がいる事が大事です。また、この事実はこれまで会ってきたオタクの多くに共通する問題だと感じました。さらに、この問題を解決するサービスを考えていた頃ある事実に気づきました。
オタクは遠征しまくってるから交通費を節約したい!!!!!
そう。オタクはライブ・イベントがある度に移動せねばならず、毎回高い交通費を払っています。しかし、オタクの財力には限りがあります。
また、これまでの経験上オタクの車でライブ会場まで移動することが良いと感じていました。好きな楽曲かけられるし、好きな話を自由にできるし、満員電車のようなストレスもない。その上交通費が安くなる。
この事実に気付いた時にTenWeを思いつきました。これはぼくがライブ・イベントにたくさん参加したからこそ思いついたアイデアだと思っています。これまでしてきたように自分ができるから、他の人がやりたいから、というような気持ちではなく自分が本当に成したい世界があってそこに向けたサービスのつもりです。
目標と感謝
ここまで私の長い文章を読んでくださりありがとうございます。最後に、私個人の目標とこれまで関わってくださった方への感謝を申し上げてこのnoteを終えようと思います。
ズバリ、僕の目標は
8月にある21歳の誕生日を迎えるまでに会社を起こすこと
大学を卒業するまでに1億円以上で評価される会社を作ること
この2つです。この目標はラブライブの一番新しいグループであるLiella!のライブに初めて行った際ふと浮かんだ目標です。何故かはわかりませんが、ライブ中号泣していたらふとこの目標が浮かびました。
多分Liella!のキャラクター、そしてキャストの方々が頑張っている姿を見て自分も頑張ろうと触発されたのだと思います。
正直なところ僕は今後経営者として生きていくと覚悟したわけではないので、卒業するまでこの目標だけに向かって走るかはわかりません。しかし、少なくとも今はこの目標に向かって走り続けようと思います。
また、これまで育ててくれた親、仲良くしてくれている学校の友達、ラブライブやネットを通じて出会った友達、学校の恩師、ここまで読んでくださった読者の貴方など僕に関わってくれた全ての方にこの場で感謝を申し上げます。
改めてここまでの文章を読んでくださりありがとうございます。このサービスを使うことで一人でも多くの方の人生が豊かになり、幸せが増えてくれれば幸いです。
河本秀哉
TenWeホームページ