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【マジミラ2024】今年はマジミラ的異文化交流!選曲や演出で印象に残ったこと書く

おはこんばんちは。あめりんごです。
以前の記事で「マジミラの感想は書かない~」みたいなことを口走ったのですが、、、

やっぱり書かせてください

最終公演の配信を見て色々とマジミラに対する想いが溢れてしまいました。
今回は選曲演出とかの方面で印象に残ったことを綴っていこうと思います。
一応マジミラ2024のネタバレを含むのでご注意ください。もう全公演終わったけど
あと、良かったところと改善してほしいところの両方を書いているので、ネガティブ的な内容に耐性がない方もご注意ください(ボロクソに批判してるとかではないけど)


今年はマジミラの"枠組み"を越えた年だった

全体を通して感じたことは、見出し通り"マジミラが枠組みを越えた"ということです。
具体的に言うとセトリでは他イベントの曲が出たり、モデルでは歴代の様々なモデルが使われていたり。

「マジミラはこういうものだ」っていうお約束を良い意味で壊していったなーと思います。


選曲について

マジミラ界を越えた選曲

先ほどもチラッと触れた通り、今回のマジミラは他のイベントや企画等の曲が多く入っていて、選曲には目を見張るものがありました。
具体的にはプロセカ、ポケミク、GALAXY LIVEの曲ですね。
あとは『踊』。あれも原曲はAdoさんの曲です。(一応ボカロver.もあるが)

今までのマジミラって他のミク絡みのコンテンツの曲はほぼほぼやってなかったはずなんです。
2019の『キレキャリオン』、2020の『セカイ』ぐらい。
ゴーストルールもゲームのテマソンだけどあれはノーカン

そんななか今年は大量に他界隈の曲を出してきましたね。

マジミラみたいに長年続いているイベントで他のコンテンツの曲をやるのは結構リスキーだと思っていて、たとえばマジミラでMIKU EXPOのテマソンを全曲流してしまったら、「いやマジミラ見に来たのにこれじゃEXPOですやん」ってなると思うんです。それはそれで喜ぶ人多そうだけど

むやみに他界隈の曲を入れたらそのイベントのアイデンティティが崩壊してしまうので、今までは運営側もセトリにいれない方針だったのではないかなーと思います。
逆に単発イベントは好き勝手できる節があり、他イベのテマソン大放出したりする。(鼓童、サンボル、etc…)

でも、今年はそれを一気に覆してきましたね。
タイトルにも書きましたが、今回のテーマが"ファンファントリップ"だったのもあって、異文化交流だなーって自分の中で思ってました。マジミラの国境を越えたみたいな。

めっちゃ新鮮だったし、マジミラ以外のコンテンツをメインで推してる人が参入しやすくなるので、良い試みかなーと思います。新しい風を吹かすの大事。
今後も続けてほしいですね。


展開被りの話

なんか今回は歴代のライブと同じような構成のところがいくつかあったんですよね。

・3曲目に『愛の詩』(『すきなことだけです』も似た位置)
・バンメン前に『命に嫌われている』
・バンメン後に『Satisfaction』or『テオ』

いま挙げた展開はマジミラ内外のライブで同じことやってて、今までそういう被りは避けてきた印象があるので「あ、そこかぶせるんだー」って思いました。

特にバンメン後ってラストに向けてエンジン入れ直す大事な場面なので大事にしてきた印象なんですけどね。
なんらかの思惑とかメッセージ性もあるのかもしれないですが、この辺はそれよりも、盛り上がり度などのライブ的方面を重視して選ぶべきではないかなーとか思っちゃったりしました。いや、曲は確かにめちゃくちゃ盛り上がるラインナップなんですけどね。同じ展開だと「あー」ってなる。

また、"2曲目に新曲"とか"真ん中くらいでバラード"とかもマジミラ定番の構図なんですけどこれはあんまり気にならなくて、「特定の場面に特定の曲」っていう構図になると見慣れちゃって盛り上がりが減っちゃうのかなーって思いました。

ボカロ曲はごまんとあってネタ切れなんかするわけないので、個人的には全く違う展開にしてほしいなーって思います。
(鼓童ではバンメン明けに『劣等上等』やってたし、今年は「ボーカルはー?」がミクだけじゃなかったので、バンメン明けがミク曲じゃなくてもいいんじゃない?って思ったり)
この辺は選曲(というか構成)で引っかかったところでした。


