婚約前から堕ちていた妻(2)
男2「由里ちゃん太ももの付け根にちょっと大きめのほくろあるでしょ?」
正直、なぜ知っているのか?
これを肯定してしまうと全てを認めてしまう気がして、自分は黙ってしまっていた。
太ももの付け根と言ってもお尻の影になる股の位置にあるほくろで、5円玉の穴にも満たない大きさのため、下着姿でそういう格好をしない限りは見えるはずのないことを初対面の男に伝えられ自分は唖然としていた。
男1「旦那さんのためにも正直に話すけど、宮川さんは猥談というか武勇伝というかそういう下世話な自慢話が好きで、よくいろんなところで話していたよ。由里ちゃんに限らず他の子の話もしていたけどね。」
ちょっとしたフォローがリアルさを際立てていた。
私「そうなんですね。その猥談の中でほくろの話も出てきたってことですよね。。。寝て起きたら全部夢だったらいいなって思っちゃってます。」
愛想笑いしかできない自分が情けなくなったが、酔いも覚めてしまったのでその日はホテルに帰ることにした。
時刻は朝4時を過ぎていた。
帰り際に男1(以降、A)から連絡先を教えてもらった。
A「正直、かなり辛いと思う。俺等もしばらく由里ちゃんを見なくなって、同じくらいのタイミングで宮川さんとも頻繁には飲まなくなったから結婚して落ち着いたのだと思っていたんだけどね。」
励ましなのか、慰めなのかわからない言葉に対して、私はただ「ありがとうございます」と意味のない返事をした。
ホテルに帰っても結局寝られず、名古屋へ帰る道中色々と思いを巡らせていた。離婚や裁判などが頭をよぎり、だんだんアルコールが抜けたのと寝不足の頭で怒りに似た感情が湧き上がってきていた。
このとき、私は離婚するつもりで証拠集めをすることを決めた。
証拠集めに約半年近くかけた。需要があれば、書きたいと思う。
証拠としては下記が集まった。
・各所で話していた猥談
・メッセージのやり取り
・写真
・ボイスレコーダー
・盗撮動画
・動画(同意あり)
まあご丁寧に色々と残していてくれたおかげで、裁判は絶対的に私有利に終わることができた。
一番最初に手に入ったのは、その後Aさんから連絡を受けた猥談だった。
伝聞になるので、証拠には不十分だが時系列を整理するうえでは十分すぎる情報だった。
次に手に入ったのは妻のスマホから入手したメッセージのやり取りだった。非表示リストに登録にされていたが、検索したら会話の履歴は残っていた。
その一部を貼って今回の話は終わります。