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投手トレーニングの最前線


皆さんこんにちは。Laiblitzの中村恭平です。

投手であれば誰でも1度は追い求めた事があるといえば、、球速ではないでしょうか?
経験が長くなってくると、タイプによっては球速より別の要素を重視する投手もいますが、野球を始めたばかりであったり投手をはじめたばかりであればきっと、最初は皆150㎞を目指していたはずです。

また、どんなタイプの投手であっても速いに越したことはないと思います。
私自身、プレイヤーとして20数年に渡る競技人生の中で、数多くの球速アップに繋がるといわれるトレーニング法を、聞いたり・実際に試してみたりしたしました。
しかし、そう簡単に速くなるわけではないですし、そもそも速くなる要素いはいくつもあるので、取り組んでいる事が正解なのか分からず悩まれている方も多くいると思います。

そこで今日紹介していくのは、MLBではすでに多くの投手が取り入れており、実績も折り紙付きで、近年では教えを乞いにNPBからも多くの選手が渡米しているDriveline Baseballで球速向上や技術の向上を目的に用いられているPlyoCareBallについてご紹介しいていきます。


「Driveline Baseball」と「PlyoCareBall」

そもそも「Driveline Baseball」とは、シアトルにある野球トレーニング施設でのことで、数多くのMLB選手のトレーニングをサポートしています。
その中でも2020年サイヤング賞獲得のトレバー・バウアー選手が取り組んでいた事で一躍有名となりました。

バウアー選手は、多くの先進的な練習方法を積極的に取り入れている選手で、SNSなどで多くの情報を発信をしている為、このトレーニングもバウアー選手の取り組んでいるトレーニング1つとして、紹介されていました。
そんな彼がSNSの投稿であげた、助走をつけて116.9mph(188km/h)を出した動画は世界中に拡散され衝撃を与えました。
また、大谷翔平選手が試合前のウォーミングアップで使用したことで、多くのメディアに取り上げられ日本でも話題になりました。

それでは、MLBのトッププレイヤーも愛用している「Driveline Baseball」のPlyoCareBallについて解説していきたいと思います。
とはいえPlyoCareBallといわれてもピンとこない方が多いと思います。

※KOTORIマルシェより引用

まずボールについて解説しますと、PlyoCareBallとは100g~2000gのゴム状のボールで中に砂が入っていて、ハリがなく押すとへこみます。
ボールは全部で6種類あり、重さ・大きさが色ごとに分けられています。
このように、数種類のボールを用いて重さや大きさに変化をつけたりすることにより様々な感覚が養われ、ピッチング技術の向上に繋がり球速が向上するといわれています。

※KOTORIマルシェより引用

それではここからはPlyoCareBallを用いてどのようなトレーニングを行っていくのか解説していきたいと思います。


トレーニング方法「ドリル内容」


Driveline BaseballではPlyoCareBallを用いて数種類の投げる動作に近いトレーニングを行っています。
このトレーニングをDriveline Baseballではドリルと呼んでいるようです。

その中でも主として行われているドリルに、リバーススロー、ピボットスロー、ドロップスロー、ステップバックス、ウォーキングワインドアップ、ロールインスローが挙げられ、トランポリンを用いて行うトランポリンドリルなどもあります。

こういったドリルを様々な投法や重さを変えながら行うことで、指先の感覚(リリースの重みやタイミング)を掴んだり、重いボールを使うことにより体全体で投げる感覚を養うことが出来ます。

「Driveline Baseball」で行なわれている練習では、壁やトランポリンに向かって投球する事で、コントロールを気にせず指先や体に100%集中して行う事が出来るという取り組み方も独特だと思います。
このトレーニング法のいい所は、相手を気にせず思いっきり取り組めるので自身がやるべきことに専念できる事でしょう。
またトランポリンに投げる練習も遊び要素がある為、子供も遊び感覚で取り組めるので、飽きずに楽しんで行えるのではないでしょうか。


期待できる効果


調べていく中で感じた事は、相手を気にせず取り組むことで、100%の力をボールに伝えるリリース・体の使いを無意識で行なえる領域まで落とし込むことができます。無意識にこの感覚を養うことにより、高い再現性で良い投球動作を行えるようになることで球速向上・技術向上に繋がるギアなのではないかと感じました。

※KOTORIマルシェより引用

注意事項


ここまでは、PlyoCareBallの良い所を解説してきましたが、正直良い事ばかりではなく、注意事項もいくつかありました。
このトレーニング法の注意点それは、、、

重いボールを投げる事で肘や肩に、負担がか借りやすいという事です。
やはり思いボールを投げるとなると相応の負担がかかります。
なので、適切なトレーニング法で行なわなければケガに繋がる恐れがあります。特に体の出来上がっていない若年層は特に注意が必要です。
実際にダルビッシュ投手でも5割程度でしか投げないといっており、独自で行なう場合は、全力投球は避けた方が良いでしょう。
出来るだけ専門のトレーナーに指導してもらう方が、怪我のリスクも減りトレーニングの効果も最大化していけると思います。


まとめ


今回ここまで紹介してきたPlyoCareBallですが、球速だけではなくコントロールやフォーム改善にも有効であり非常に魅力的なギアでした。
PlyoCareBall価格自体も6個で2万円程度で購入でき、繰り返し使える事から比較的手が届きそうといえるでしょう。

アマチュアでプレーする選手も練習のメニューとして取り入れやすく、それぞれの重量で狙いを定め練習の一環として取り入れることができます。
さらに、投球時に掴みづらい体幹を使う感覚を養えたり、重量の異なるボールを投げる事で、肩肘の強化や脳と筋肉の神経が調整され筋力のみならず身体の適応能力自体を活性化することにもつながるそうです。。

しかし、こういった効果を最大限得る為や故障リスク軽減の為にも、定期的に専門家によるコーチングが必要不可欠と感じました。
せっかく能力の向上を目として努力しているのに、それが原因でケガに繋がったりパフォーマンスを落としていしまってはもったいない。
しかし、専門のトレーナーに見てもらうには、ボール購入と別途で費用が発生します。定期的となれば尚更だと思います。

そういった費用も集められるのがクラウドファンディングです。

皆さんの頑張りたい気持ちの後押ししてもらいませんか。
ご興味のある方はまずは説明だけでも聞いてみてください。是非皆さんの想いを応援させてください!

著者紹介

ライブリッツ株式会社 中村恭平
9歳から野球を始め、立正大淞南高校を経て富士大学から2011年広島東洋カープにドラフト2位で入団。1年目から主に先発として登板して3年目にプロ初勝利。中継ぎに転向した2019年43試合に登板し、12ホールドを挙げるなど活躍し、2021年まで11年間プレイ。現役時代の故障経験や動作解析によるパフォーマンス向上を経験した事から、データを用いた取り組みの重要性を感じ、現役引退後の2022年4月にライブリッツへ入社。今後はアマチュアスポーツ界の技術力向上やケガやリハビリに対する意識改革に貢献していきたいと考えている。

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