バラード多い問題と"繋ぎ"の無理やり問題

これまた構成でのお話なんですが、今回バラードor準バラードが多くなかったですか?
ルカさんの『lost and found』から『陽だまりのセツナ』まで3曲続けて、そっから間に2曲挟んで僕夢もしくは命嫌が入ってきてるって感じ。
ライブでのバラードって良くも悪くも観客からは"休憩ポイント"と認識されることが多くて、その場合1曲あれば十分なんですよね。それよりもテンポが速くてアガる曲を聴きたいという人が大半だと思います。(僕自身バラードは家でひっそりと聞きたい派)

そんななか短期間に集中してバラードっぽいのが続いたのでぶっちゃけ飽きちゃったという人もいたのではないでしょうか。
これは僕の持論なのですが、マジミラぐらいの曲数だとバラードは1曲まで、入れても2曲までが限界なんじゃないかなーと思います。
『命に嫌われている』ぐらい有名で、バンドっぽい感じだったり、去年の『敗走』みたいに斬新なメッセージ性・歌詞を持つものじゃないと、観客側としてはどうしてもつまらくなってしまうのではないでしょうか。
また、近年のマジミラでよくやる手法の、曲の前奏よりも前に導入部となる音楽を流し雰囲気を作るというものも今回ばかりは上手く機能してなかったかなーと思います。バラードに導入曲付きで持ってくフェーズが3回ぐらいありましたからね。さすがに「またかい」ってなった。
バラード曲があること自体は良いと思うので、その数や場所に気を使ってほしいなーと思います。(メッセージ性で勝負するからなおさら)

あとは「僕夢or命嫌からバンメンに持ってく時」と「初恋終時からアンテナに持ってく時」も、もうちょっといいやり方なかったかなーと思います。前者は直前が激重バラードだったので徐々に盛り上げようとしたんでしょうが、ドラムがクラッシュシンバル(多分)をジャジャジャーンと鳴らす、いわば"導入曲"ターンが長すぎて、「ん、この時間なに??」ってなった記憶があります。(直前のバラードターンで導入曲があったので余計にまぎらわしかった)あと無理やり感があった。後者はそもそも2つの曲風が全く違うので、これまた無理やり導入曲で繫いだなーという印象でした。

場面転換に曲を入れるのは観てる側も心の準備ができて助かるので、今度はもう少し自然に繋げてほしいなーと思いました。


歴代テーマと"選曲ノルマ"の話

たぶん2021~2023の間って、ライブで流す曲に制限があったんじゃないかなーと思います。

まず「10thで歴代テマソン全曲入れる」っていう構想があって、そのうえでセトリから溢れてしまう"公募グランプリ"と"各キャラ周年曲"のマジミラ産の曲をそれぞれ2021と2023で消化する、選曲ノルマがあったんじゃないかなと。(2021の時に10thで入れられない曲を入れるみたいな話があった気がする)

公募曲とか周年曲は全部マジミラのために作られたといっても過言ではないので、ある意味マジミラの臭いが強すぎるんですよね。
今年はそれらが少なかったがために、よりセトリの新鮮さが際立ったんではないかなーとか思ってます。

※個人的な出身地別の曲のイメージ
・マジミラテマソン、公募などの曲……自分の工場で作った製品
・他イベ、他界隈などの曲……他人の工場で作った製品
・それ以外……野生で生えてきたもの(を摘み取ってセトリにいれてる)

あと今年は歴代テーマ曲をかなり絞ってましたね。今までは日替わりとかでどうにか全曲出そうみたいな感じだったんですけどね。去年なんか昼夜替わりにしてまで出そうとしてましたし。それでも外れてる曲あったけど
まあテーマソングは増え続ける一方で、全部入れるのは年々難しくなってきますから、さすがに今回は全部入れるのを最初から諦めて数曲に絞っての選出にしたんでしょうね。
これからは歴代テーマもレア曲の仲間入りになりそうです。(すでに過去披露曲が全部日替わりでレア枠になっているし)


"ミクパ"時代の曲の認知度低下と『Calc.』について

今回はミクパ(マジミラより前の、2011~2013ごろに開催されてたライブ)で演奏された古の曲がめちゃ多くて『Letter Song』『初めての恋が終わる時』、都市替わり曲の『サイハテ』も含めれば3曲ほど一気に出してきましたよね。しかもどれもボス級。(あとまとめる時に気づいたけど全部2008年に投稿)
しかし現役時代の盛り上がりと打って変わって、今回のマジミラでは期待されてたほど盛り上がってないのでは?と思いました(古参ヲタクの方ごめんなさい僕もこれらの曲はとっても大好きなんですよ)『Letter Song』は今までマジミラでもやったことないのでわかるんですが、公式ネタバレされてる初恋終時ですら「あれー、騒がれてたほど盛り上がってなくない?」って感じがしました。
『Letter Song』なんかは元から知ってたという人のほうが遥かに少なそうでしたしね。(恥ずかしながら僕も知らなかった)
そう考えると、やっぱり世代交代は起きてるのかなと感じましたね。今の中高生とかミクパの存在自体知らない人も多いんじゃないでしょうか。それでその時代の曲を出されても、そり分からんってなるわけですよ。これは勉強不足とかではなく、完全に時の流れによる事象です。
プロセカ効果で昔の曲に再びスポットライトが当てられることがある昨今ですが、逆にそうでもしないと新たな世代には認知されないんだなーと思い、プロセカの偉大さを感じたりもしました。

