【制作記録】 Killer Whale
2024年の目標のひとつに掲げていた自作キーボードの組み立てを早くも達成してしまいました。
記念すべき自作第一号はこちらになりました。
左右分割タイプかつ平面的でなく立体的なデザインのぱっと見変わったキーボードです。
最大の特徴は,拡張性の高さ。
底面のベースユニットに,トラックボールや十字キーなどの側面ユニット,キーがある天面ユニットをくっつけて使用します。
さらに,追加ユニットと呼ばれるパーツをくっつけることも可能です。
拡張性が高いと言うことは,それだけロマンがあるということなのです。
道具の準備
今回用意した工具類はこちら。
1 キーキャップリムーバー
2 はんだ吸い取り線
3 ニッパー
4 やすり
5 フラックス
6 はんだごて一式
7 通電チェッカー
8 ピンセット
9 はんだごてのコテ先
10 マスキングテープ
全くの初心者ですので,道具は一から揃えました。
こだわりも何もなくただ調べておすすめされているものを選んだだけです。
必須ではないけれどあると便利なもの第一位は,はんだ吸い取り線な気がします。
後ほど述べますが,失敗をなかったことにできる可能性を秘めた代物です。
制作開始
ファームウェア周りをいじる
キット以外に制作に必要なもののひとつがこのチップ。
Arduino などでおなじみのマイコンです。
自作キーボード界隈では,この Raspberry Pi Pico がよく使用されているようです。
まずはこれにキーボードとして生きろよという指令を与えるために,ファームウェアを焼き付けます。
私はこの作業を「命を吹き込む」と呼んでいます。
テスト用と本番用がありますので,作業工程で入れ替えていきます。
私はこれを「転生」と呼んでいます。
はんだ付けへ
ファームウェアが無事に入りましたら,はんだごてを装備しましょう。
ここからは,ひたすらにはんだ付けです。
基板の裏表間違いにはくれぐれもご注意を。
今回私はこのミスをしてしまい,パーツの取り外しと付け直しをするはめになってしまいました。
なんとかなりましたが,ひやひやでした。
はんだ付けの際は,面倒くさがらずにマスキングテープでパーツを固定したほうがよいです。
ずれ防止のためです。
ずれてしまうと,動作しないだけでなく最終的に組み上がらなくなったりすることもあるでしょう。
ここは序盤の難所だと思います。
LEDを使わなければこの作業はありませんが,せっかくなので頑張りました。
ちょんと触れるだけでここのパーツはずれてしまいます。
予備はんだを使ったはんだ付けのいい練習になりました。
写真ではちゃんと点灯させられていますが,実はここに至るまでにはなかなかの苦労がありました。
原因はただはんだ付けが甘かっただけなのですが,初心者の私ではそれに気づけませんでした。
適切なはんだ付けの感覚って最初はわかりませんもんね。
付けすぎはよくないと言われますので控えめに乗せていましたがそれがどうやら足りなかったようでした。
ここまでくるのに何時間かかったか覚えていませんが,なんとかベースユニットが組み上がりました。
これはキーボードの顔とも言えるパーツです。
どこだかわかりますか?
このパーツはLEDとダイオードの個数が非常に多く,苦労しました。
部品をつけ終わりました。
そして答え合わせの時間です。
途中がさっと抜け落ちてしまっていますが,十字キーがある側面ユニットが完成していました。
じつは,この十字キー,裏表を逆につけてしまい大変な目にあいました。
はんだ付けしてしまうと簡単には外せません。
そこで,冒頭のはんだ吸い取り線が役に立つわけです。
そして,キースイッチもうまくつけられていません。
でも完成系は見えてきましたね。
LEDが点灯しないという大きな困難もありましたが,なんとか完成させることができました。
結局はんだ付けが甘かっただけでした。
完成させて
達成感が半端なかったです。
しかし,これが深い深い沼の入り口となるのでした。
キースイッチ,キーキャップへのこだわりというか迷いというか…。
ここまでお付き合いいただき,ありがとうございました。
みなさんもぜひこちら側へ…。
沼の入り口はあなたのすぐ近くにありますよ…。
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