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メディカルイラストレーターになる方法

こんにちは!私、日本でメディカルイラストレーターとして活動しております、株式会社LAIMANのライアン杏莉です。

ここでは、メディカルイラストレーションという職業について私見も交えながらお話ししていこうと思います。

前回は「メディカルイラストレーションとは」についてお話しいたしました。この職業について少しでも興味、関心をよせていただけましたでしょうか?そういった方々に向けて、今回は、「メディカルイラストレーターになるには」どのような技術が必要か、どういったステップを踏んでメディカルイラストレーターとして活動するか、お話したいと思います。


共通して必要なスキル

①メディカルの知識

基本的には、お客様から受注する際に送られてくる資料を理解できる程度の基礎知識が必要です。研究職や臨床で使う知識を100%、最新の情報まで理解するレベルまでは現実的ではありませんが、生物の基礎知識に加えて、資料の分からない部分をどのようにして信用できる情報源から調べられるかという「リサーチ力」も必要になってきます。


②アートのスキル

もう一つは、アートのスキルです。包括的な意味で「アート」と言いましたのは、絵が上手く描ければいいというわけではなく、それに付随する様々なスキルが必要だからです。お客様の要望やイラストの目的を把握し、効果的に伝わるデザインを考えたり、イラストレーターやフォトショップ、3DCG用などのソフトウェアを使うスキル、著作権の知識など、広範囲におけるアートのスキルが必須です。

上記の二本柱を習得する方法はいくつかございます。


①医学メインからアートを足す

一つ目は、医学、歯学、薬学、獣医学などの学位の修了に加え、画力やデザインのスキルを学ぶという方法があります。メディカルの知識を学校で得て、アートのスキルは美術の予備校や教室、独学などで習得することで、メディカルイラストレーターの土台を固めます。


②美術系の出身で、メディカルの知識を足す

二つ目は、美術大学や制作会社でアートの知識を得てから、医学、生物や化学の知識を得る方法です。アートのスキルは、ポートフォリオで証明できますが、メディカルの知識は、インターネットで独学できるものの、学位や職歴以外に証明できるものがなかなかないのが現状です。そのため、メディカル分野の学校に再度進学したり、資格をとるか、医療系のエントリーレベルの仕事をしながら、現場でメディカルの知識を得る必要があります。医学の知識なしに、(専門家でなかったとしても、正しい情報の調べ方を知らずに)「メディカル」という肩書を謳って、事実と違う描写をしてしまうのはこの業界の信用に関わります。しっかりとメディカルの知識+アートの技術を訓練してから、「メディカルイラストレーター」として活動するべきだというのが、私見です。



③メディカルイラストレーション専門の学校に行く

最後に紹介したいのが、メディカルイラストレーション専門の学校に行くことです。日本にも大学プログラムが一つございます。もしも留学が可能であれば北米や欧州で認可された大学院に進学する方法もございます。下記、学校の一覧です:

  • 川崎医療福祉大学:岡山県倉敷市

  • Augusta University::アメリカ・ジョージア州

  • Iowa State University:アメリカ・アイオワ州

  • Johns Hopkins University School of Medicine:アメリカ・メリーランド州

  • University of Illinois at Chicago:アメリカ・イリノイ州

  • University of Toronto:カナダ・オンタリオ州

  • Zuyd University / Maastricht University: オランダ

  •  Ecole Estienne:フランス・パリ

  • University of Dundee :スコットランド

  • Liverpool John Moores University :イギリス・リバプール


いかがでしたか?

またの機会に、メディカルイラストレーションの様々な分野や、それぞれの大学のプログラムをご紹介していこうと思います。こういった業種に興味のある方にとって、少しでも参考になれば幸いです。

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