あとおもろいのがその中で異彩を放つ『Calc.』(2010)の人気っぷりですね。そもそもミクパ時代の曲だけじゃなくて『すろぉもぉしょん』(2014)を知らなかったり、『快晴』(2017)が単なるIAのカバーではなくCDにミクver.が入ってるとかを知らない人が多そうな雰囲気だったのですが(別にそれを咎めたいわけではない)、昔の曲の中で『Calc.』はめちゃくちゃ盛り上がってました。曲前後の歓声がもうものすんごかった。
色々理由を考えたんですが結構難しくて、、、
まずプロセカに入っているからかなと思ったんですけど、確か初恋終時も入ってるんですよね。マジミラで2016以来の披露とかも思ったけどすろもも一緒だし、、、

まあなんにせよ、この曲に幅広い年代にウケるパワーがあるということを認識しましたね。(僕もこの曲トップクラスに好きだし)


演出について

演出については説明の都合上、細分化して感想を書いていきますよ~。

ステージセットについて

今回のステージセットはめっちゃお気に入りですね。太った鳥かごみたいなやつ。
『SUPERHERO』『すきなことだけでいいです』の時は曲調も相まって宇宙感があったし、『踊』では、『Letter Song』では、『ノヴァ』ではとそれぞれの曲にあった物質を描いていて視覚的にとても楽しめました。
光らせるポイントを細かく操作できるタイプの照明セットはそれだけ表現の幅が広がるのねーって感心してました。(何様)

あと、順番が逆になりましたが、最初に全体を覆うように掛けられてた白いカーテンも良かったですね。OPを映すスクリーンになりつつ、ステージセットを隠して1曲目のビックリ度を上げていました。
去年とかは入場した瞬間にセットが見えてて驚きとかはなかったので、隠されてた方がワクワクしていいなーって思いました。


振付について

一部の曲でSNSで流行ったダンスの技が入っていてよかったですね。具体的には『混沌ブギ』と『踊』。特に後者では直近だとTik Tokなどで活動されている"しなこ"さんを起点として流行った"ウィッチウェイ"というロックダンスをリンレンが踊っていてハマり具合がすごかった。

これの1:10ぐらいから。


サイドスクリーンについて

今年もサイドスクリーンに歌詞が出てて歌を聴きやすくて良かったですね~。
やっぱり視覚の情報があると違う。

あと、10thのローメモ、去年のHEROに続いてサイドスクリーンのCGステージで踊るミクさんたちが見れて良かったですね。曲数も去年より多くなってる。
おかげで端っこの席にも特有の価値が生まれて良かったなーと思います。
今まではやっぱり同じSS席でも中央は当たり、端っこは外れみたいな共通認識があったと思うので、少しは改善されたかなと。
中央最前列だと逆にサイドスクリーン見えないんじゃないかな?(座ったことないから分からん)自分の席からしか見えない演出があると、ウマみがあってより一層楽しめますよね。

あと注目したのは、『命に嫌われている』でのサイドスクリーンの使い方ですね。
僕の記憶だと全曲の中で唯一サイドスクリーンが消えてる時間があったんです。(最初からラスサビまでの間)
そこからラスサビでサイドスクリーンが復活する。という演出がありました。
これには二つの意図があると思っています。一つ目は、途中まではミクさんの頭上のモニターに表示されてる歌詞に視線を誘導する目的。二つ目は曲中のメッセージの再現です。

この曲って最初はすごい絶望に飲まれてるじゃないですか。生きる目的が分かんないみたいな。でも、そっから最終的に「それでも生きる」という強い決意を抱くんですね。その、「先が見えない深い絶望の中、生きる目的という一つの光を見つけた」っていう曲中の心の動きを視覚的に表した演出だったのではないかなーと思います。照明もスクリーンが点いてない時はほとんどなくて、ラスサビと同時に会場内がゴリゴリに照らされたので、これは意図してやってるところだと思います。(過去公演では最初からサイドスクリーン点いてた気がするし)

もっと言うと、この前の曲が別れを悲しむ曲だったり、後が前へ進む曲だったりしたので、そのターニングポイントとしての役割を強調したんだと思います。

個人的にこの演出がすごく刺さりました。スクリーン自体を消したり点けたりで表現するっていう、メタ的な演出があるとヲタクは喜んでしまいます。


マジカル観覧シート(S着席)について

今回、私は2公演参加したのですが、そのうち1公演はマジカル観覧シート(正確にはS着席)で観ました。
会場内で一番後ろの席なので大丈夫かなー、でもどんな感じなんだろうと半分心配、半分楽しみだったのですが…

思いのほか、ていうか普通に良かった!

遠いのでミクさんたちは直接だとほぼ見えないぐらいちっちゃいんですけど、その分ステージセット、照明、サイドスクリーンなど全ての演出を視界に収めることができたので、ステージにあるもの全てを味わうという通常とは違う楽しみがありました。
意外とスタンドだとキャラを見るので精いっぱいで見れない演出があったりするので、それを逃さず受け止めることができるのは明確な強みだなと思います。
あと、前にいるヲタクたちのペンライトが綺麗。
同じフリをしてるのを見てヲタクたちの一体感を感じたり、全キャラが出てくる時のカラフルなペンライトの海を見たりすることができて、「これも演出の1つか?」って錯覚しましたね。

ただ、長時間パイプ椅子なのでお尻が痛いのと、スタンド席と違って前後にズレることができないので、隣の人とちょくちょくぶつかりそうになるところはマイナスポイントでした。(クッションとか持ち込んでいいのかな?)
でも、総合的に見たら、またこの席で観たいなという気持ちにさせてくれました。

長時間立つ自信がない方や、身長的にスタンドだと見れないという方にもオススメです。(椅子がかなり高い位置にあるので)


モデルについて

ミクさんはじめキャラクターのモデルには様々な種類があり、ちょっとずつ顔立ちなどに違いがあります。
初開催から近年まで、いわゆるFモデルというものメインで使っていて、ちょくちょく、いわゆるR3モデルミクパモデルなどを使っていました。(見た目については検索してみてね!)
それが、去年のマジミラ2023から、いわゆるTBモデルというものを主軸にするようになり、新披露曲のほぼ全てがこのモデルで開発されるようになりました。
そんなもんですから、「これからはこのモデルが主軸なんだなー」とか思ってたんですけど、、、

ふっつーに今年も新披露曲でFモデル使ってる

まあ、正直モデルの違いまで気にするヲタクがどれだけいるのかっていう話なんですけど、案外好みのモデルがある人が多いんですよね。だから、昔のモデルが好きな人とかだと「もう見れないのかー」みたいな感じになったりするんです。(特にFモデルは初回からメインで使ってるので人気)
でも、今回の新披露曲で従来のモデル使ってるから「あれれ、おっかしいぞ~」状態なわけですよ。
何はともあれ、Fモデルファンの方はおめでとうございます。
僕的にもマジミラのミクさんといえばこのお顔って感じなので安心感がありました。
権利関係とかその辺はよくわかりませんが、こういう部分でも何か進展があったのかなってかすかに感じました。


Call!!について

全マジミラ参加者を青廃(KAITO推し)にさせたと噂される『Call!!』でのCG演出が良かったですね。特に椅子。
最初に座ったまま登場し、途中でフェードアウトするっていう、去年の『HERO』でのノウハウを活かした演出で2023で初参加した身としてはちょっと嬉しい。
マジミラは基本実在感を大事にしている節があって、ミクさんのスクリーンに字幕とか演出をやることが割と少ない印象ですが、ヴァーチャルだからこそできる演出は人間のライブにはない強みなので今後もちょこちょこでいいから入れてほしいなーって思います。


その他印象に残ったことなど

・『混沌ブギ』最初はライブに合うか?と思ってたけど音圧やばくてやみつきになった
・最初の4曲強い
・2019の曲が多いのは5thアニバ的なノリ?
・『すきなことだけでいいです』のイントロ&アウトロのペンライトは結局どっちが正解?
・東京1日目音くっそでかくなかった?気のせい?
・東京2日目昼バンメンがアドリブでアカペラやっててよかった
・HiH来年どうなるかが気になる

まとめ

こんな感じで、マジミラ2024の選曲や演出で印象に残ったことを書きなぐりました!
ちょっとばかし改善してほしいところも書きましたが、マジミラが好きな気持ちは変わらないし、来年以降も行けるのを楽しみにしてます!

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ではまた!

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